センの風とムラサキの陽【8/8池袋演劇祭CM大会・最優秀賞受賞!】
劇団バッコスの祭
南大塚ホール(東京都)
2011/09/09 (金) ~ 2011/09/11 (日)公演終了
満足度★★★★
炎童子が象徴する「もの」
前半の劇団関連のパートが予想外にユーモラスなだけに「この人たちも…」な感ひとしおな上に終盤で「あの日」が近付くにつれ胸が締め付けられる。
また、冒頭の劇中劇で炎童子(えんのどうじ)が象徴する「もの」が核兵器だけでなく原子力エネルギーに思えてくるのは今ならではか?
ジャンクパイレーツ
YANKEE STADIUM 20XX
シアターサンモール(東京都)
2011/07/16 (土) ~ 2011/07/24 (日)公演終了
満足度★★★★
超A級エンターテイメント
アクションコメディをベースに歌やダンス、パロディ、さらに家族愛まで盛り込んで、休憩込み195分を2時間程度にしか感じさせないのはのが見事。
ただ、欲を言えば前半でもう少し父の失墜を描いて欲しかった。
11のささやかな嘘
ジェットラグ
銀座みゆき館劇場(東京都)
2011/07/15 (金) ~ 2011/07/18 (月)公演終了
満足度★★★★
プロデュース公演の醍醐味を満喫
いかにもアン山田な脚本をいかにも古川貴義な演出で多彩な顔ぶれが演ずるというプロデュース公演の醍醐味を満喫。
また、結末を知った上でもう一度観るとまた別の味わいもありそうながら、リピートする余裕のなきぞ哀しき。
『広島に原爆を落とす日』
ポムカンパニー
遊空間がざびぃ(東京都)
2011/07/15 (金) ~ 2011/07/18 (月)公演終了
満足度★★★★
ワカり易くかつ面白い
概要を知るのみで原作未読、他団体による公演も観ていず、本作が初めてだったがワカり易くかつ面白く、オリジナル部分のアイデアとそれがもたらす効果やこの会場を活かした演出も◎。
NUMBERS-再開ー【無事閉幕。ご来場ありがとうございました。】
Sun-mallstudio produce
サンモールスタジオ(東京都)
2011/07/14 (木) ~ 2011/07/18 (月)公演終了
満足度★★★★
構成が巧み
確率に関する作品という共通項があるも各団体の色が如実に出た4編、ファンタジー色の2編を写実的でサスペンス要素もある2編で挟む構成が巧み。
なお、The Stone Age ブライアントの作品にグワィニャオンの『音小僧』を連想してニヤリ。
民宿チャーチの熱い夜9
デッドストックユニオン
タイニイアリス(東京都)
2011/07/13 (水) ~ 2011/07/18 (月)公演終了
満足度★★★
この小屋で140分はイタい
1本分としては有り余るほどエピソードを盛り込んだ結果140分もの長尺になってしまったのはこの劇場での上演作品としてかなりイタい(二重の意味で)。
が、時事ネタも盛り込み硬軟取り混ぜて描いた内容と終盤でのまとめ方はさすが。
愛の蟻地獄【無事終演しました。ご来場ありがとうございました!】
はらぺこペンギン!
OFF OFFシアター(東京都)
2011/07/07 (木) ~ 2011/07/18 (月)公演終了
満足度★★★★
謎解き的要素も加えたストーリーが巧み
起承転結がくっきりと分かれて比較的オーソドックスな…と言うよりはまるでお手本のような構造とコメディタッチながら謎解き的要素も加えたストーリーが巧み。
ただ、着陸体勢に入ってから着地するまでがやや長いか?
なお、立浪さんの美形ぶりは意外!(失敬?)
サヨナラ【当日券有ります!!】
双数姉妹
赤坂RED/THEATER(東京都)
2011/07/07 (木) ~ 2011/07/14 (木)公演終了
満足度★★★★
奇襲戦法あるいは奇策?(笑)
事前情報通り「実験的」どころか奇襲戦法あるいは奇策?(笑)
がしかしアイデアの勝利で、大いに笑えてなおかつ「伝えようとするモノ」が非常に解りやすく表現されているのがイイ。
愛情爆心地はボクのココ
ぬいぐるみハンター
王子小劇場(東京都)
2011/07/07 (木) ~ 2011/07/18 (月)公演終了
満足度★★★★
意外にも(失敬!)しっかりした印象
ナンセンスな笑いがテンコ盛りでありながらも意外に(失敬!)しっかりした印象なのはケストナー(は、さすがに言い過ぎ?)の児童文学や往年のNHK少年ドラマシリーズに通ずるモノが根底を貫いているからか?
