トワイライト1
Sun-mallstudio produce
サンモールスタジオ(東京都)
2024/05/15 (水) ~ 2024/05/19 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/05/17 (金) 14:00
往年の(ってもう60年も前か(驚))米国テレビドラマ「トワイライト・ゾーン」的な不思議/奇妙譚3話オムニバス。
1編目singing dog「ボイドタイム」はロッド・サーリング風の「案内人」の言葉から倉多江美の某短編を想起したがむしろ夢野久作「ドグラ・マグラ」の「あの部分」に近い印象で「今までのアレがそうだったとしたら最後のソレは???」な感覚が好み。
2編目The Stone Age ブライアント「数えきれないほど口にしたセリフ」は劇中の「デジャヴ」「予知夢」などの言葉に「え、これはどっち?」などど惑わされつついわゆる「ループ系」で最近観た某作品を連想。
3編目ISAWO BOOKSTORE「冥界裁判」は基本設定はファンタジーだがほぼ法廷ものでは?と思いつつ観ていたら落としどころに「そう来たか!」と大いに納得。
3編それぞれタイプが異なり作家の個性が露わな好企画、第二弾。第三弾と継続することに期待。
こどもの一生
あるいはエナメルの目をもつ乙女
王子小劇場(東京都)
2024/05/15 (水) ~ 2024/05/19 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/05/16 (木) 14:00
1998年10月のG2プロデュース版を観てから四半世紀、ほとんど内容を忘れており「あぁ、そうだった♪」もありつつむしろ初見に近い感覚(爆)。で、かつてPARCO劇場で観た作品をこの規模の会場でということで装置のみならず演出・演技まで凝縮された感じ。
その結果、前半のゆるやかなコメディパートと後半のホラーパートの落差も際立ち、まさに脚本・演出・演技の三位一体、的な?
特に後半の「コワい夢を見ている」感覚が見事で、あれこれ各種ホラー系のパターンの原点的なものを本作も使っていると改めて気付いたり。
さて「フローズン・ビーチ」「こどもの一生」に続く第三弾は何になるのか? 早くも楽しみ。
悪魔の手毬唄
劇団ヘロヘロQカムパニー
こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)
2024/05/04 (土) ~ 2024/05/12 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2024/05/10 (金) 12:30
1977年の市川崑監督による映画以降、テレビドラマも連続(古谷金田一)・単独(古谷/片岡/稲垣/加藤金田一)合わせて5本観ていたが、今回改めて気付いたことが2つ。1つ目は「悲劇性」が前面に押し出されていること。
所謂「推理もの」は一般的に私利私欲や怨恨などが前面に出ており、本作ももちろんその要素もあるがそれよりも「不幸な偶然」「避けられない運命」的なものが強調され沙翁の四大悲劇やギリシア悲劇などと通ずる気がした。
2つめは本作の陰の主役……と言うより真の主役は磯川警部ではないか?ということ。ラストの金田一の「あの台詞」で露わになることを秘めての行動、イイよなぁ。この2点、今回の脚本・演出で改めて気付いたかも?
あと、今回観に行くキッカケの1つだった「あの場面は舞台でどう表現するのだろう?」な興味も「あぁ、そうしたのか!(得心)」だったしそれ以外も過去の再現場面の見せ方を筆頭に3つも盆を使う(なんと豪勢な!)など生の舞台での見せ方の見本市のようで大いに満足。
闇の黒蟲 ~漆黒双六悪徒錦絵~
演劇企画戯舎
「劇」小劇場(東京都)
2024/05/02 (木) ~ 2024/05/06 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/05/06 (月) 14:00
元々は落語の人情噺で講談化され歌舞伎化を経て井上ひさしが戯曲化もした藪原検校をベースにした作品にして5年ぶりの再演。
元ネタが元ネタだけに「講釈師」が随時登場して状況や端折った部分を説明して進め、黒地に白で松の木を描いた簾を背景に何種類もの小屏風を使って場を表すスタイルなど「立体講談」と言えるのではないか。しかも基本的には和風な中、「御用提灯ダンス」が洋風なのもアクセント。
そうして語られる物語は過去の罪を背負って(償わず)生きている者の因果応報的な末路……だが、初演時同様、主人公に感情移入して古典的な悲劇に思われてしまうのは不思議。
いつかの交差点で、僕たちは異次元の希望を探す
kazakami
スタジオ空洞(東京都)
2024/05/05 (日) ~ 2024/05/05 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/05/05 (日) 13:00
少子化を筆頭とした家族/家庭の問題に関する会話のスケッチ集……であるがシンポジウムや討論会のように大上段に振りかぶった堅苦しいものではなく、飲みの席や終業後の職場などでのものなのでカジュアルでとっつき易く大胆な説(ってか暴論?(笑))まで出てあれこれ考えさせられる。
