じべ。の観てきた!クチコミ一覧

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神様の夜〜プログラムC「魅せられる」

神様の夜〜プログラムC「魅せられる」

KAKUTA

ギャラリーSite(東京都)

2007/07/07 (土) ~ 2007/07/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

さらに進化した後半戦
往きの電車内で原作を読んでいたら「春立つ」のカナエさんの台詞が麻生美代子の声と言い回しで脳内再生されて、この手法の術中にまんまとハマっている自分に気付く。

前半のプログラムA、Bにはなかった新手法がいくつか取り入れられていることやベテランが参加したことによってさらに進化した、という感じがステキ。

ネタバレBOX

また、オリジナルの「魅せられる」の終盤では父親の娘に対する愛情が感じられてホロリ。
サムシング・スイート

サムシング・スイート

パルコ・プロデュース

PARCO劇場(東京都)

2007/06/17 (日) ~ 2007/07/03 (火)公演終了

満足度★★★

「終わり良ければ…」の逆?
15年の付き合いになる女性2人の無意識的な相手への依存や甘えも含んだ結びつきを描いた脚本(中谷まゆみ)及び演者(星野真里・辺見えみり)が見事だが…(ネタバレに続く)

ネタバレBOX

ラストの「電飾」が何とも興醒め。
音響と照明による表現で十分だろうに何故あんなチープな花火をわざわざ見せるかなぁ?
「桐の林で二十日鼠を殺すには」「ラストシャフル」

「桐の林で二十日鼠を殺すには」「ラストシャフル」

劇団6番シード

新宿シアターモリエール(東京都)

2007/06/30 (土) ~ 2007/07/08 (日)公演終了

満足度★★★★

「桐の林で二十日鼠を殺すには」
前半には笑いもありつつ次第にサスペンス調に転じて描かれるマッドサイエンティスト系ストーリー、終盤で免疫学の権威という伏線が活きてくるのと、けっこう重い結末を迎えながら、最後に救いを見せて終わるのは巧い。

あと、紗幕の前で演技している間に換装して客間(ホール?)と実験室を同じ装置を使って見せるのも芝居の面白さだぁね。

ネタバレBOX

ただ、「もう1人さらわれていた」というのはちょっとズルい?(笑)
「桐の林で二十日鼠を殺すには」「ラストシャフル」

「桐の林で二十日鼠を殺すには」「ラストシャフル」

劇団6番シード

新宿シアターモリエール(東京都)

2007/06/30 (土) ~ 2007/07/08 (日)公演終了

満足度★★★★

「ラストシャッフル」
中心となるパートはあたかも創作落語の人情噺というオモムキでやさしくてあたたかく、一件落着の後に明かされるもう1つの真相も(漠然と予測できるものの)好きなパターンで満足。

ネタバレBOX

『俺たちは天使じゃない』(『俺たちは志士じゃない』の元ネタ)や『カレッジ・オブ・ザ・ウインド』を想起させるって、もしかしてキャラメルっぽい?
enter on the DIARY

enter on the DIARY

シネマ系スパイスコメディAchiTION!

シアターブラッツ(東京都)

2007/06/28 (木) ~ 2007/07/01 (日)公演終了

満足度★★★★

複数のエピソードを紡いで織り上げる
複数のエピソードを紡いで織り上げる手法にますます磨きがかかったことに加えて、てんこ盛りの小ネタがどれも大笑いできて楽しい。
ただ、終盤のパラドックス関連の説明が、事前に「ルールブック」を読んでいないとわかりにくそうなのが惜しい。

碧玉路

碧玉路

ひげ太夫

ザムザ阿佐谷(東京都)

2007/06/27 (水) ~ 2007/07/01 (日)公演終了

満足度★★★★

巧みなストーリーテリング
観始めてから初の現代劇で「あんなものやこんなもの」まで例の手法で見せることにウけ、同じ高さに揃った樹の喩えなど深いモノも含んでいながら説教臭くならないストーリーテリングの巧みさに感心。

ネタバレBOX

まさかビリヤードまで演じてみせるとは…(笑)
八人目の侍

八人目の侍

演劇集団アーバンフォレスト

「劇」小劇場(東京都)

2007/06/28 (木) ~ 2007/07/01 (日)公演終了

満足度★★★

オチが弱い
侍役として集められたのが小劇場系の役者たちという設定で、劇団裏事情などが(誇張・戯画化はあると思うが)妙にナマナマしく、プロデューサーの役者蔑視的発言ももしかすると実体験に基づくのでは? などと思わせるあたりは(自虐的でもあって?)楽しい。
ただ、オチが弱いというか、ちょっと締まりがないのは残念。

