じべ。の観てきた!クチコミ一覧

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天地に咲く 【全18ステージ無事終演致しました!皆様のご来場まことにありがとうございまいた!】

天地に咲く 【全18ステージ無事終演致しました!皆様のご来場まことにありがとうございまいた!】

劇団熱血天使

d-倉庫(東京都)

2012/07/06 (金) ~ 2012/07/16 (月)公演終了

満足度★★★★

志ver.
なるほど、3D写真の右眼用と左眼用の如く一方だけでも成立するが両方観ると作品世界が単品より浮き上がって来る、みたいな。
両ver.に共通する場面もあるが、演出が別人なためアングルが違う的なのも画期的?
ただ、こちらの終わり方は微妙に座りが悪いと言うか、完結した感が薄い気がしないでもない。(観た順によるものか?)
そんなところも踏まえて両編合わせた「全長版」を観たくなったり…。

天地に咲く 【全18ステージ無事終演致しました!皆様のご来場まことにありがとうございまいた!】

天地に咲く 【全18ステージ無事終演致しました!皆様のご来場まことにありがとうございまいた!】

劇団熱血天使

d-倉庫(東京都)

2012/07/06 (金) ~ 2012/07/16 (月)公演終了

満足度★★★★

華ver.
一言で言えば「裏から(あるいは女性目線で)描いた幕末」、それを時代ものではあまり使わない手法(←ネタバレBOX参照)も使って描いた意気やよし、的な。
が、今一つこなれきっていず、部分的にギクシャクした感が無きにしも非ず。

ネタバレBOX

ディッケンズの「クリスマス・キャロル」のように、霊が人に時空を超えた場を見せるのも、コンテンポラリーダンスによって人物の心象を表現するのも、現代劇では使うが、時代ものでは珍しいのではあるまいか?
ぎふと

ぎふと

劇団やったるDAY!

劇場MOMO(東京都)

2012/07/13 (金) ~ 2012/07/16 (月)公演終了

満足度★★★★

一つの完成型?
タイトル通り「人に何かを贈る」気持ちを描いた複数のエピソードを複数絡ませながら、1つの謎を軸に据えて進める構成が巧みな上に「やったるDAY!」手法の集大成な演出・演技が加わり一つの完成型に達した、的な?
プレゼントを選びに街に出た時の演出も◎。

東京アメリカ

東京アメリカ

範宙遊泳

こまばアゴラ劇場(東京都)

2012/07/08 (日) ~ 2012/07/15 (日)公演終了

満足度★★★★

初演からさらに進化?
バックステージものというよりメタフィクションの要素が濃厚?
2年前の初演を観て内容はワカっていながらも大いに笑わせられる。
というか、元々よくできた初演に更に磨きがかかった感覚。
客を程よく巻き込む手口(謎)や次第にあれこれの境界が曖昧になって行く終盤も◎。

なお、これからご覧になる方々、できれば開演10分くらい前に入場されることを強く推奨いたします。本編の導入部的なアクトを観ることができます。

短編劇集 vol.2 夏カフェ『夏いろいろ』

短編劇集 vol.2 夏カフェ『夏いろいろ』

劇団桃唄309

RAFT(東京都)

2012/07/05 (木) ~ 2012/07/08 (日)公演終了

満足度★★★★

Cプログラム+総括
総じて言えば他団体とのペアであったA・Bにおける桃唄作品は「よそ行き顔」をしていたような(笑)。
対して桃唄2本立て(「相部屋」「夏の庭そうじ」)のCでは尺の縛りさえ超えて「やりたい放題」的な?(爆)
なお、A・Bのカップリングもベスト。

短編劇集 vol.2 夏カフェ『夏いろいろ』

短編劇集 vol.2 夏カフェ『夏いろいろ』

劇団桃唄309

RAFT(東京都)

2012/07/05 (木) ~ 2012/07/08 (日)公演終了

満足度★★★★

Bプログラム
子供2人(+α)で(多分初めて)留守番をする夜を描いたKUUM17「ヒゲの訪問者」は児童文学風。愛犬を亡くした少年の想いに対する周囲の反応と、ファンタジーっぽい落としどころが優しい。
後半の桃唄309「海へ」も、ある意味「招かれざる客」系だが、かすかに怪談臭が漂うような…(考え過ぎ?)