また、複数の場での会話だが場が代わる度に舞台上手にその場の情景画像を掲示し、演者が上衣や眼鏡の脱着で人物の違いを表現するのもイイ。(とか言って気付くのが遅れてしばし戸惑ったが(爆))
さらにそれまで併走していた各場が終盤で「花火」によって一つに収束してゆくのが巧いしドラマとしてのまとめ方として好み。
フィクショナル香港IBM
やみ・あがりシアター
北とぴあ ペガサスホール(東京都)
2024/05/01 (水) ~ 2024/05/06 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/05/02 (木) 14:00
ある種のSF系では定番的な「あのパターン」と少なくともσ(^-^) は複数観た「そのパターン」、どちらか一方だけでも1本の物語のネタにできるのに、2つを掛け合わせるとは何と贅沢な、そしてσ(^-^) にとって盆と正月が一緒に来たような……(笑)
また、劇中劇的な映画の内容場面と地の場面が序盤では併走しているように見えるが、やがて一方がもう一方に影響を与えるようにクロスして奥行きを出すのは平面と平面が組み合わさって立体になる(←比喩が下手だな(爆))ようで「演劇ならではの面白さ」にゾクゾク。
なかなか失われない30年
Aga-risk Entertainment
新宿シアタートップス(東京都)
2024/04/27 (土) ~ 2024/05/06 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
4つの時期の同じ空間が同居してしまうという設定はもちろん、それに輪をかけて人物設定/造形が鮮やか。特に物語の出だしの進行を円滑にし、かつ同好の士と意気投合するSFが大好きな闇金経営の組長にツボを突かれる。
そしてここのお家芸的な伏線とその「怒涛の回収」。こういう作品を次々に創作するって本当にスゴい♪
ピーチボーイズ
Peachboys
シアター711(東京都)
2024/04/23 (火) ~ 2024/04/29 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2024/04/28 (日) 13:00
三宅さんによる「お馴染みの前説」に始まり基本的には「毎回同じ展開」な本編も含めて、もはやこれって「名人芸」ではなかろうか? ほら、古典落語って噺自体は同じなのに繰り返して観ても笑えるじゃないかさ。
それに加えて Peachboys作品は副題の元ネタはもちろん、時事ネタから回顧(?)ネタや自虐ネタまで幅広く貪欲にパロディにしており(そういや文字通りの「楽屋オチ」も(笑))、そのセンスに舌を巻く。
関係者は「宴会芸」と自称しているがこれはもはや「メイ人芸」(もちろん「迷」ではなく「名」ですとも)なのではあるまいか?
あと、時々あった即興を匂わせる台詞(例:昨日と違うことを演るなら相談してくれよ)、実は台本通りなのではないか?との疑惑も。(笑)
さ、5年後あたりの復活公演に望みを託すか。とりあえず Peachboys よ永遠なれ!
あなただけがそこにいる
劇団皇帝ケチャップ
浅草九劇(東京都)
2024/04/24 (水) ~ 2024/04/28 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2024/04/26 (金) 14:00
知人の保証人になったことから借金を背負って亡くなった両親に代わり返済を続ける主人公が高校時代の親友たちと始めた稼業(?)の顛末。
多額債務者と取り立て屋とか主人公たちの過去とかモチーフはダークなのにフィクションならではのファンタジックな要素とユーモアがそれを緩和して重くも暗くもならず後味佳く〆るのが巧み。
また、ここの初期からの特色である会話の上手さに磨きがかかり、程よい脱線の仕方から掛け合い漫才のような丁々発止のやりとりなど、もはや名人芸級?
強いて言えばやや強引な展開や説明不足気味なところが無いでもないが、フィクションとしての許容範囲内と思えたのは贔屓目か? ちなみに説明不足気味と思えたところは開演20分前から流れる「ラジオトーク」で補完できたのだった。
夜会行
動物自殺倶楽部
「劇」小劇場(東京都)
2024/04/24 (水) ~ 2024/04/28 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2024/04/25 (木) 14:00
入場してまずはこの会場の特質を活かした幅広い舞台美術に眼を瞠る(さらに開演後に上手手前の二階席/オペブースへの階段や下手端の階下の楽屋への階段も装置として使う貪欲さ(笑)に感心)。
それに加えて「通話場面」(ネタバレBOXへ)を筆頭とした演出の違い、そして言わずもがなの演者の違いで鵺的の初演版とはかなり印象が異なる。
さらに「後味が悪くないのは鵺的として珍しい」と思った初演に対して、彼女たちなら酷い目に遭っても互いに理解し支え合っていけるだろうが、そういう相手にめぐり逢えず一人で悶々としている方も世間には少なからずいらっしゃるのだろう、と現実に目を向けることができたのはプレアクトならぬアフターアクトが続く中での終演によって「彼女たちの(そしてあなたたちの(?))人生はこうしてそのまま続いてゆくのですよ」と示した演出によるものではなかろうか?
