サマーホープ
体にやさしいパンク
下北沢ReadingCafeピカイチ(東京都)
2013/09/15 (日) ~ 2013/09/16 (月)公演終了
満足度★★★★
単館レイト上映の映画に通ずる味わい
オーバーアクト気味な一人芝居に始まりリーディング(「朗読」ではない)に転じ、冒頭と対になる一人芝居で締め括る独特なスタイルで語る夏生まれの女子高生が17歳になる夏休みの直前から休み明けまでに体験する出逢いと別れ。
内容的にはPFF応募作品あるいは往年のBOX東中野(現・ポレポレ東中野)でレイト上映されていた映画のような味わいがどこか懐かしく、また、夏の陽射しや屋上から見える景色が脳内に浮かぶ。
また、冒頭とラストの一人芝居パートに何度か同じフレーズが出てきて「大事なことだから繰り返すのかな?(笑)」と思っているとすぐ後が違うという手口で、これも面白い。
なお、「いつ」が公演期間外なのは追加公演で観たから。
無事終幕!『おぶ・ざ・でっどな夜 弐』次回公演は5月!
JOHNNY TIME
エビス駅前バー(東京都)
2014/02/26 (水) ~ 2014/03/04 (火)公演終了
満足度★★★★
シリアスとドタバタと
オムニバスだった前作「壱」とはスタイルを異にし(というか、こちらの方が基本形だね)、チャプター分けされた1つの物語と前・後編から成る日替りゲストとの2人芝居。
メインの方は人間のダメあるいはイヤなところを見せつける辛口。後味の悪さと言ったら…。
が、他シリーズとのリンクもあり今後の JOHNNY TIME がますます楽しみに。
もう一方の二人芝居はカレーに添える福神漬けの如く辛さを緩和させるドタバタ系で、もうどこまでが台本なんだか…?(笑)
『おぶ・ざ・でっどな夜 壱』
JOHNNY TIME
エビス駅前バー(東京都)
2014/01/22 (水) ~ 2014/01/28 (火)公演終了
満足度★★★★
異色も含む短編オムニバス
ジョニーさんお得意の…いやむしろライフワークの(?)「ヤツラ」にまつわる短編4編。
このテのものには珍しい「ヤツラ」視点のものと夫婦の愛情をテーマにしたものが特に印象的。
Dear...私様
グワィニャオン
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2014/02/12 (水) ~ 2014/02/16 (日)公演終了
満足度★★★★
懐かしい世界がそこに
記憶障害に悩まされる男が振り返る自分史、敢えて言えば思いっきりベタなハナシだが、(初演を観ていたからということではなく)妙に懐かしい世界がそこに…。
名物の「役者が板付きのままの7分間の休憩」込みの140分も長く感じず。
10年前の初演も観ていたが、覚えている部分・忘れてしまった部分などあるのがまた作品のテーマにも関連しており、そんな意味でも楽しむ。
そういや「帝の音、夜に華やぐ怒り」もまた観たいモンだわさ。
コロブチカ
gojunko
atelier SENTIO(東京都)
2014/02/20 (木) ~ 2014/02/23 (日)公演終了
満足度★★★★
そういうのもアリなんだ
29歳、独身、無職…な女性のハナシ。
女性が女性を描いているだけに予想外な展開もありつつ「そういうのもアリなんだ」と妙に納得。
また、終盤での「縄跳び」の比喩的使い方も巧い。
それにしても、橋幸夫「いのちのうた」とは…(謎)
新宿コントレックスVol.11
Aga-risk Entertainment
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2014/01/28 (火) ~ 2014/02/07 (金)公演終了
満足度★★★★
鉄壁のオーダーでの“濃い”ひととき
一番コントっぽい(←私見)38mmなぐりーずに始まりコント系一人(+α)芝居のずるちゃんから本格短編芝居のMUを経てAga-risk Entertainmentの「4人ナイゲン」(←あくまで印象)で締め括る鉄壁のオーダー。
異色の(?)出場者・団体もありコントというよりは芝居に近いものもあって“濃い”感じではあるが大いに笑う。
そういや客席も“濃かった”よね。(笑)
「BANANA〜バナナ〜」
劇団P.O.P
シアターシャイン(東京都)
2014/02/13 (木) ~ 2014/02/16 (日)公演終了
満足度★★★★
ラストショットが美しい