さらに家族ネタもあっちゃあなぁ…(笑)
退魔夜行カレン
IDEALKINGDOM
d-倉庫(東京都)
2011/09/08 (木) ~ 2011/09/11 (日)公演終了
満足度★★★★
裏方の仕事も上出来
伝奇・レトロ系アクション、各人物の設定がしっかりしていて(良い意味で)シリーズものの中の一編のような安定感あり。
呪詛か経文を刀身に書いた刀剣などの小道具、メイク・衣装デザイン、テンポの速い殺陣でもサンプリングが百発百中の音響など、裏方の仕事も的確で好感。
東京
江古田のガールズ
OFF OFFシアター(東京都)
2011/09/07 (水) ~ 2011/09/12 (月)公演終了
満足度★★★★
(洋)→(和)でハシゴ
ドタバタ系ながら「ヒロインを魔の手から逃がそうとする一同と彼女に想いを寄せる純情少年」という「基本に忠実な」あるいは「王道的な」縦軸がしっかりしていて安定感あり。
また、冒頭で埃に見立てたベビーパウダーの匂いを隠すための観客を巻き込んでの(コーヒー)豆まきなどのアイデアに脱帽。
「基本の(和)、応用の(洋)」なダブルキャストもそれぞれに味があって◎。
ただ、三軒茶屋ミワの強烈な個性が前面に押しだされて濃厚な(洋)を後から観た方が良かったかも?(笑)
思い出せないロクデナシ
シネマ系スパイスコメディAchiTION!
新宿シアターモリエール(東京都)
2011/07/08 (金) ~ 2011/07/10 (日)公演終了
満足度★★★★
まとめ方が巧み
クライマックスの一部は若干既視感あるも時事ネタの絡ませ方とソレ関連のまとめ方が巧み。おバカ(あるいはナンセンス)な部分が結果的にそちらを際立たせた感じか?
また、毎度ながらオープニングクレジットの出し方も見事。
ロミオやらジュリエットやら
てらりすと
下北沢GARDEN(東京都)
2011/07/09 (土) ~ 2011/07/09 (土)公演終了
満足度★★★★
楽しかったァ
「新説」一人ミュージカルと「現代アレンジ(?)」二人芝居のロミジュリのカップリング、楽しかったァ。
生のホーンセクションを起用しての前作と趣を異にする楽曲群もイイ。
ぺタルとフーガル
熱帯
駅前劇場(東京都)
2011/07/07 (木) ~ 2011/07/11 (月)公演終了
満足度★★★
気分は自分もバンコック
海外ツアーの添乗員たちを中心とした「内幕もの系」。
若干デフォルメされた人物(や出来事)もいるが写実的な装置も相俟って適度なリアリティがあり「気分は自分もバンコック」。
女がつらいよ
MCR
王子小劇場(東京都)
2011/09/07 (水) ~ 2011/09/11 (日)公演終了
満足度★★★★
あっけらかんとした明るさ満載
特異な状況下での恋愛でどちらかと言えば悲劇的なストーリー展開なのにネジが2〜3本外れたようにすっトボけた可笑しさとあっけらかんとした明るさ満載なのがイイ感じ。
かすかな希望をチラつかせて救いの道を残す結末も上手い。
インディとジョーンズの最初の聖戦!
平熱43度
ワーサルシアター(東京都)
2011/09/07 (水) ~ 2011/09/11 (日)公演終了
満足度★★★★
肩肘張らず気軽に観るのに最適
ありがちではあるが、タイトルでモロわかりのものをはじめパロディやオマージュ満載のマンガチックな冒険活劇コメディ。
キャラクター設定や転々と移る場面の見せ方などがよく出来ており、肩肘張らずに気軽に観るのに最適?
ドリームダン第6回 『キサマが地獄に堕ちるまで』
散歩道楽
サンモールスタジオ(東京都)
2011/09/07 (水) ~ 2011/09/11 (日)公演終了
満足度★★★
それなりに満足
ストーリーは理解したつもりだがそれによって伝えたいものが今一つワカらない感ある(散歩道楽とは相性が良くないのかな?)も過去と現在のクロスのさせ方や人間の「ある物」での表現など舞台での見せ方として面白くてそれなりに満足。(ってか「観たい!」で挙げたお三方で十分満足?)
ベイビー・フェイス2
鈴舟
シアターサンモール(東京都)
2011/09/06 (火) ~ 2011/09/11 (日)公演終了
満足度★★★★
鈴舟の空気
現実の経過年月をそのまま劇中に反映させての2年ぶりの続編。
(座組み的にも)初めての方がいらしたり、堤脚本ではなかったり、なのにしっかり鈴舟の空気が漂っているのはさすが。
また、麻生美代子さんの矍鑠たるお姿はいつもながらとってもステキ。
バスケットボール
ナカゴー
ART THEATER 上野小劇場(東京都)
2011/07/08 (金) ~ 2011/07/10 (日)公演終了
満足度★★★★
加速する笑い
出だしは比較的リアルで「本人たちは真剣でも傍目に見れば滑稽」な味わいだが次第にオカしな人物が加わって笑いが加速、そうしてフルスロットルのまま終幕という構成が鮮やか。
また、作品の「閉塞感」的なものに会場サイズも合っていたのではあるまいか。
きょうの日は
コメディユニット磯川家
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2011/07/07 (木) ~ 2011/07/10 (日)公演終了
満足度★★★★
若干のモタつき感が珠に疵
ヒロインの母への想い、序盤を伏線に終盤で再度出てくる「アレ」、回想シーンのどこか懐かしい雰囲気などを筆頭に全般的に良いが、長めの暗転が多いことなどで結果的に120分を超え、若干モタつき感があるのが珠に疵。