じべ。の観てきた!クチコミ一覧

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かわいいので無敵

かわいいので無敵

劇団森

早稲田大学学生会館(東京都)

2012/02/23 (木) ~ 2012/02/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

表現技法と選曲に感服
高校3年生の男子1人・女子6人の1年間を連作短編風に描いた定番ストーリーを、四方を客席に囲まれたステージ上で舞台ならではの表現を駆使して見せるハイブリッド系。
見せ方ならびに選曲にツボを突かれる…どころか感服。

ところで開場時から開演直前までの間に繰り広げられるガールズトークはガチ?
また、衣装として着用していた制服(スタッフ含む)は各自の私物?

レイプの夜

レイプの夜

コマツ企画

小劇場 楽園(東京都)

2012/02/22 (水) ~ 2012/02/29 (水)公演終了

満足度★★★★

「真相編」付き「薮の中」
いわばボーナストラックとして「真相編」の付いた「薮の中」的?
場が時系列に沿った並び方でなかったり、思わせぶりな部分やモノによってあれこれ想像を膨らませておいて…だったりあれこれトリッキー。
そもそもタイトルとチラシからして騙す気満々だったかも?(笑)

ネタバレBOX

あと、「見える」人物が示す所にその「対象」がいないパターンも愉快で好み。
男節

男節

劇団BOOGIE★WOOGIE

ウッディシアター中目黒(東京都)

2012/02/23 (木) ~ 2012/02/26 (日)公演終了

満足度★★★

3作目のセオリー
2作目は1作目のマイナーチェンジ、3作目で新機軸を打ち出すというシリーズ展開の定石を踏まえ(?)、寺山修司作品へのオマージュとのこと。
序盤の文学的な薫りと母を喪った兄弟の想いが印象的。
後半は過去と同様の展開になるが、まぁそれはお約束?(笑)

BW☆VS.(ブギウギバーサス)

BW☆VS.(ブギウギバーサス)

劇団BOOGIE★WOOGIE

ウッディシアター中目黒(東京都)

2012/02/23 (木) ~ 2012/02/26 (日)公演終了

満足度★★★★

原点回帰?
コメディ劇団として原点回帰、的な短編4編。
お約束的な部分もありつつ肩肘張らずに気軽に楽しめる感じ。
短いながらも起承転結を踏まえていたりするあたりはさすが。

慣れの果て

慣れの果て

演劇チーム 渋谷ハチ公前

赤坂RED/THEATER(東京都)

2012/02/22 (水) ~ 2012/03/04 (日)公演終了

満足度★★★

期待は次回に持ち越し
町工場で働く施設育ちの面々(+α)の現在と過去を描いた「オトナの青春もの」。
じっくり丁寧にリアルに描いてはいるが、なかなか核心に迫らないのでじれったい上に、過去2作品のような「じわじわと来るモノ」がなく、期待が大き過ぎたか、的な。
期待は次回に持ち越し。

アンサータン・ストーリーズ

アンサータン・ストーリーズ

ゲンパビ

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2012/02/23 (木) ~ 2012/02/26 (日)公演終了

満足度★★★★

不確定性物語
終演後に「さてこれは誰のいつの時点でのビジョンでしょう?」と問われたら正解を出す自信がないのはσ(^-^)だけではあるまい…ってかそもそも正解はないのかも?
そんな風に解釈の余地だらけの不確定性物語、白黒がはっきりしないと気が済まないムキには釈然としないだろうが、胡蝶の夢的なモノが好きな身にとって存分に弄ばれた感覚。

ネタバレBOX

なお、終演後に「ラプラスの悪魔」をぐぐったのは言うまでもない。
百年の雪

百年の雪

十七戦地

王子小劇場(東京都)

2012/02/23 (木) ~ 2012/02/27 (月)公演終了

満足度★★★★

地味ながら実在感あり
「十七戦地 あったかのよな 嘘を見せ(「講釈師 見てきたような 嘘をつき」風)」。キャッチコピーは「身近なSF」?
SFの範疇に入る物語ではあるものの、派手さはなく大きな事件が起こるワケでもなく、しかしその地味さ(笑)ゆえに妙に実在感があり、絵空事に見えなくて(いや、1つ大きな絵空事はあるんだが)再現ドラマのように感じられるのが独特。
賛否両論あると思うが SPIRAL MOON のSF系のハナシに通ずる感覚が個人的には好み。
また、大正期の女性キャラがそれぞれ特徴的かつ魅力的。
なお、観る前に当日パンフレットの人物相関図に目を通しておくことを強く推奨。

トリツカレ男

トリツカレ男

演劇集団キャラメルボックス

赤坂ACTシアター(東京都)

2012/02/16 (木) ~ 2012/02/29 (水)公演終了

満足度★★

やはり今回も…
初演時同様、物語に入り込めず。
どうやら主人公の気持ちはワカるが「共感できない」のがその理由らしい。
そしてそれは主人公の考え方や行動が「もし自分がその立場だったら」やりそうなことだから(=自分を見るのはイヤだから)かも?

