真魔界転生
劇団キリン食堂
俳優座劇場(東京都)
2010/11/24 (水) ~ 2010/11/28 (日)公演終了
満足度★★★★
原典超え?
創作による続編だが、単なる焼き直しでなく夫婦愛・親子愛を語り復讐の連鎖の無益さも説くなど原典をベースに発展させたのが上手い。
むしろそれらの要素により原典よりも深く、表情が豊かになったようで、かなり満足。
【ご来場ありがとうございました!!】パーフェクト超人の憂鬱
劇団 THE☆メンチカツ成
APOCシアター(東京都)
2010/11/24 (水) ~ 2010/11/28 (日)公演終了
満足度★★★
独特のユルさあるもメリハリに欠ける
独特なユルさがあって可笑しいが、メリハリに欠けてぐだぐだ気味な憾みあり。
しかも残響が多い空間ゆえ台詞が聞き取りにくくストレスも感じてしまう。
一方、ここの空間の使い方も含めた舞台美術がイイ感じ。
夜のジオラマ
SPIRAL MOON
「劇」小劇場(東京都)
2010/11/19 (金) ~ 2010/11/28 (日)公演終了
満足度★★★★
オリジナル全長版も観てみたい
上演時間120分の時間SFということでやはり異色作。
初演も観ていたが概要しか記憶になく、キャストも変わっているので新鮮な気持ちで観る。
その結果、時間ものとハード気味ファンタジーの巧みなブレンド具合を再発見したりもする。
また、機会があれば「オリジナル全長版」も観たいが無理だろうなぁ。
幽霊探偵
ZIPANGU Stage
萬劇場(東京都)
2010/11/18 (木) ~ 2010/11/23 (火)公演終了
満足度★★★★
エピローグの愛情譚にもホロリ
いろいろな可能性が想像できる本格ミステリーにユーモアで味付けしたあたりに赤川次郎作品を連想。
殺人事件はあるも15年前の出来事である上に、エピローグで語られる愛情譚(これもイイんだ)により緩和されて後味に響かないのも上手い。
架空の箱庭療法
Nichecraft
東中野レンタルスペース(東京都)
2010/11/20 (土) ~ 2010/11/23 (火)公演終了
満足度★★★★
パート2を熱望っっ!!!
架空の芝居の舞台装置の模型とそれを使った舞台写真に説明文を附した展示で想像力を刺激される。模型と写真を観て想像を膨らませてから説明文を読むとより面白いと気付いたのが半分ほど観てからだったのがちょっと残念なので、パート2を熱望!
のら猫たちは麗しの島をめざす
榴華殿(RUKADEN)
タイニイアリス(東京都)
2010/11/20 (土) ~ 2010/11/23 (火)公演終了
満足度★★★
「三都市噺」
三題噺ならぬ三都市噺、日中韓三ヶ国が飛び交う芝居にまさにピッタリ。
基本はスラップスティック系コメディでそこに歌や懐かしの「ナンセンス怪談シリーズ」も組み込み、さらにこの会場の雰囲気がそれらを盛り上げて楽しい。
りんごりらっぱんつ
劇団競泳水着
サンモールスタジオ(東京都)
2010/11/12 (金) ~ 2010/11/23 (火)公演終了
満足度★★★★★
3作品連続リピート
1度観ているだけに、冒頭からもうその先のクライマックスが思い出されて涙目。
以降ひたすら劇中の居心地の良さに身を委ね、終演後の幸福感にどっぷり浸る。
で、気付いてみれば競泳水着は最近の3作品、すべてリピートしていたのだった。
さらに、これまた追加の一人芝居もかわいらしくて満足。
~あの素晴らしい闘争(まつり)をもう一度~≪★バナナ全学連☆≫【劇場版:バナナ学園の闘争】
バナナ学園純情乙女組
王子小劇場(東京都)
2010/11/22 (月) ~ 2010/11/22 (月)公演終了
満足度★★★★
無条件幸福っっ!!!
学祭ツアーのメニューの前に大盛ライブを加えてあんなコトやそんなコトまでやらかす特盛版で、もう「無条件幸福」状態。
ところでダメ出しは公開ゲネのみ?それともネタ?
そんなの俺の朝じゃない!
ライオン・パーマ
王子小劇場(東京都)
2010/11/18 (木) ~ 2010/11/21 (日)公演終了
満足度★★★★
針小棒大系コメディ+人生哲学
無遅刻無欠勤の実直(だが実はアツい)男の最終出勤日の朝の騒動記、針小棒大と言おうか「それをそこまで広げますか!」なバカバカしさに「(人生においての)勝敗とは何か?」な哲学も織り込んで鮮やか。
3分間の女の一生
燐光群
座・高円寺1(東京都)
2010/11/13 (土) ~ 2010/11/23 (火)公演終了
満足度★★★★
終盤はワクワクゾクゾク
約3分の30の場によって綴る主に2人の女性のクロニクル。
実在の出来事をモチーフにした部分や幻想風の部分が(一見独立したエピソードかと思われたものも含めて)1つに組み上がって行く終盤はワクワクゾクゾク。
が、あの人がああなるとは反則!?(笑)
白夜月蝕の少女航海紀
月蝕歌劇団
風紋(東京都)
2010/11/21 (日) ~ 2010/11/28 (日)公演終了
満足度★★★★
続編へも高まる期待
35年前に喫茶店での上演を計画して書かれた高取主宰の処女戯曲で、いわばカフェ公演の先駆け作品。
昭和40年代のあれやこれやで懐かしさ満載の前半から往年の日活アクションのように荒唐無稽な展開となる後半の流れは一般的なカフェ公演のスケールから大きくハミ出している感じで、時に詩的、時にチープだったりもするのがまた好み。
来月の続編も楽しみ!
