じべ。の観てきた!クチコミ一覧

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【公演終了】『完璧な世界』【ありがとうございました!!】

【公演終了】『完璧な世界』【ありがとうございました!!】

タカハ劇団

ギャラリーLE DECO(東京都)

2011/07/05 (火) ~ 2011/07/17 (日)公演終了

満足度★★★

シームレスに繋がる劇中現実と虚構世界
劇中現実と虚構世界がクラインの壷の如くシームレスに繋がっている上にパラレルワールド的であったりループであったりな構造に眩惑させられ、男性キャラ陣には共感を覚え、観ている側も劇中に取り込まれそう。
何故か喪黒福造に「ドーン!」をされた気分にもなったり…(笑)

牡丹燈籠

牡丹燈籠

ハイリンド

d-倉庫(東京都)

2011/07/01 (金) ~ 2011/07/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

感服っっ!!!
今までサワリだけしか知らなかった物語の全貌に接し、中国産の元ネタを翻案して練り上げた円朝師と、それをこういうカタチで芝居化したハイリンドに感服。
観ながらこれを高座にかける噺家の様子まで脳内に浮かんだりして…。

「捨てる。」ツアー

「捨てる。」ツアー

feblaboプロデュース

エビス駅前バー(東京都)

2011/06/30 (木) ~ 2011/07/06 (水)公演終了

満足度★★★★★

やっぱりウマいわ
再演版を観てナカミを知っていたこともあってか、観ながら劇中の常連客の「普段」のバーでの様子がアタマに浮かんだり、各編絶妙の幕切れにつき勝手に「その後」を想像したり、脳内「スピンアウトが止まらない」状態。
やっぱりウマいわ、脚本・演出・演者それぞれに。

憐・哀-ren・ai-

憐・哀-ren・ai-

オトナの事情≒コドモの二乗

APOCシアター(東京都)

2011/06/30 (木) ~ 2011/07/03 (日)公演終了

満足度★★★★

「様式美の宝石箱」やぁ!
まさに「様式美の宝石箱」状態で新旧・和洋の舞台表現のイイトコ取り(選曲等も含む)。それでいて古典の古典らしさがキチンと貫かれているのがまた上手い。
ただ、小道具(拳銃、携帯電話など)はともかく、台詞にあったカタカナ語には若干の違和感を抱く。

閻魔堂コロシアム

閻魔堂コロシアム

サイバー∴サイコロジック

OFF OFFシアター(東京都)

2011/06/30 (木) ~ 2011/07/03 (日)公演終了

満足度★★★★

知能犯!
一見バカもバカ、大バカに見えるが、ミシンの代わりの閻魔大王とコーモリ傘の代わりのアレを手術台の代わりに舞台の上で邂逅させる着想と、思わぬ伏線たちを終盤で回収する手腕は十分に知能犯!

最後のOBASAN

最後のOBASAN

JAPLIN

笹塚ファクトリー(東京都)

2011/06/29 (水) ~ 2011/07/03 (日)公演終了

満足度★★★

家族ネタ+意外なキャラ
序盤と中盤以降でストーリーの軸がズレる気がしないでもないが、家族ネタに意外な(?)キャラ(おバカっぽさとビジュアルも見事)を絡ませて楽しい。
ただ、休憩なしの135分はいささか長く、多少整理して欲しかった気もする。

東京ねじれ

東京ねじれ

東京ネジ

ワーサルシアター(東京都)

2011/06/29 (水) ~ 2011/07/03 (日)公演終了

満足度★★★★

震災による心の傷とそれが癒されるさま
震災が人々に残した心の傷とそれが「ある事」によって癒されるさまを、個人的に好みな「もう一つの要素」も加えて描いて優しい。
7年前の初演ながらかくもリアルに感じられることに驚き、また、こんな風に被災者の方々の心が癒える日が来ることを願うことしきり。

THE NIGHTHAWKS

THE NIGHTHAWKS

ネオゼネレイター・プロジェクト

「劇」小劇場(東京都)

2011/06/24 (金) ~ 2011/07/03 (日)公演終了

満足度★★★★

従来と一線を劃す
第一級娯楽作品。
前半はB級ホラーテイスト満載だが中盤以降加わる笑いが結構おバカ系で『死霊の盆踊り』とかそっちの色合いに転ずるのが従来と一線を劃す。
また、スピンアウトや続編を作れそうなところもいかにも、な感じ。(笑

仕込んでいこう!~新宿編~

仕込んでいこう!~新宿編~

円盤ライダー

SPACE107(東京都)

2011/09/06 (火) ~ 2011/09/11 (日)公演終了

満足度★★★★

今度は「応用編」っっ!!!
07年の初演版が「基本形」で、こちらは「応用編」な感じ?
何(誰)のために芝居をするか、などの名言続出で感動的な(?)終盤にもギャグが多数仕込まれているのは関西出身でアソビ心・サービス精神満載のキタムラ演出ならではか?