あと、5人の人物の個性の違いにアニメーション映画をキッカケにハマった某漫画作品を想起。(謎)
映画のパロディ
コンプソンズ
下北沢 スターダスト(東京都)
2024/04/18 (木) ~ 2024/04/21 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/04/14 (日) 13:00
当日パンフレットに断り書きがあるように映画のパロディに特化したワケではないコント集。
いくつものコントの途中にショートコント集を二度挟み、最後は長めのもので〆る構成にもさることながら一編のコント終わった後に「……というコントをやりたいんだが」と大宮さんが出演者の一人に相談/提案する部分が附加される前半で使った形式がバックステージ系の変奏のようで斬新。
そしてあれこれパロディを含んだ内容、笑った笑った♪
こういう「あれ、何を観ていたんだっけ?」なものも好きだなぁ。(爆)
アイドルは AT 車に限る
怪奇月蝕キヲテラエ
新宿眼科画廊(東京都)
2024/04/12 (金) ~ 2024/04/14 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
経営不振からローカルアイドルの免許取得動画をアップすることを考えた教習所、その合宿に参加した一般人は4年前に芸能界から去った後、動向が不明だった元アイドルで……な物語。
元アイドルとローカルアイドルはもちろん、経費節減から若手のみにしたために何らかのオタクだけ残ったという指導員たち、と個性的な人物たちが織り成すドラマが次第に元アイドルとその熱狂的ファンだった指導員の二人に収束されてゆくツクリが巧みでアイドル人生を終えて個人として再出発することを坂道発進に喩えて「マニュアルだとエンストすることもある」という台詞でタイトルの意味も明かす終盤の会話が白眉。(別の「坂道ネタ」も序盤であったし(笑))
そうやって元アイドルの人間的魅力をクローズアップして〆る作劇、シビれたなぁ。
電撃メトロ
ジグジグ・ストロングシープス・グランドロマン
こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)
2024/04/10 (水) ~ 2024/04/14 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/04/13 (土) 13:00
内戦勃発により国別に設置された地下鉄の駅内のシェルターに避難した日本人たちの物語。第一幕ではシェルターでの様子、第二幕では内戦終息後の各人物を描いているが、昨今の世界情勢から妙なリアリティを感じさせる。
そして終盤の「あの台詞」はずっとそうあって欲しいという堤さんの願い/祈りと受け取ったが、それが痛烈な皮肉に聞こえてしまう現状……。まさにイマの世界(特に日本の)情勢に警鐘を鳴らす意欲作と言えよう。
アオハルじゃねえ! 青春(せいしゅん)だ!
劇団S.W.A.T!
「劇」小劇場(東京都)
2024/04/04 (木) ~ 2024/04/14 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2024/04/11 (木) 14:00
【女子校Ver.】
男子校Ver.を観ながら漠然と予期した通り「男子校Ver.が基本形、女子校Ver.は応用編」または「直球の男子校Ver.、変化球の女子校Ver.」な印象で、「あれはそう変えたのか」と「そこはそのままなんかい!(笑)」がそれぞれあって2倍以上楽しめた。
また、男子校Ver.を観て展開を知っていたのでより感情移入ができたのか感動も大きめ(変化球なのに(爆))だった希ガス、いや気がする。
アオハルじゃねえ! 青春(せいしゅん)だ!
劇団S.W.A.T!