神様の夜〜プログラムB「ひとりじゃない」

神様の夜〜プログラムB「ひとりじゃない」

KAKUTA

ギャラリーSite(東京都)

2007/06/23 (土) ~ 2007/07/01 (日)公演終了

満足度★★★★

誰かがそばにいるシアワセ
コミカルな「オトナの童話」という感じのAに対して「誰かがそばにいるシアワセ」がテーマの2編で、生演奏のピアノ(Bプロのみ)や終盤でフィーチャーされる映像がやさしさ・あたたかさをさらに引き立てており、感動。

神様の夜〜プログラムA「わるくない休日」

神様の夜〜プログラムA「わるくない休日」

KAKUTA

ギャラリーSite(東京都)

2007/06/23 (土) ~ 2007/07/01 (日)公演終了

満足度★★★★

原作にかなり忠実
地の文を語り手が朗読し、それに演者が動きを付けて台詞もその演者が喋るというスタイル。基本的には原作にかなり忠実で「まんまやん!」だったり「なるほど、そういう風に見せますか」だったりして楽しく、それらを繋ぐようなカタチのオリジナルストーリーもイイ。

櫻の園

櫻の園

ネルケプランニング

青山円形劇場(東京都)

2007/06/24 (日) ~ 2007/07/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

まさに珠玉の名作
映画(90年)で一目惚れ、原作を読み舞台版も初演・再演(ともに94年)と観ていた身にとってはまさに珠玉の名作。 原作からのもの、オリジナルのもの含めて名台詞・名場面の宝庫で、次の台詞が事前に思い出されたり、映画版での構図や演技が目に浮かんだりする自分の記憶力にも驚く。

すみっこホイホイ!

すみっこホイホイ!

村松みさきプロデュース

アドリブ小劇場(東京都)

2007/06/22 (金) ~ 2007/06/24 (日)公演終了

満足度★★★★

ゴキ○リの目を通した人間観察
人間に恋をして傷つくゴキ○リという着想がユニークで楽しく、また擬人化された「ヤツら」(衣装もそれっぽくてイイ)と人間を舞台上で同時に見せる一種マルチスクリーン的な手法が上手い。

そんなスタイルで見せる人間観察、結末は予定調和な感なきにしも非ずながら、締め方も巧くて満足。

DOG WORLD

DOG WORLD

YANKEE STADIUM 20XX

シアターサンモール(東京都)

2007/06/22 (金) ~ 2007/07/01 (日)公演終了

満足度★★★★

クセが強いので好き嫌いは分かれると思うが
子供から大人まで楽しめるストーリーを沢山のダンスナンバー(ミュージカルではないが(笑))や臨機応変のハプニング対応、終盤の見事な大アクション大会などで彩って休憩込み3時間20分の長丁場もアッという間。

クセが強いので好き嫌いは分かれると思うが個人的には大好き。

花音-canon-

花音-canon-

進戯団 夢命クラシックス

ウエストエンドスタジオ(東京都)

2007/06/21 (木) ~ 2007/06/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

反戦をテーマにした秀作
部分部分は類型的だったり既視感があったりするが、それらを組み合わせることにより新しいモノを創り上げるという感じで、心の片隅にでもやさしさ(小さな命=花を愛でる心)がありさえすれば闘いもいつか終わらせることができるというテーマがイイ。

さらに、それぞれキチンと人物が描かれているキャラ設定が巧いし、高度なアクションやヴァイオリンの生演奏などをここ一番のところのみに使って安売りしないし、ギャグも節度があってしつこくないし、時として文語調の台詞を使って格調高く感じさせるのもイイ。

ネタバレBOX

必ずしもハッピーエンドとは言えない結末によってテーマがより印象付けられるのもまた巧いが、亜蟻の死を知ったジンが後を追うことには異議アリ。
むしろどんなに辛く悲しく苦しくても自ら命を絶ったりせずに生き抜いてこの歴史を伝え広める責任・義務がジンにはあるのではないか。

その一方、他の登場人物の死は、ストーリー上のみならずテーマを強調するためにもそれぞれ意味があり、特に国王・キースの死に際なぞ、こんなイイ部分も持った人物が戦争のために変わってしまう、戦争さえなければひたすらイイ父親だったのに、と思わせて○
ノモレスワ。

ノモレスワ。

クロカミショウネン18 (2012年に解散致しました。応援して下さった方々、本当にありがとうございました。)