花と土/ファーファーファーファー,ファーラウェイ

花と土/ファーファーファーファー,ファーラウェイ

monophonic orchestra

百想(re:tail別館)(東京都)

2011/08/31 (水) ~ 2011/09/12 (月)公演終了

満足度★★★★

1週目
高校1年生の時から15年にもわたる一組の男女の「通話内容」を切れ目なく繋ぎながらも口調や会話の中に出てくるものなどによってその時期を示すのが巧い。
「今日のおわりに」は毎回抽選で決まる配役がこの回は比較的オーソドックスだったのがやや残念?(笑)

準決勝

準決勝

あひるなんちゃら

駅前劇場(東京都)

2011/09/02 (金) ~ 2011/09/06 (火)公演終了

満足度★★★★

台詞回しや会話の間合いが武器?
始まってすぐに台詞回しや会話の間合いによってその世界に引きずり込まれる。一見意外なキャストさえその語調からすっかり溶け込んでいるのもまたスゴい。
また、主題歌・挿入歌のクオリティも高くてステキ。M0なんて「準決勝」「あひるなんちゃら」という歌詞で初めてオリジナル曲だと気付いたくらいで…。
なお、途中の長めの沈黙にJ.ケージの「4分33秒」を連想したりもして(笑)。

12人~奇跡の物語~

12人~奇跡の物語~

オフィスコットーネ

Space早稲田(東京都)

2011/06/19 (日) ~ 2011/06/26 (日)公演終了

満足度

芝居本編はイイが当制スタッフがダメダメ
劇団チョコレートケーキによるかなり忠実なものを観ていたので翻案ぶりや加除した部分もよくワカり面白さ倍増。結果、基本的にはイイがいくつか残念なところ(後述)もアリ。
なお「殺してやる」が殺意の発現か議論する部分に「死んじゃえー」も入れる目配せにニヤリ(謎)

残念なトコ
1) 陪審員に老人がいない
2) 有罪組の「計時」割愛はイイとしても細かい台詞をチョコチョコ削ったのでコクが薄れる
3) 現場が安アパートではなくマンション風(間取図からの印象)にしたのが苦しい

ダメなトコ
1) 千穐樂で満員だからといって、開演が定刻より13分も押したことについて開演前・終演後を通じて全く触れない → 従って満足度の星を1つ減ずる
2) 予約確認メールが来ていたσ(^-^) の名前が当日受付のリストに載っていない → 満足度の星をもう1つ減ずる
3)さらに、整理番号をどこまで発行したか把握していず、「80番までお入り下さい」の後に当日券の客を入れようとする(=83番は存在しないと思っている) → 満足度の星をさらに1つ(=合計3つ)減ずる

そのペン書けず。

そのペン書けず。

Theatre劇団子

駅前劇場(東京都)

2011/06/17 (金) ~ 2011/06/26 (日)公演終了

満足度★★★★

言論弾圧や戦争そのものへの批判
基調はユーモラスだが…いや、だからこそ言論弾圧や戦争そのものへの批判がより鋭く感ずる。文章に喩えれば「体言止め」のような場の切り方(暗転入り)も観客に突き付ける感覚で効果的。
また、井上ひさしの昭和庶民伝やマクロスシリーズなども連想。

『Every Day』公演終了いたしました。ありがとうございました。

『Every Day』公演終了いたしました。ありがとうございました。

津田記念日

OFF OFFシアター(東京都)

2011/06/23 (木) ~ 2011/06/27 (月)公演終了

満足度★★★★★

優しさ満載
「その日」を迎える「猶予期間」を与えられたら自分はあんなに心静かに過ごすことができるだろうか?などと思ったりしながら切なさと優しさ満載の時の中に身を委ねる心地良さと言ったら!
シンプルだがあれこれを収納することで複数の場を表現する装置も◎。

オバケの太陽

オバケの太陽

劇団桟敷童子

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2011/06/15 (水) ~ 2011/06/26 (日)公演終了

満足度★★★★

しっかりしたドラマを展開
従来の作品群と比して事件と言うか大きな出来事と言うかは起こらず、どちらかと言えば地味なストーリーながら互いの中の似たモノを感じ取る二人を中心にしっかりしたドラマを展開させて最後までがっつりと魅きつけるのはさすが。

崑崙クジャク

崑崙クジャク

ひげ太夫

王子小劇場(東京都)

2011/06/21 (火) ~ 2011/06/26 (日)公演終了

満足度★★★★

古典落語の楽しみに近い?
乱暴な言い方をすれば演っていることは毎回ほとんど同じ(爆)なのにいつも始まる前から「子供の頃に映画を観に行った時に似たワクワク感」に包まれ、お馴染みの組体操や新ワザ、新ネタに魅了される。
サゲまでよく知っている古典落語でも楽しめるのに近いか?