短編劇集 vol.2 夏カフェ『夏いろいろ』

短編劇集 vol.2 夏カフェ『夏いろいろ』

劇団桃唄309

RAFT(東京都)

2012/07/05 (木) ~ 2012/07/08 (日)公演終了

満足度★★★★

Aプログラム
みきかせworksによる「烏色の夜を行け」は先日リーディングで観たものの通常版(?)で、先日のがデッサンとすれば今回のものは色彩を入れた絵画、的な。
桃唄309の「ずっと待ってる」も基本的には2人芝居で、回想の表現がその場で2人が再現しているとも心をよぎっているともとれて独特。また、会話から2人のあれやこれやが浮き上がって来る感じ。

群青カーニバル

群青カーニバル

バッカスカッパ

劇場HOPE(東京都)

2012/07/12 (木) ~ 2012/07/16 (月)公演終了

満足度★★★★

往年の松竹映画の平成版リメイク的味わいがステキ
古き佳き時代の人情喜劇に家族ものがうまい具合に絡み、往年の松竹(あるいは東宝?)映画の平成版リメイクのような味わいがステキ。
リアルな日本間での時にコミカル、時にしみじみな演技合戦も見どころ。

なぞらえ屋~開闢九重千曳~

なぞらえ屋~開闢九重千曳~

La・Moon

前進座劇場(東京都)

2012/07/06 (金) ~ 2012/07/08 (日)公演終了

満足度★★★★

スケールの大きい伝奇アクションロマン
民間伝承、日本神話に加えて海外の童話までもネタ元にして語るスケールの大きい伝奇アクションロマン。
物語の構成要素は多いが、あちこちに降った雨が1本の川に集まりやがて海に注ぐように無理なく結末に向かう構成が巧み。
また、善悪双方、役割分担の決まったプロ的集団でありつつも、クライマックスの対決をそれぞれマンツーマンにもって行く設定も上手い。
さらにシリーズものの1編でありながらもオープニングエピソードで「なぞらえ屋」の仕事(?)を無理なく説明して今回初めて観る観客にもワカり易くする工夫も◎。
あと、アクション一辺倒でなく、両陣営の秘密兵器的ポジションにダンサーを起用してバトルをダンス風味で見せたのも妙案。

記憶、或いは辺境

記憶、或いは辺境

風琴工房

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2012/06/27 (水) ~ 2012/07/08 (日)公演終了

折に触れて演を重ねて欲しい
優しく温かく時にはユーモラスでさえある中に「知らなくてはならないこと」「忘れてはならないこと」が包み込まれていて心に深く染み込む感覚。
その語り口に井上ひさし作品(「闇に咲く花」「煌めく星座」など)を連想。
折に触れて演を重ねて欲しい珠玉の作品。
先日の劇団競泳水着にしても風琴工房にしても、「劇空間の居心地の良さ」はピカイチ。

狐狗狸狐狸九九二錠の1/2

狐狗狸狐狸九九二錠の1/2

mimimal

新宿眼科画廊(東京都)

2012/06/22 (金) ~ 2012/06/27 (水)公演終了

満足度★★★★

ぶっ跳びー!
「シュール」とか「よくワカんない」とかの事前情報から戦々恐々で臨んだら、なんだ面白いじゃん!みたいな。
「ダークなお伽話」的なストーリーを芯に据えてのブッ跳びなので十分について行けるし。
主宰は元々美術の方だそうで、町並みや家のミニチュア(小道具収納も兼ねるとは!)、「アレ」の被りものとか、映像とのシンクロなども◎。
とはいえ、110分はチョイ長かもなぁ。
個人的には好きだけれど、むやみやたらに勧めることはできない模様…(爆)。

血みどろ君

血みどろ君

踊れ場

ひつじ座(東京都)