『三丁目6番地のオズの魔法使い』
CAPTAIN CHIMPANZEE
テアトルBONBON(東京都)
2010/11/17 (水) ~ 2010/11/23 (火)公演終了
満足度★★★
盛り込み過ぎが珠に疵?
原典のキャラの翻案ぶり、時折入るバカバカしいネタ、物語のスケールの大きさと広げた風呂敷のたたみかたなどなかなかに良くできている一方、あれこれ盛り込み過ぎた感が否めないのが珠に疵。
若干整理して2時間弱にまとめればもっとスッキリしたのでは?
星のダヴィデ
劇団YAX直線
ART THEATER かもめ座(東京都)
2010/11/17 (水) ~ 2010/11/21 (日)公演終了
満足度★★★★
旧約聖書とオズの魔法使いの舞台上での邂逅
「ミシンとコウモリ傘の手術台の上での邂逅」ならぬ「旧約聖書とオズの魔法使いの舞台上での邂逅」。
その意外な取り合わせに加えて、あれこれおバカだったりマニアックだったりな小ネタをこれでもかと言わんばかりに盛り込んだ「ショットガン的手法」がユニークで愉しい。
世界は僕のCUBEで造られる
ACTOR’S TRASH ASSH
シアターブラッツ(東京都)
2010/11/17 (水) ~ 2010/11/21 (日)公演終了
満足度★★★★
SIDE-B
いわば「基本のA、応用のB」といったところか。
終盤でバッドエンド気味に推移しながら最終的にハッピーなラストを迎えるのがイイ感じ。
で、『キャプテン・スーパーマーケット』の劇場公開版(日米)とオリジナル(欧州公開)版の違いを連想。
りんごりらっぱんつ
劇団競泳水着
サンモールスタジオ(東京都)
2010/11/12 (金) ~ 2010/11/23 (火)公演終了
満足度★★★★★
ひとつの完成形を観た
120分の中に人生における様々な局面、冠婚葬祭喜怒哀楽に笑いと涙のスパイスを効かせてやさしさとあたたかさで包んでふんわり仕上げた逸品。
かくて月曜マチネの追加公演をリピート。
世界は僕のCUBEで造られる
ACTOR’S TRASH ASSH
シアターブラッツ(東京都)
2010/11/17 (水) ~ 2010/11/21 (日)公演終了
満足度★★★★
SIDE-A
サイケでPOPな自分探し系人格論。かなり前とつい最近に同系統のものを観ており、それらとの比較の意味でも面白い。また、チラシにも出ているキャラを目の当たりにしてそのビジュアルに「なるほどキューブ***」と納得。(笑)
果実の門
乞局
こまばアゴラ劇場(東京都)
2010/11/12 (金) ~ 2010/11/23 (火)公演終了
満足度★★★★
オールスターキャスト的な?
ある共同体に新参者が加わったことにより起こる軋轢と紆余曲折を経て落ち着くまで、的な105分。
過去作品の主要人物ほぼ勢揃いとのことで、歴の浅い身として劇中で見え隠れする過去がそれぞれの作中事件だったのか?などと想像しながら観るのまた愉しからずや。
また、舞台の幅を広くとれるレイアウトでの存在感ある装置も見モノ。
ブードゥー
Oi-SCALE
駅前劇場(東京都)
2010/11/12 (金) ~ 2010/11/17 (水)公演終了
満足度★★★★
「陽」や「柔」の新型Oi-SCALE
ちらほら耳や目に入った前評判通り笑えるのがやや意外だが、根底に流れるものや静かな会話が醸し出す雰囲気は従来通りで、いわば「陽」や「柔」の新型Oi-SCALE。こういうのも十分にアリだな。
なお、あるシーンを役者のリアクションから日替わりかと思ったが、台本通りとのことでまんまと騙される。
コロブチカやります。
コロブチカ
タイニイアリス(東京都)
2010/11/16 (火) ~ 2010/11/16 (火)公演終了
満足度★★★★
楽しいったらありゃあしない
コント、歌、一人芝居、トーク、ピン芸、リーディングと各種取り揃えたバラエティ・ステージ。
出演者たちの思わぬ一面や普段は目にすることがなさそうな表情も観ることができ、しかもそれがアルコホルを嗜みながらだし、楽しいったらありゃあしない。
冒険という名の犬
本田ライダーズ
中野スタジオあくとれ(東京都)
2010/11/12 (金) ~ 2010/11/15 (月)公演終了
満足度★★★★
冒険とは何ぞや、な70分
冒頭の、部室にいた犬らしきジェイによる「くだらないのたまり場」に関する詩的な長台詞(終盤でリフレインされる)から引き付けられ、続いての犬小屋や毛布で引き込まれて、以降はアッと言う間。
また、犬から靴に変わり舞台奥の円錐に付けまくって上手奥に消える足跡がある装置もイイ。