満足度★★★★
ソワレ
基本的にはシェークスピアのマクベス
ネタバレBOX
の(ト書きのない)リーディングみたいなもの(そもそも、パンフレットに書いてある本当のマクベスのストーリーを開演前に演出家が話してしまう)。でも、まぁ、そこには色々と仕掛けがあって・・・。
確かに、アフタートークでも話していたのだけれど、先日見た岩井企画とかあなざーわーくすとか三条会とかみたいに古典(ギリシャ悲劇でしたが)を、現代的な手法で超訳するっていうかんじ。こういうの見慣れない人が見たらびっくりすると思うけど。上手いし面白い。立ち位置とか、ライティングとかに気遣われているのもすてきでした。全体的に白を当ててるから補色の影が出来るのか?
満足度★★★★★
26夜 27夜
しかし、あの音楽が頭から離れない(笑)。
ネタバレBOX
「男と女」
一人だけで見る覗き部屋演劇その1。こども相談室にちょっと変わった・・・。関係ないけど、アンケートに「出てほしい役者」というのがあって、見る前に「S賀K太郎」と書いたのだが、あまりにもの自分の予知能力にビックリ。
「君の胸に抱かれたい」
一人だけで見る覗き部屋演劇その2。どんどん胸が大きくなっていっちゃう女性やいかに。これは純愛系なのかなぁ。視線を(覗き穴に)投げる回数も少ないし。
しかし、この覗き穴演劇は面白い。近くでやっているのを見るというのもあるし、実は見えそうで見えないものとかあったりで。
「冥土の果て」
一人だけで見る覗き部屋演劇その3。これが一番セクシー路線?でしょうか。疑似体験的なというかそういう部分も含めて。そういう感じのAVとか昔あったような(いまでもあるのかな)。いや、3本ともお見事。
受付の方が、「メイド」と書いていたのがツボ。
満足度★★★★
ソワレ
キャンプ中に起こったあれやらこれやら。
ネタバレBOX
関係ないと思ったあのことまで・・・。これ、あの仕掛けがあるっていうのが一番のポイントだと思うんだけどわけわかんねー。でもおもしれー。岩井ワールド。
満足度★★★
マチネ
リストラされた父親、茶道(?)を教える母親、ダンナに逃げられ実家に戻ってきた長女、ちょっと斜にかまえる次女、就活中のちょっとダメ長男。それぞれが集えるようにと造ったリビングでのあれやらこれやら。
ネタバレBOX
みんな、自分の本当の思いを隠しながら生きているのかもしれない。だから、勢いにまかせたり、自分の何らかの優位性を持って真実を吐くことに対して顔をしかめるのだろう。でも、言わなきゃわからない真実もある。そんな葛藤を抱えながらみんな生きていく。
でも、最後、長女と次女の接点は見たかったなぁ。
満足度★★★★★
ソワレ
刑務所で教育の一環としてはじめられた演劇指導。実際に公演を行うことになり、練習をしていくうちに・・・。
ネタバレBOX
ストレートにしんみりな芝居。溜まった感情を内に込めて行く感じ。それだけに切ない感情もどんそん溜まっていって。(仮出所があるとはいえ)何年か先まで運命が決まっているような受刑者に、外界での芝居をさせるというある種の拷問についても徐々に受け入れていくとか、演劇の魔力みたいなものがいいたかった部分もあるのかも。しかし、これから何年間か先の運命が決まっているとしたら、そしてそれが決して自由なものではないとしたら自分は一体どう思うのだろう。
しかし、劇中劇みたいになっているので、どこまでが真実なのやら・・・。
満足度★★★★★
マチネ
見えるものから見えないものへ。
ネタバレBOX
顔はとっても大事だ、だって、第一印象それしかないし。見えるし、説明付けやすいし。自分が標準以上だと知っていて「自分は60点」といいながら、陰で見下す人間、そして、自分が標準以下だと知りながら、「自分は60点」と言って、陰で僻む人間、それぞれがそれぞれの人生。どっちがいいでもどっちが悪いでもなく。ブサイクなのは知っているけど、こういう顔好き、とか、キレイなのは知っているけど、嫌いとか。でも、やっぱり実はそれを越えたところに愛があるんじゃないかとか思ったり。
テレビが対角線上で同じものを放映していたり、細かい演出もgood。
満足度★★★★
ソワレ
これは、ある意味衝撃的かも。笑撃的かもしれないけど。
ネタバレBOX
よく、音楽とかで、「声も楽器の一つだ。」的な概念はあると思うのだが(Bobby McFerrinとまでは言わないけど。)、それに似た感じなのかな。会話も音楽だ。みたいな。そして軽やかなそれとは裏腹な重々しい会議。誰もいないから、何も決まらない、何も決められない。そんな何か。
しかし、山田(五反田団)って出演交渉されるのだろうか?