もっとその時はロマンティック【キャスト紹介動画配信中!!】

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劇団†勇壮淑女

ザ・ポケット(東京都)

2012/02/21 (火) ~ 2012/02/26 (日)公演終了

満足度★★★

「ザ・三題噺」
「女子高コーラス部」「サーカス」「女性怪盗トリオ」の「ザ・三題噺」な感じ(多少無理な感じが漂うことも含む)で、ファンタジックながらブラックな含みのある終わり方が独特な余韻を残す? なるほど確かに散歩道楽チック。(…って、そんなに観ているワケではないが)
なお、冒頭のコーラス場面の各人の表情がいかにも、でニヤリ。

ヘッドライン×デッドライン ダッシュ

ヘッドライン×デッドライン ダッシュ

劇団東京都鈴木区

遊空間がざびぃ(東京都)

2012/02/21 (火) ~ 2012/02/23 (木)公演終了

満足度★★★★

イキオイで駆け抜ける
いささか強引な部分もないではないが、イキオイで駆け抜ける感じ?
また、業界を目指す若者に先輩たちがさりげなくエールをおくる内容が現実とラップするようで(ズルいけれど(笑))ステキ。

セルフポートレート

セルフポートレート

colorchild

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2012/02/15 (水) ~ 2012/02/21 (火)公演終了

満足度★★★★

映像化された画面が見えるよう
諸般の事情により初演(未見)に沿った演出になったとのことだが、お得意の「想像力刺激演劇」の手法で見せる海洋冒険譚はその演技から映像化された場合の画面が目に見えるよう。
なお、今回のツボは序盤での伝声管を使った会話の表現や「ライトセーバー」(!)などの小ワザ。

僕らの心象風景における、いくつかの考察【公演終了いたしました。ご感想お待ちしております。】

僕らの心象風景における、いくつかの考察【公演終了いたしました。ご感想お待ちしております。】

Minami Produce

新宿眼科画廊(東京都)

2012/02/11 (土) ~ 2012/02/21 (火)公演終了

満足度★★★★

B:彼女との別れにおける考察
Aの「出会い」に対して「別れ」の考察であることからあれこれが対照的。なのでAでの「誤った記憶」側の話かと思うとそうでもなく、パラレルな世界の層はどんだけあるんだ?みたいな。
が、終演後に実は世界はA・B・Cの3つと聞いて驚いたり納得したり。ものの見事に謀られた感じはむしろ爽快。
AB両サイドを観てさらにそれを知った上でもう一度観るとまた新たな見方ができるんだろうなぁ。

レッドライン

レッドライン

劇団BOOGIE★WOOGIE

ウッディシアター中目黒(東京都)

2012/02/17 (金) ~ 2012/02/21 (火)公演終了

満足度★★★★★

やはり名作
内戦により暫定国境線で家を分断された一家を描いたコメディ。
がしかし中盤以降、家族や兄妹など肉親の繋がりに焦点を絞り、感動の結末に導くのが巧み。
また、観終わって今なお分断されている国に自然に想いを馳せる。
やはり名作、折に触れ演を重ねて欲しいと切に願う。

熱の華

熱の華

セカイアジ

OFF OFFシアター(東京都)

2012/02/18 (土) ~ 2012/02/22 (水)公演終了

満足度★★★★

まさに「シュールな昼ドラ、不条理な火サス」
女性失踪事件が中心だが、事件そのものよりも各人物に重きを置いてドラマ性を盛り上げるスタイル。
また、キーアイテムとなるモノが劇中で語られる以外に持つ意味を妄想すると作品世界の奥行きがグッと拡がる感じ。
時制の表現方法や幻想シーンの照明も◎。

僕らの心象風景における、いくつかの考察【公演終了いたしました。ご感想お待ちしております。】

僕らの心象風景における、いくつかの考察【公演終了いたしました。ご感想お待ちしております。】

Minami Produce

新宿眼科画廊(東京都)

2012/02/11 (土) ~ 2012/02/21 (火)公演終了

満足度★★★★

A:彼女との出会いにおける考察
なるほど確かに「心象風景」…でありながら考えようによってはパラレルワールド、あるいは過去に戻って「あの時ああしていれば…」を実行する時間モノの変奏ながらSF臭を消して見事。
主人公の「僕」が、哲学的な事を言う飼い犬(!)に導かれて辿る、スレ違い続けた女性と知り合うまでの記憶の旅路、いくつになっても浪漫を捨てられない男衆(σ(^-^) を含む)にはハート直撃か?
冒頭を筆頭に時折入るラップ風なパートも良きアクセントで◎。