「劇」小劇場(東京都)
2024/04/04 (木) ~ 2024/04/14 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2024/04/09 (火) 14:00
【男子校Ver.】
昭和40年代に日曜夜8時から放映されていた一連の学園青春ドラマを彷彿とさせるコメディ。それらのドラマを観て育った身として「それな♪」なあるあるネタや劇中使用曲、さらには当時の流行りものなどあれこれ懐かしい。
中心となる8人の高校生は往年(ってもう半世紀以上前か!(汗))の「柔道一直線」どころではない年齢差の面々(爆)が演じているが、茶化しも照れもない本気(ほんき/マジどちらでも可)の演技なので違和感がないどころかむしろ説得力があり、ラストでは感動までさせてしまうのが不思議……いや、見事でスゴい。(贔屓目か?(笑))
予約済みの女子校Ver.も楽しみ♪
新ハムレット
早坂彩 トレモロ
こまばアゴラ劇場(東京都)
2024/03/22 (金) ~ 2024/03/31 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/03/27 (水) 14:00
事前に青空文庫で「はしがき」を読んで臨んだので太宰による「あの人物/設定なら自分だったらこうする」的な二次創作(=薄い本?(爆))として観てあれこれ得心。
先入観もあってかいかにも日本的で太宰らしい(いや、そんなに太宰作品に接した訳ではないが)気がする。
また、その感覚は紋付やインバネスコートに山高帽という古き日本を思わせる衣裳による部分も少なからずあるな。そしてその衣裳がそれでなくとも的確な配役に更なる説得力を持たせて印象的。
更にシンプルながら造形美を感じさせ盆のように回る装置もセンスが良くて好き♪
いーはとーゔぉ
東京ノ温度
新宿眼科画廊(東京都)
2024/03/22 (金) ~ 2024/03/26 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
鑑賞日2024/03/26 (火) 15:30
割引クーポン付きのメールに誘われて訪れた一風変わったレストランで体験する奇妙な出来事……。
最初の「異変」は風の又三郎モチーフが明白ながら以降は人物名に引用がある程度でほぼオリジナル(と感じた)なのがやや期待外れ。
もちろん面白くはあったが欲を言えばもう少しワカり易い引用があればなぁ、的な。
nitehi : kedo
こわっぱちゃん家
「劇」小劇場(東京都)
2024/03/21 (木) ~ 2024/03/24 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2024/03/24 (日) 13:00
「え、えすえふ!?」な場面で幕を開ける家族愛の物語。
「人の気持ち」を前面に押し出すための背景として一見整然として理論的なSF設定を使うことに某団体やあの作家のアレなどを想起、こういうの、好きなんだなぁ。
そうして迎えるクライマックス、異なる「別れ方」をした二家族それぞれの「再会」を見せ今後の行く末を期待させるのも巧いがそれに加えて第3のケースで尊厳死にも触れて深みを持たせるのが実に見事。
また、ダイニングテーブルがあるリビングを前面上手に、丸い座卓がある茶の間(座り芝居でも見易いように床が高め)を前面下手に配して二家族を描き後方に研究室があり、さらに後半でもう一つのシカケが現れるという装置も機能的でいつもながらに感服。
あと、主宰が出演することもあるが開演前に舞台監督さんが地震発生時の対応について説明したのも説得力があった。
ご臨終
制作「山口ちはる」プロデュース
下北沢 スターダスト(東京都)
2024/03/19 (火) ~ 2024/03/24 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/03/21 (木) 15:00
山崎洋平作品としては珍しい(偏見?)王道ホームドラマ。
父が倒れて一週間、夜に見舞いから一旦実家へ戻った四姉妹と長女の夫、ラーメン店を営んでいた父の弟子の6人による会話劇。会話の中からそれぞれの関係や状況、さらに姉たちに対する四女の想いなどが自然に浮かび上がってくるのが巧み。
また、そんな脚本に更なるリアリティを持たせた演出・演技も見事。
『人形の家』激論版/疾走版
アマヤドリ
シアター風姿花伝(東京都)
2024/03/15 (金) ~ 2024/03/24 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/03/19 (火) 14:00
【激論版】
re-mixあるいはコラージュな疾走版に対してこちらは真っ向勝負の正統派。知人から散々情報が入っていた噂の人物と(疾走版では遠目に見た程度だったが)ようやく挨拶ができた、的な?(笑)
で、妻が何のためにそうまでして工面したかなど考えず自分(というか「家」)の体面を尊重するトルヴァルが「ちっせぇヤツ」に見えて「当時はこれが一般的なオトコの姿勢だったの!?」と。そして、こんな風に初演当時と現在の「意識の違い」を実感できるのも演劇(とか文学とか)の面白味(の一つ)と気付く。
そう言えばあらすじを紹介しているもののほとんどが主人公はファーストネーム、その夫はファミリーネームだが、これも「家」を念頭に置いたためか?と思ったり。
また、冒頭とラストの「アレ」はテーマあるいはノーラの暗喩?とも。で、そのパフォーマーでもある大塚さんの4役演じ分け(操演(?)込み)が愉しい。あと、疾走版を先に観て中3日空けて激論版を観たら疾走版が「壮大な予告編」と思えたり。(笑)
なお、Wikipediaで過去の上演時の配役を見てりゅーとぴあプロデュース(2019年)に大いに納得。(笑)