満足度★★★★
マチネ
寝たきりの祖母、それに付き添うホームヘルパー(と孫息子)。
実家に集まった孫たちは・・・。
ネタバレBOX
こういう個々の感情むき出しというかそういうのって見ていると
苛立つというかそういうのなんだけど、そんな中に細やかな配慮
がされていて、観劇後感は結構すっきりと。しかし、ある意味
分かれることの出来ない関係性というかそういうものは何なの
だろうといつも思います。恋人じゃこうは行かないもんなぁ。
うちのだりあ「の」でうちのだりあ「が」でないのが結構ポイント
なのかなぁ。
作演の吉田さんと岩井秀人氏(ハイバイ)とのアフタートーク
・二人は大学の同窓でその頃からの知り合い
・吉田さんの処女戯曲で岩井さんはテレビの役を演じた。
・岩井さんの次回作はおいでおいでぷす、その次は古舘(青年団)
さんが出る。***の恨み(?)がベースになっているとか。
・吉田さんの裏設定が色々聞けてナイス。赤のところとか面白かった。
満足度★★★★★
26日ソワレ、29日マチネ、30日マチネ
26日(4F)
ミュージカル(5Fで上演)をやっているタレントたちのバックヤードでのあれやらこれやら。みんなの想いはいつも微妙に交錯し・・・。
29日(5F)
森の中の動物や妖精たちのミュージカル(全然関係ないけど、水曜に4F見たはじめのうちは、5Fはアイドルグループのコンサートか何かのシーンだと思ってた(笑))。
ネタバレBOX
(26日)
しかし、こんな設定(舞台と裏舞台)よく考えるなぁ、といつも思う。時間の同期もよくできるなぁ、と。
ヒトって、その瞬間瞬間は文章化されたような感じでなく、いつも点(箇条書き的な)で考えていて、それを表現する際にまとめて線で繋いでいるんじゃないかと思ってます。自分がそうなだけかもしれませんが、いっぱい考えているようでも、結構空虚な時間がほとんどを支配しているのです。そういう意味では、こちらの階は「脳内をそのまま演劇にしてみました。」というような脳内の瞬間瞬間の表現で、5F(まだ見てないけど)がそれを線で繋いで表出した行動形なのではないかなぁ、と。ストレートに脳内で感じていることなので、触ると辛かったりもするのですが。
(29日)
4Fで見た生々しい感じはここではみられず、そういう意味では、4Fを内面としたら、外面といえば外面だけど、想像していたのよりはかわいらしい感じ(でもそれが怖いのかも)。すげー楽しかった。逆に5→4って見るとビックリするかも。4Fがあるから5Fがあり、5Fがあるから4Fがある。表裏一体ってわけではないけど、人生なんてそんなもん。あと、あの恋愛から急に醒めた時のような感じ。全てが魔法なのかも。
定番だけど、歌詞と演技内容をあわせるの、好き。あと、踊りと妖精の足音も。Blvdは名曲だと思う。
(30日)
。今日は、2度見て大体の雰囲気をつかんだので、往復しながら見る方向で。一応、以下の点だけキーにしながら。
・最初は4階でスタート。
・「本当につまらないですから。」を見る