劇団劇場~Act In Rule~vol.4

劇団劇場~Act In Rule~vol.4

劇団劇場製作委員会

Glad(東京都)

2011/09/04 (日) ~ 2011/09/04 (日)公演終了

満足度★★★★

タイプの違う団体の構成が絶妙
【総論】
割とオーソドックスな1組目、変化球の2組目、休憩前にせざるを得ない(爆)3組目、基本的には2人芝居(謎)の4組目、オーソドックスに締め括るかと思わせて…な5組目という構成が絶妙。

【各論】
劇団東京ペンギン「非番刑事道玄坂ノボル~戦慄の15分」
twitterで公募して自ら縛りを増やし、それをすべてクリアするとは恐れ入る。「写真」と「twitter」を組み合わせた使い方など特にナイスアイデア。
総論で「オーソドックス」と書いたが、換言すれば野球の一番打者の如く出塁率が高い(=まず観客を引き込む)、な感じ。

トレモロ「Ham!Ham?Hamlet!!」
一言で表現すれば「15分でワカるハムレット」。それにお得意のムーブメントを入れて、なおかつ昼夜で一部キャストを入れ替える(!)などの意欲(?)を買う。

あんかけフラミンゴ「駆け抜けてイタリアン初経」
上演前の養生がお祭り気分で楽しそうだったり終盤で客席にモノが飛び散らないよう配慮したりで好感を持ったが、(後で謝罪したとはいえ)他団体を揶揄するのはいかがなものか。

ロ字ック「ワールド・ワールド・ワールド」
二人芝居だが数人の「共犯者」(笑)により本編前から客席でパフォーマンスがあり(←なかなか愉快)ぬいぐるみハンターの「増殖にんげん」を想起。ラストの落とし方は5団体中一番鮮やか(私見)

はちみつシアター「月光ロック」
オーソドックスな同窓会系と思わせておいてのブッ跳んだ展開が楽しいが、やはり「変身」して再登場するまで「正体」がバレない方がインパクトがあったのではあるまいか?

『シバイ~演劇オブザデッド~』

『シバイ~演劇オブザデッド~』

The Dusty Walls

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2011/09/01 (木) ~ 2011/09/04 (日)公演終了

満足度★★★★

「演劇LOVE」が貫かれた変形バックステージもの
お約束満載のゾンビ系コメディを装いつつも底には「演劇LOVE」が貫かれた変形バックステージもの。
作者(と関係者)がいかに芝居が好きかが随所に見え隠れしていてツボを突かれる。しかし、客席、もっと笑って良くね?(ゾンビが苦手なお客さんが多かったのかしら?)

ネタバレBOX

ヤケになった演出家から下手とストレートに言われて初めて仲間入りできたと感ずる客寄せパンダ的な人気女優、「1番好きなのは芝居」と言われて銃爪をひけない演出家、芝居なんてなくても困らずいかに芝居が儲からないか自虐的に並べ立てる脚本家なんて、それぞれ上手いやね。
御伽草子

御伽草子

劇団三年物語

SPACE107(東京都)

2011/09/01 (木) ~ 2011/09/04 (日)公演終了

満足度★★★★

普遍性をも持たせた構造に笑いやアクションも
安倍清明や源頼光らの平安時代と役小角らの飛鳥時代を輪廻転生で結び付け…(以下ネタバレ)

ネタバレBOX

最後は現代にまで繋いで普遍性をも持たせた構造に笑いやアクションもちりばめて見事。
護法童子と「鬼」をペアで表現するアイデア(OPクレジット含む)もイイ感じだし、「泣いた赤おに」の引用まであるとは…(笑)
HELLO!

HELLO!

表参道ベースメントシアター

表参道GROUND(東京都)

2011/09/02 (金) ~ 2011/09/04 (日)公演終了

満足度★★★

少々喰い足りない感?
競泳水着やトープレよりもポップでキャッチーなのは趣旨を鑑み大いに納得。そんな中に「上野スタイル」とでも言うべきものが見え隠れしていることにニヤリ。
が、幕切れが肩透かし気味で少々喰い足りない感があるのは惜しい。

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