ロボット

ロボット

劇団三年物語

シアターサンモール(東京都)

2012/02/16 (木) ~ 2012/02/19 (日)公演終了

満足度★★★

ロボットものの王道
いかにもロボットアニメにありそうな王道の設定ながら、「敵」に関してはSF大賞を受賞した某映画の設定に通ずる?
他にもロボットものに限らず真珠湾攻撃(!)などの歴史上の出来事も含め(作家が意図した・しないに関わらず)より多くのものと関連付けて観ればその分、より愉しめる?な感じ。
さらに自らを個体として識別し、戦闘データなどから学習するマザーコンピュータや戦闘ロボ、とSFマインドもたっぷりな中、終盤で殉死者1名によって全体を救うナニワ節に転ずるのはいささか違和感が。
(1人の命と引き換えに全体を救う、というある意味安易でもあるパターンは好みではないので)
あと、最終公演ということで思い入れやらサービス精神を盛り込むのも悪くはないが、休憩込み230分はさすがに長過ぎ。
観る側・演ずる側双方の消耗を考えればせめて3時間半を切るくらいにまとめるべきではなかったか?

ネタバレBOX

なお、拾った元ネタあるいは勝手に連想したネタは『ガメラ2 レギオン襲来』、ファースト、W、Xの各ガンダム、ヱヴァ、マクロス、アトムなど。あとは何だったかなぁ?
昆虫美学

昆虫美学

角角ストロガのフ

王子小劇場(東京都)

2012/02/15 (水) ~ 2012/02/20 (月)公演終了

満足度★★★★

「糖衣錠の毒薬」
キャッチコピーを付けるならば「21世紀版怪談」「糖衣錠の毒薬」「連鎖し増殖する狂気・悪意」といったところか?
見た目はポップだが中身は毒々しいというのはもしかしてルミちゃんそのもの?(爆)
鵺的の『昆虫系』(奇しくも昆虫繋がりだ)と同様に実在の凄惨で血生臭い事件をモチーフにしながら、全く趣の異なる作品に仕上がっているのも興味深い…と言うか、演劇の醍醐味?
また、4ヶ所・5つの部屋をコンパクトに同居させた装置を使い、時として(劇中の)空間を跳び超える手口は今回も健在。それも多用せずに「ここぞ」という時き効果的に使うのがイイ。
ただ、角角を何度か観ているならまだしも、観劇数の多い方でも角角を初めて観る場合、ひく虞が無きにしも非ず、ましてや観劇初心者には「危険」かもなぁ?(笑)

君を好きにできない

君を好きにできない

コーヒーカップオーケストラ

遊空間がざびぃ(東京都)

2012/02/16 (木) ~ 2012/02/19 (日)公演終了

満足度★★★★

「恋愛における真理」?
一見おバカでしょーもない戯画化された可笑しさの中に「恋愛における真理」的なものや一部の人物の成長が見え隠れしたりしなかったり?(笑)
考えようによってはコーヒーカップオーケストラ版『夏の夜の夢』であったりなかったり?…いやそんな大層なモノではないんだが。(爆)

エレジー

エレジー

ULPS

阿佐ヶ谷アートスペース・プロット(東京都)

2012/02/14 (火) ~ 2012/02/20 (月)公演終了

満足度★★★★

気分は紀伊國屋ホールか俳優座劇場
ユーモラスな中にペーソスが練り込まれるなどいかにもベテランの作品で、その落ち着いた雰囲気も相俟って気分は紀伊國屋ホールか俳優座劇場。
頑固オヤジと気の強い若い女性の取り合わせ(+α)にアーネスト・トンプソンの『黄昏』を連想したりも。

鏡に映らない女 記憶に残らない男

鏡に映らない女 記憶に残らない男

企画演劇集団ボクラ団義

SPACE107(東京都)

2012/02/15 (水) ~ 2012/02/20 (月)公演終了

満足度★★★★

ボク団マジック健在
1点苦しい部分があるが、そこに目をつぶれば上出来なサスペンス。
程よくヒントをちりばめ観客に先を読ませて覆し…な展開が巧く、1人複数役・複数人1役など演劇ならではの手法を使いそれを楽屋落ち気味な笑いに応用するのも楽しい。
かくて休憩なし165分の従来よりもさらに長い上演時間も2時間余にしか感じられず。
また、鏡がキーワードな作品だけにOP映像のクレジットも様々な鏡像を駆使してスタイリッシュ。そのデザインだけでも十分にモトは取れる感じ。
(ネタバレあり)

ネタバレBOX

畑中による探偵からのメール偽装はちょっと無理がないか?
一方、「壷」のヒントで観客に「彼女」は紗矢ではないかと疑わせておき、それを一度覆すのが巧い。

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