・ピコピコピコ、を一度は聞く
・Blvdは少しでも見たい。(→実際は微妙にタイミング外す)
・最後の一言は絶対に聞く。
しかし、上と下を合わせるとなぜか単品では感じられない切なさが。不思議。しかし、(いろいろな意味で)愛のある芝居っていいなぁ。改めて惚れなおす。
満足度★★★
マチネ
「君を愛してる」は結構ストーリーは好み。こういうベタな恋愛ものが結構ツボなのかも。白羽ゆりが好演。この人はいいなぁ。水夏希は「エリザベート」の圧倒的オーラがなかったのがちょいと残念。
ショーは非常によかった。こういうポップで華やかな感じのダンス、やっぱり好きなんだなぁ、と改めて思わされる。
満足度★★★★
13日ソワレ(猫)、15日マチネ(虎雄)、16日ソワレ(椎名)
(猫)
櫻井家、椎名家、学校のあれやこれやを見つめる、猫の一生。
(虎雄)
こちらは櫻井家が中心のお話。実は拾い子の長男、父に似て暴力的な次男、天然(?)な母と父が織り成すアクションファンタジックコメディー?
(椎名)
ということでこちらは椎名家のお話。こっちも血のつながりとかそういうのが。あったりなかったり。
ネタバレBOX
(猫)
いつものMCRっぽいバタバタした感じに最後ちょこっとしんみりスパイス。うまくかわすなぁ。いわゆる現代口語演劇みたいに、現実を見つめる客の視点みたいなのがあるのだと思うが、それを一歩広げて(?)、芝居を見ている猫を見ているというか。あと、椎名編、(櫻井)虎雄編を見る予定。3編がうまく繋がっているのだそう(でも、単編で見ても成立させるのが難しかったとか@アフタートーク)。楽しみ。
(虎雄)
基本形は体一本でやるドリフのコントみたいなのに、人情味が加わって。笑いの隣にちらちらと見える家族への思いみたいなのが切ない。「猫」を最初に見ていただけにわかるあの猫のラストシーン、いいなぁ。
(椎名)
猫の最後、もう少し切なくして欲しかったなぁ。ということで、自分的には猫中心に見た感じ。そういえば、以前ある方と夫婦別姓とかの話をしていて、その女性が「いいの、両親とは血が繋がっているから苗字なんて一緒じゃなくても。でも、配偶者とは何も繋がるものがないからせめて形だけでも一緒にしたい(だから、苗字を変えるのが男か女かはそれぞれ)。」と言ってたのを思い出した。でも、「血」も見えないんだよね・・・。切ないけど。
満足度★★★★★
ソワレ
恋人なんだかなんだかわからない喧嘩ばっかりの僕と彼女。隣の家
の人たちとか色々絡んで。
ネタバレBOX
実は、生と死とか、愛とかそういったもの があるような気がするんだけど、そこはもう前田ワールドで。人物の 死の瞬間を見せないのが逆に怖かったり。(その対極に岸田賞受賞作) いやぁ、前田さんらしいヘロヘロ感が好き。
でも、「岸田賞作家の新作」でこれ見にきたらビックリしないだろうか。
結構みんないい感じでスイングしていたけど。アフタートークでものすごく誠実に話す前田さんにさらに好感度up。しかし、どこまで設定がされているんだろ???