人が(強い自殺願望を持つと)バナナになってしまうという、カフカの「変身」を超える突飛な設定になぜ?の嵐だったが、冒頭でそのバナナを「食べる」ことが示唆されて性的なことも含めて隠喩か?と。
そんなことを思いながら観た本編は愛する人がバナナに(=どちらかと言えば「植物人間」のように)なってしまった人々の物語…時にユーモアも交えつつ基本はシリアス。
力点が分散されてしまった感もあるが観応えあり。
特にラストの主人公の慟哭とその後のラストショット(美しい!)が印象的で、そこのために100分余のイントロがあったのでは?みたいな。
あと、憎まれ役がいかにも「悪役」っぽいのも◎。
紙片の王国
PocketSheepS
TACCS1179(東京都)
2014/02/06 (木) ~ 2014/02/09 (日)公演終了
満足度★★★★
いつもながらお見事
ラスボスの正体を筆頭に伏線の張り方とその回収が巧みな上に全編に程よく笑いがまぶされていて約2時間の尺を感じず。
本を沢山使わずに書店などを表現する装置のアイデアもイイ。
ただ、遅筆系のモノ書きには耳が痛い部分があるかも?(笑)
HOME SWEETS HOME 【ご来場ありがとうございました】
青春事情
ザ・ポケット(東京都)
2014/02/05 (水) ~ 2014/02/11 (火)公演終了
満足度★★★★
基本に忠実な人情コメディ
往年の松竹映画の精神を継承したような基本に忠実で手堅い人情コメディ。
大いに笑ってちょっぴりホロリ。
それぞれの落とし所に若干の甘さはあるがスイーツだしね(笑)。
悪人は出て来ないし、子供に見せづらい場面などないし、笑ってホロリとしてハッピーエンドでワカり易く、老若男女問わず楽しめるファミリー劇場といったところか、お見事!
ダークナイトライジング
カプセル兵団
ワーサルシアター(東京都)
2014/02/13 (木) ~ 2014/02/18 (火)公演終了
満足度★★★★
アクションを封印してもイケる
特撮ヒーローものの悪役たちが新組織結成のため何者かに呼び出され…な会話劇。
そのテのネタ満載な上に劇場版のスーパーヒーロー大戦批判(?)から社会風刺までさりげなく盛り込んで日替りゲストコーナーでは即興性で笑わせたりも。
早くもトッキュウジャーまで盛り込むとは恐れ入る(笑)。
得意のアクションを封印しても十分イケますな。
で、会話劇シリーズ第1弾にして惜しくも観逃した「アベンジャーズ」も再演予定とのこと、ありがたやぁ♪
幸福レコード
Bobjack Theater
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2014/02/06 (木) ~ 2014/02/17 (月)公演終了
満足度★★★
よく出来た作品であることは認めた上で
三演目になるそうだが今回が初見。
なるほど演が重ねられるだけあって各種設定も物語の運びも機知に富んだ台詞も巧みで良くできている…と思いながら観ていたが、終盤がこれでもかと盛り過ぎで鼻白んでしまう。過ぎたるは及ばざるが如し?
もっとさりげないが泣ける作品複数を観て間もなかったので余計そう感じられたのかも?
ブラック西遊記~ステッピン・イントゥ・ユア・ダークサイド・ワールド
X-QUEST
王子小劇場(東京都)
2014/02/05 (水) ~ 2014/02/16 (日)公演終了
満足度★★★★★
トクナガ流「ビューティフル・ドリーマー」?
馴染み深い元ネタに違和感なくさりげなくSF設定を盛り込み、アクションと詩的で美しい台詞でコーティングする手法の真骨頂。
天竺への道中があまりに思い出深く、到着後にも繰返したがるあまり暗黒面に堕ちた三蔵によりパラレルワールドで天竺への旅を何回も繰り返すなんざ差し詰め「トクナガ流ビューティフル・ドリーマー」?(笑)
また、キャスティングが的確と言おうか、衣装も相俟って「あぁ、そのキャラってまさにそういうイメージ!」で説得力があるのも◎。
あと、同じ「ロープ無きリング」式の舞台でも1010ミニシアターより狭い分、迫力増。
眠りの森-Boy's Side Adventure-【閉幕御礼】
劇団やぶさか
相鉄本多劇場(神奈川県)
2014/01/31 (金) ~ 2014/02/02 (日)公演終了
満足度★★★★
単品としてのクオリティも十分なるも
昨年夏の Girl's Side の断片も取り入れながらあれこれを回収する手際が鮮やかで、単品として観ても十分なクオリティだったのではあるまいか?
