じべ。の観てきた!クチコミ一覧

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オクトの樹

オクトの樹

La・Moon

あうるすぽっと(東京都)

2012/05/02 (水) ~ 2012/05/05 (土)公演終了

満足度★★★

ラストがちょっと惜しい?
国造り伝説に日本神話風の要素も加えたミュージカル。
火や鳥の擬人化表現や殺陣にダンスも取り入れるなどミュージカルならではの見せ方だし、主人公が非戦派なのもイイ。
が、ラストがミュージカルのフィナーレとしては小ぶりで尻すぼみ的なのが惜しい。

絶頂マクベス

絶頂マクベス

柿喰う客

吉祥寺シアター(東京都)

2012/04/14 (土) ~ 2012/04/23 (月)公演終了

満足度★★★★

ポップで疾走感のあるマクベス
『悩殺ハムレット』同様に全体的に良くできているが、「おめでとうマクベス」以降、すべてのシーンが絵になるのは特筆に値する。(戦の後に動きが一旦止まり戦況報告の声だけが響くのも印象的)
また、舞台床の幾何学模様とそれに即した照明も美しい。
それまでに観ていたものと比べてマクベス夫人のポジションに物足りなさを感じもしたが、アフタートークでそれに関する話題も出て納得。
乱痴気(同日ソワレ:H列7番)では渡邊安理嬢の新良エツ子嬢とはまた違った歌の上手さに感服。

脳細胞がフレキシブル/流れ星でパレード

脳細胞がフレキシブル/流れ星でパレード

劇団エリザベス

東中野レンタルスペース(東京都)

2012/05/04 (金) ~ 2012/05/06 (日)公演終了

満足度★★★★

好対照を為す中編2本
最新作と(幻の)初期作品と知って観たこともあり、片や詩的な台詞と凝った(込み入ったとも換言できる)状況、片やシンプルかつオーソドックス、と好対照。
四方囲みの客席と、2編通して機能する美術も◎。

天使たち

天使たち

リュカ. (Lucas [lyka])

王子小劇場(東京都)

2012/05/02 (水) ~ 2012/05/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

極めて人間的な天使と人間のペアたち
ある映画へのオマージュ的な部分もあると当日パンフレットに記されていたこともあり、本当にタイトルから(勝手に)抱いた印象通りでステキ。
優しさに溢れる小説内パートをユーモラスな作家と担当編集者のパートで挟んだ構成は、そのままでも舌が蕩けそうな中身をパリパリの皮で包んだ絶品メニューの如し。
ただ、最後が「泣かせ逃げ」なのはズルくね?(笑)
リピートしたいがコマがないので再演きぼんぬ♪

へちま -糸瓜-【全公演終了!ご来場ありがとうございました!!】

へちま -糸瓜-【全公演終了!ご来場ありがとうございました!!】

文月堂

OFF OFFシアター(東京都)

2012/04/24 (火) ~ 2012/04/30 (月)公演終了

満足度★★★★

純日本的ホームドラマ
昭和中期の松竹映画の精神を継承したかのような純和風ホームドラマだが、変則的な家族なのが21世紀チック、的な。
また、劇中での1日目の昼間はユーモラスで夜はしっとり、という構成も良く、あれこれ上手くまとまっている印象。

FIRELIGHT

FIRELIGHT

たすいち

吉祥寺シアター(東京都)

2012/04/27 (金) ~ 2012/04/30 (月)公演終了

満足度★★★★

予定外のリピートも
3年前の放火の犯人探しを軸に娯楽性たっぷりな中に麻薬のアブなさやかけがえのない相手を喪った人の気持ちも織り込み、いろんな意味で「大きくなった」な感じ。
時としてシアターミラクルの舞台のサイズにまとまってしまった場面もあるが、それは今後の課題ってコトで片目を瞑ろう。
また、多くの同様の声があったそうだが、σ(^-^)もM-0が流れた時に「ここでこれを耳にするとは」と目頭が熱く(いや「温かく」止まりか?(笑))なったクチ。
12ヶ月連続公演を観た身として、どうやら親心的なものが生じていたらしい…。
なお、1500円というリピーター価格に惹かれ翌29日にもH列14番で観劇し、前日終演後に聞いた裏話(アンサンブルの動きの意味とか2日目から登場した小道具とか)に納得。

オーシャンズ・カジノ

オーシャンズ・カジノ

北京蝶々

王子小劇場(東京都)

2012/04/18 (水) ~ 2012/04/30 (月)公演終了

満足度★★★★

演技・演出・脚本の総合力
ギャンブルものにはありがちな逸話や展開満載なのにもかかわらずぐいぐい引き込まれてしまうのは演出と適材適所なキャスト陣の功績か。
一方、終盤の鮮やかさは脚本の妙。まさに視線誘導によってタネに気付かせないマジシャンの手口?(笑)

エゴイズムエコロジー

エゴイズムエコロジー

Oi-SCALE

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2012/04/18 (水) ~ 2012/04/22 (日)公演終了