ザ・ポケット(東京都)

2007/06/20 (水) ~ 2007/06/24 (日)公演終了

満足度★★★★

賛否両論とは思うが個人的には支持
記憶障害系のシリアスなタッチで始まり、しかし中心となる部分は笑える場面も多くなおかついろいろとアイデアが凝らされ、さらにその行く末には泣ける結末が待っているという構造。

ラストでシリアスに転ずるのは、そこまでが軽妙だっただけに落差が大きく、よりドンヨリとしてしまうので評価が分かれるところかもしれないけれど、最後の最後に夫婦の強い絆・愛情が示されるのでσ(^-^) は○。

マイラストセレモニー2007

マイラストセレモニー2007

海千山千プロデュース

駅前劇場(東京都)

2007/06/20 (水) ~ 2007/06/24 (日)公演終了

満足度★★★

「手づくり感」あふれる葬儀
結婚式で言えば「人前結婚式」のような「手づくり感」あふれる葬儀のアイデアがユニークで(ま、あの棺はやり過ぎでしょうが(笑))、遺された人それぞれの故人に対する想いが優しくて、あたたかい気分になる。

衛星都市へのサウダージ

衛星都市へのサウダージ

ヨーロッパ企画

新宿シアタートップス(東京都)

2007/06/20 (水) ~ 2007/07/02 (月)公演終了

満足度

さすがに飽きる
悪い意味をも含めてここの特色であるユルさ、ヌルさ、グダグダ感満載で、全体を貫くストーリーもないのに2時間15分も演られるとさすがに飽きる。

物語性皆無で切れ目のないグダグダを1時間演じただけの『ブルーバーズ・ブリーダーズ』も苦痛だったけれど、これもアレといいとこ勝負?

ESP Capriccio

ESP Capriccio

劇団S.W.A.T!

シアターVアカサカ(東京都)

2007/06/13 (水) ~ 2007/06/17 (日)公演終了

満足度★★★★

起承転結をキッチリふまえたツクリ
喩えて言えば『冬のユリゲラー』っぽい『ファンタスティック・フォー』。超能力開発研究所の4人のメンバーがフトしたことから超能力を身につけてしまったことで巻き起こる小騒動。

そこそこドタバタであったりはするものの、実は起承転結をキッチリふまえたツクリなので安心して観ていられるし、非常にわかりやすい。特にトラブルと超能力それぞれをキレイに着地させる「結」の部分が鮮やか。

ネタバレBOX

得た能力に悩むでもなく、ごく小市民的な使い方をしたり、それどころか最初は気付かなかったりなんてあたりが楽しく、それを使って解決するのも「人類の何たら」とか大上段に振りかぶった事態ではないのがごく身近な感じ。
白南風の空 夢の伽詞

白南風の空 夢の伽詞

SHAFT

ザ・ポケット(東京都)

2007/06/15 (金) ~ 2007/06/17 (日)公演終了

満足度★★★

戸惑いともどかしさアリ
「転生モノ」と知っていたにもかかわらず、それらしくなく、むしろタイムスリップものなんじゃね? のような戸惑いと共に観ていたら、終盤でやっと明かされて納得。もう少し途中でリークがあっても良いのでは?

ネタバレBOX

しかし決闘に使った銃、大正時代にはまだなかったモデル(コルト・パイソンに見えた)では?
ピースメーカーあたりなら問題ないのに…
暗殺者ときどきOL

暗殺者ときどきOL

カリフォルニアバカンス

OFF OFFシアター(東京都)

2007/06/12 (火) ~ 2007/06/20 (水)公演終了

満足度★★★★

ツッコミどころは多々あれど…
お得意(?)の客いじりから始まり「そう来ますかぁ!」な会話とテンポの良さで存分に笑わせ、後半に若干息切れした感があるのは否めないものの、意外な伏線を使った巧みなオチに満足

ホタルカワ

ホタルカワ

風花水月

王子小劇場(東京都)

2007/06/15 (金) ~ 2007/06/18 (月)公演終了

満足度★★★★

正攻法の静かな演劇
「火葬場もの」ということだったので、「生と死」がテーマかと思いきや、祖母の葬儀に集まった4人の姉妹兄弟(長女・長男・次女・三女)(と、そのイトコ夫妻)の会話劇。

各登場人物の輪郭がクッキリ浮き上がり、本編では語られないバックグラウンドまで想像できるように描き込まれているのが見事。
また、家族の絆、あたたかさを感じさせるエピローグが心地良い。

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