今日のおまけ1
五反田団の舞台で出演者(内田慈さん)の携帯が鳴るシーンがあった。
これが、私の持っている携帯と多分全く同じ機種(814T)で、着信音
も全く一緒なのだ。 一瞬、自分の携帯(もちろん、開演前に切ったの確認してますけど) かと思ってかなり凍りつきました。
満足度★★★
マチネ
現実世界では不仲になってしまい、別居(?)している一組の夫婦。
妻のところに同居している女性がいなくなる。妻は眠りの世界から
帰ってこずに・・・。
ネタバレBOX
いかにも的なイキウメワールド。夢の中で見る夢の意義とか、「夢で
逢えたら」とかいっても現実で逢えなかったら意味ないじゃん、とか
は考えたことありますが、 皆さんどうなんでしょうかね。現実なんて
所詮は仮想の現実だし。とか思っちゃうと寂しいけど。
でも、いつも医者が出てくるなぁ。
満足度★★★★
マチネ
いやぁ、なんなんでしょうかねぇ。面白かったっす。 むしろ、積極的に参加するくらいでないと。最後の大きな小仕掛けにも笑。
ネタバレBOX
今日やったこと(みんなでやること以外)
・いきなり、前説のようなものを振られる。(大きな文字で
ふりがな付き)
・鯉になって、TOPPO(多分抹茶(はぁと)味)をもらう。
・大西さんにすがりつかれる。洗ってないジーンズでスマンです。
・中島さんにお茶をもらい、すする。
・それをネタに、岩井さんに詰問(笑)される。
・ジーンズは通販で買ったのです。サイズは知っているので大丈夫(笑)。
満足度★★★★
17時
ある新人文学賞の最終候補に残った二人の作家。しかし、この二作品には共通点があり、盗作疑惑がもたれる。
ネタバレBOX
ホテルに作者二人を呼び出して質する編集者。編集者をはさんだ二人の陰と陽の関係が面白い。色々嫌らしい部分とかを出したりしながら・・・。幸せと不幸せのバランスかぁ。しかし、最後はお見事。これ、脚本がよくできてるなぁ。しかも、最後の一言で全然嫌味な感じが残らないし。
満足度★★★★★
ソワレ
ストーリーとかいう前にの毛皮的世界。「おこめ」はちょっと酷かったけど、今回はかなり良かった。素直なエンターテインメントとして○。 しかし、狭い。
ネタバレBOX
おまけ1 最後の札を投げるシーン、客演陣(金子さん除く)が微妙に控えめで笑った。投げつけても客は誰も怒らないと思うんだが(笑)。
おまけ2 最初のシーンで平野さんだけなぜか前を閉じる。やはり人妻は大胆なことしないのか???
満足度★★★★
マチネ
大使館と空港を同時に占拠をしようと企てる現代の革命戦士たち。占拠を前にした最終打ち合わせで起こるあれこれ。
ネタバレBOX
人生をかけた大きな戦いの前に立ちはだかる小さな出来事の数々。知っているから起こる衝突に知らないから起こる衝突。平田オリザの戯曲はシチュエーションこそ異なれど、この価値観の違いから来る衝突(というか色々なこと)の描き方がいいなぁ、と思う。本当には、何が大事で何が大事じゃないかなんてわからないのかも。
粛清とかオルグとかって分かるのね。みんな。
満足度★★★★
ソワレ
文字に書いても全く何がなんだかだし、そもそも、どうしたらこんなものを文字に落とせるのか。岸田國士戯曲賞受賞後最初の舞台がこれっていうのは楽しい限りですが。
ネタバレBOX
やっぱり賞がショボいのでよかった。しかし、まったく岸田賞とかしらない人はあのやり取りをどう思ったんだか(一応、本当に國士は今日子の父)。もうちっとネタにするかと思ったけど。微妙にNHK風にアレンジ??? だんだん破綻(?)していくような展開といい、この人はすごいなぁ、と思う。ただ、あの広い空間はいろいろな意味でやりにくいだろうなぁ、とかおもったり。客席じゃなくって舞台に角度をつけるのかぁ。もっちさんカワイイ。
満足度★
マチネ
う~ん。自分には合わないのかなぁ。ツボが近そうなので何回か見に行っているのだけど。
満足度★★★
マチネ
原作、読んだことないのだが、こう来るかぁ。
ネタバレBOX
いやはや、なんて感想書いたらいいのやら。しかし、いろんなの見たくなるです。関係ないけど、スポット当たってるし、台詞しゃべるしで暑いのね、舞台上。