満足度★★★★

新ユニットでも雰囲気は丸々継承
演出が林灰二ではないのに、雰囲気はまんま継承、的な。
そのトリッキーな構成は「夢らしさ」にうまく適合し、さらにあるシーンでは映画『千年女王』を彷彿とさせたりもして、好みにピタリ。

私が欲しいカラダ

私が欲しいカラダ

東京マハロ

駅前劇場(東京都)

2012/04/26 (木) ~ 2012/05/03 (木)公演終了

満足度★★★★

王道系闘病もの?
テーマはシリアスだが暗くなったり重くなったりせず、もちろん不謹慎にもならずに見せるのが巧み。
後半はお約束通りの展開で先は容易に読めてしまうが、適材適所のキャストの演技で引き付ける。
欲を言えば主人公の兄への気持ちもう少し描き込んで欲しかったかな。
なお、観ていて小学生時代に読んだ那須田稔の「チョウのいる丘」を思い出す。主人公の年齢は違えど、同じ病のハナシなので。

夢!サイケデリック!!

夢!サイケデリック!!

範宙遊泳

アトリエ春風舎(東京都)

2012/04/25 (水) ~ 2012/04/29 (日)公演終了

満足度★★★★

タイトルに偽りなし(笑)
今までにいくつか観た「確かに夢だね」な芝居がミステリアスで静かめ(夏目漱石の「夢十夜」的?)だったのに対してこちらは玩具箱をひっくり返したような賑やかさ(騒がしさ?(笑))。
それでもシュールさやブッ跳び方など確かにこれも夢で、なおかつどこまでが夢か様々に解釈できる(ネタバレBOXに例)のが面白く、何たってそのような推理・解釈を可能ならしめる冒頭の台詞が上手い(ズルいとも言えるが(笑))。

ネタバレBOX

解釈の例としては複数の人物の夢が組み合わさっているとか、全体がすべて舞台には登場しない人物の夢であるとか、はたまた夢ではなく、精神を患った者の妄想とか。
しかし「マイ・シャローナ」「ソー・ファーラウェイ」「デンジャー・ゾーン」って、実は夢の主はけっこう歳がイッてるんじゃないの?(笑)
田中王国姫君探索記 ARE YOU PRINCESS?

田中王国姫君探索記 ARE YOU PRINCESS?

劇団S.W.A.T!

「劇」小劇場(東京都)

2012/04/04 (水) ~ 2012/04/15 (日)公演終了

満足度★★★★

ベテランの技量
基本的にはしょーもなかったりベタだったりなコメディでありながら、その程よさが絶妙。
さらに亡き父の技を越えられないと悩む女医と父(の霊)など家族ネタでホロリとさせるなど、ベテランの技量をひしひしと感じた。
なお、14日にE列6番で滝組も観劇。

冷たい唇、温かい箇所

冷たい唇、温かい箇所

ジ~パンズ

銀座みゆき館劇場(東京都)

2012/04/25 (水) ~ 2012/04/30 (月)公演終了

満足度★★★★

モロモロ巧妙
同時多発修羅場でありながら単に多発するのでなく、飛び火したりキーワードがカブったりとそれぞれ関連しあう緻密なツクリ。
そんな中に程よく笑いもちりばめ、それぞれの行方を観客に委ねて締め括るなどモロモロ巧妙。

12匹の由緒ある猫たち

12匹の由緒ある猫たち

猫の会

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2012/04/24 (火) ~ 2012/04/29 (日)公演終了

満足度★★★

名作リスペクト+αの良作
タイトルのみならず、台詞や展開に某有名作品へのリスペクトが感じられる討論劇。
猫たちの個性(首輪のデザインを含む)が描き分けられている上に、身勝手で無責任な人間への批判が2段階で語られることや思わぬ落とし方など、なかなかの出来。
が、開演が8分押したことに対して開演前・終演後を通じて全く触れなかったので星は1つ減ずる。

『カレーにちくわ~星見ヶ丘アンドロメダ商店街~』

『カレーにちくわ~星見ヶ丘アンドロメダ商店街~』

しゅうくりー夢

ザ・ポケット(東京都)

2012/04/19 (木) ~ 2012/04/23 (月)公演終了

満足度★★★★

やはりベテランの技量
お約束的なところもありつつ全体の構成や笑わせどころと泣かせどころの配分、伏線とその回収などがしっかりしていて引き込まれる。
ただ、事態を知らない(ことになっている)守の前で希が安子を「お母さん」と何回か呼んでいたのがひっかかる。
あと、個人的にはトーカドー側の部下が上司に一泡ふかせて欲しかったな。
とはいえクライマックスで大いに泣かせた涙を乾かすためのエピローグを配するところや、思いもよらないオチで締めくくるのはやはりベテランの技量。
しゅうくりー夢にしても劇団S.W.A.T!にしても、ベタと言っても過言ではないお約束満載なのに、他の要素や構成、語り口によってしっかり観客を引き込むのは、やはり経験(人生経験も含む)を積んだ強みってモノかな?
なお、次回予告を終演後に見せる団体もいくつかあるが、本編さながらの衣装での凝ったものはここだけかもなぁ。