が、過去に観た2作と比べてオーソドックス気味だったのがやや残念?
38mmなぐりーずのハッピーハッピーバレンタイン! だっだから、あなたに会いたいんだってばぁぁぁぁ!!!!照
38mmなぐりーず
新宿ライブハウス&イベントスペースLEFKADA(レフカダ)(東京都)
2014/02/14 (金) ~ 2014/02/14 (金)公演終了
満足度★★★★
はっぴぃばれんたいん♪
経験を積むに従って場慣れしてきているのはもちろん、今回は迎えた2組のゲストの個性を巧みに活かした構成・進行が特筆モノで、アンコールでの3組コラボなどその真骨頂。
メンバー交代を経ても振り出しに戻ったりはしないよね、きっと。
電磁装甲兵ルルルルルルル
あひるなんちゃら
OFF OFFシアター(東京都)
2014/01/28 (火) ~ 2014/02/02 (日)公演終了
満足度★★★★
巨大ロボものと駄弁芝居の邂逅
まさかの(笑)巨大ロボットもの!
それでありながら特有の駄弁芝居のまんまで、その邂逅は手術台の上のミシンと傘の如し。
毎回出来の良さが評判の主題歌もまさにロボットアニメのソレでニヤニヤ。
また、サラウンドのS.E.が(特に冒頭で)効果抜群。
うわつら
殿様ランチ
サンモールスタジオ(東京都)
2014/02/07 (金) ~ 2014/02/16 (日)公演終了
満足度★★★★★
名作ふたたび
人の死を扱っていながら重くならずもちろん不謹慎にもならずユーモアを交えながらあたたかく描いて秀逸。
劇中人物と一緒に1人の人間味ある作家を看取ったような感覚。
初演と琴線に触れる部分が違ったりもしたのでまたの再演を熱望。
さん吠えめ 「明日は天気」「わたしのお父さん」
コマイぬ
森のテラス(東京都)
2014/02/08 (土) ~ 2014/02/11 (火)公演終了
満足度★★★★
会場の活かし方も見事
岸田作品は日本間でオノマ作品は洋間で、と会場の特質を十二分に活かして見事。
特に後者は客席前方以外、上演スペースの3方向に上下(!)まで立体的に使って効果抜群。
また、準・古典(?)と現代作家作品の対比も◎。
雪が降ってるのなど見たことないが気のせいか
ガレキの太鼓
こまばアゴラ劇場(東京都)
2014/01/23 (木) ~ 2014/02/03 (月)公演終了
満足度★★★★
旅先の駄弁
いわば「旅の宿・ダージリン編」な駄弁芝居にして臨場感あり。
旅先で同宿となった男女5人が酒とクスリでハイになりながら交わす会話が続くのみでストーリー性はないが、まさにその場に居合わせて成り行きを窺っている感覚があり105分間惹き付けられた。
選んだ位置によって印象が変わりそうなことから1年チョイ前にここで観た某公演も思い出す。ま、あっちは上演中に移動したりもできたけれど…。
ジュウ
劇26.25団
新宿眼科画廊(東京都)
2014/01/24 (金) ~ 2014/01/26 (日)公演終了
満足度★★★
作風が男女で対照的
4人の劇団員がそれぞれ作・演出を務める短編集。
男性メンバー作品が比較的現実味のあるもの、女性メンバー作品がファンタジー寄りやシュールなものとくっきり分かれたのが面白い。
ウチの親父が最強
梅棒
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2014/01/23 (木) ~ 2014/02/02 (日)公演終了
満足度★★★★★
パフォーマンスそのものに目が潤みそう
前作が過去の短編も交えながら1つの流れを作っていたオムニバス寄りなのに対し今回はいわば「書き下ろし長編」。
ゆえに、より筋の通った感じとなり(注:前作を否定する意図はない)新たなワザも加わってグレードアップ。
ストーリーではなくパフォーマンスそのものに目が潤みそうになる。
ストーリーがシンプルであるとはいえ、台詞をほぼ使わず身体表現によってハナシを理解させてしまうのがスゴいよな。
多少は曲の内容や歌詞がリンクしているものの、日本語を全く知らない観客にもかなり通じるだろう。
しかしアフタートークの質問コーナーで「片岡K監督に伺いたいのですが、今後、梅棒とコラボレーションしてみたいというような気持ちは生じましたでしょうか? いやむしろ是非コラボをして頂きたいのですが…」と言えなかったのは失策であった。