吉祥寺お散歩

吉祥寺お散歩

東京タンバリン

吉祥寺シアター稽古場~吉祥寺まち中(東京都)

2012/03/13 (火) ~ 2012/04/16 (月)公演終了

満足度★★★★

ROUTE3:おつかいもの
「向かい風のポニーテール」とはまた趣向を変えて出発前から設定の提示があり参加者巻き込み型でスタートしているという。
途中にはゲーム的な部分もあり、よく思い付くものだと感心。
さらに終演後アンケート記入中に「向かポ」の山場を再見できるとは!

吉祥寺お散歩

吉祥寺お散歩

東京タンバリン

吉祥寺シアター稽古場~吉祥寺まち中(東京都)

2012/03/13 (火) ~ 2012/04/16 (月)公演終了

満足度★★★★

ROUTE1:向かい風のポニーテール
吉祥寺シアター稽古場を出発して間もなく、参加を予定していながら仕事が押した客が加わるという設定にニヤリ。
そしてその客が原因で起こるまさかの大きなトラブル…いやぁ、楽しかったァ。
実は前年の西荻の時に想像していたのがこういう形式。
しかし雨の中、演ずる側は大変だったろうな(特に階段落ちとか)。お二方、お疲れ様でした。

青色文庫

青色文庫

青☆組

ゆうど(東京都)

2012/04/07 (土) ~ 2012/04/14 (土)公演終了

満足度★★★★

有意義な公演
中編一幕もののD以外の3つはそれぞれ「裏テーマ」があるような気がしたりしなかったり。(深読み・誤読は得意だ)
初期作品から近作まで幅広く取り揃えられていて、企画としても面白かった。音楽業界で例えれば「アーリー・ベスト」みたいな?
なお、BプログラムのDラえもんとSザエさんのキャスティングに大いにウけ、Dラえもんのブラックなオチにはビックリ。青☆組ではもう決して観ることができないであろう作品たち(Aの「青ずきんちゃん」も含む)も知ることができて有意義な公演であった。
なお、Bプログラムを9日、それ以外を10日に観て全プログラムをコンプリート。

セイルオフ

セイルオフ

発条ロールシアター

タイニイアリス(東京都)

2012/04/12 (木) ~ 2012/04/15 (日)公演終了

満足度★★★

新機軸の兆しも?
従来と異なり「日常系」かと思いきや、中盤で準・異世界に入って「あぁ、やっぱり!」的な(笑)。
また、その異世界ヘの「案内役」を霊かと思わせておいて……なのも巧み。
なお、序盤の展開から、異世界に行かない日常だけの作品も観たい気がしたりも。

鬼姫

鬼姫

虚飾集団廻天百眼

ザムザ阿佐谷(東京都)

2012/04/19 (木) ~ 2012/04/23 (月)公演終了

満足度★★★★

いろんな意味で「美しい」
「白装束、血に染めて」(=紅白なので「めでたやぁ」だし)な「視覚」、詩的な台詞の「聴覚」、さらにテーマの底に潜む「感覚」など各面において美しく、極めて耽美的。
なお、その美しさには「きたないはきれい」も含まれ(爆)、そういえばそれに似た台詞もあり、考えようによっては沙翁作品に通ずる部分があるようなないような…(笑)
(こじつければ血みどろなところは「マクベス」とか?)
さらに装置も初演(@タイニイアリス)から格段に進化して、これはもはや「再演」や「バージョンアップ」にとどまらず「グレードアップ」ではなかろうか。
あと、メタフィクション的な部分も好み。

ネタバレBOX

M0が山口百恵の謝肉祭で意外に思ったが、終盤の台詞に歌詞通り(かな?)なものがあり、「なるほどぉ」とも…。
吉永こゆり物語 ~あるベテラン女優の軌跡~

吉永こゆり物語 ~あるベテラン女優の軌跡~

YANKEE STADIUM 20XX

d-倉庫(東京都)

2012/04/13 (金) ~ 2012/04/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

楽しいばかりでなく感動さえ憶える
女優である他にダンサーでありコリオグラファーでもあるMIKOだけに見事なダンスシーンは当然、YANKEE STADIUM 20XX スタイル丸出しな(客いじりを含む)ギャグももちろん、それにSTOMP風なリズム・パフォーマンス(貧乏子沢山家族の子供達が茶碗を箸で叩きながらの「腹減ったー!」が変貌しようとは…)まで取り入れたエンターテイメント。
観ていて楽しいばかりでなく、「とにかく観客を楽しませよう」という気持ちがびんびん伝わってきて感動さえ憶える。
なお、大楽にいじられたお客さんはなかなかに切り返しが上手く、出演者が喰われそうになったりも…(笑)

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