2012/06/19 (火) ~ 2012/07/01 (日)公演終了

満足度★★★★

STEP1コンプリート♪
ゾンビものコメディにてテンポ良く終盤にひとひねりある(メタフィクション気味な冒頭は伏線?)のが巧み。
これにてSTEP1コンプリート、3編それぞれ味わいが違って面白く、STEP2も是非!的な。

脱兎のごとく

脱兎のごとく

踊れ場

ひつじ座(東京都)

2012/06/19 (火) ~ 2012/07/01 (日)公演終了

満足度★★★★

終盤の夜の場面が秀逸
服役囚たちの日常をテンポ良く…と言うよりリズミカルに(実際、ラップやリズム・パフォーマンスもある)見せて楽しい。
また、途中で面会に訪れた恋人や家族を二役で演じたことを応用した終盤の夜の場面が秀逸。
さらに挿し挟まれる「音楽的」な部分(前述)や脱走用の穴の「見立て」も良いので、「ソレでイイのか?」な結末でも文句はナシ(笑)。

宇宙家族ヤマザキ

宇宙家族ヤマザキ

宇宙食堂

吉祥寺シアター(東京都)

2012/06/29 (金) ~ 2012/07/01 (日)公演終了

満足度★★★

宇宙冒険もの的な味わい
原作ものだし、「special menu」と銘打っているし、宇宙食堂史最も近い未来が舞台だし、という前提で観たら原作の実録部分を基に10年ほど先の未来を描いたフィクションで、全くと言ってイイほど「宇宙食堂味」。
この「子供のころ胸とときめかせて読んだジュヴナイル系小説」にも通ずる「宇宙冒険もの的な味わい」は独特だよなぁ。ホント「世代を問わず楽しめる」感じ。

Goodnight

Goodnight

劇団競泳水着

王子小劇場(東京都)

2012/06/22 (金) ~ 2012/07/02 (月)公演終了

満足度★★★★★

劇空間としての「居心地」の良さ
とにかく劇空間の「居心地」の良いことと言ったら! 客席にいて舞台上で起こることを観ているだけでシアワセな気分になれる、的な。
なので敢えてどこがどう良かったとか理屈での分析はせず、その旨のみにとどめる。
抽象的な表現になるが、「口当たりが非常に良い酒」のようかも?
何の抵抗もなく、すいすい受け入れることができて、いつの間にかすっかり酔っている、的な?
しかもそれでいて悪酔いはしない、みたいな。(笑)

サモン

サモン

ブルーノプロデュース

サブテレニアン(東京都)

2012/06/20 (水) ~ 2012/06/25 (月)公演終了

満足度★★★★

演劇版「4分33秒」
いわば演劇版「4分33秒」、観客のイマジネーションを喚起するために演者によるモノローグや動作がある、みたいな?
そういえば前回は「言葉による交響詩」のような印象を受けたし、ここの作品って極めて音楽的なのではあるまいか?

ゴドーを待たせつつ

ゴドーを待たせつつ

踊れ場

ひつじ座(東京都)

2012/06/19 (火) ~ 2012/07/01 (日)公演終了

満足度★★★★

いずれ元ネタも観なくては
原典は未見だが「あのあたりは原典だろう」などと思いながら観るのもまた楽しからずや。
また、他にも「待つ人」がいたり、メインの2人が冒頭と立場が入れ代わったところで終わったりするのは創作か原典準拠かなどと思いを巡らせながら楽しむ。
いずれ元ネタも観なくちゃなぁ…。

真夏の夜の夢

真夏の夜の夢

㈱メディアゲート舞台制作部

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2012/07/04 (水) ~ 2012/07/08 (日)公演終了

満足度★★★

前作には及ばず
沙翁の原典からはパックと惚れ薬を持ち込んだ程度の引用で、あとは副題に重点を置いたほぼオリジナル。
「迷いの森」での有名キャラ達による複数のBL騒動を女性アイドル(とその予備軍?)で演ずるという二重倒錯がキモで、アニメの名台詞引用は楽しい。
がしかし、小川・上田演出が前作『ハムレッツ!』と比べてオーソドックスだったのは残念。
また、演者も前作の方が概して巧みだったような…。

首吊り台から歌ってみせる

首吊り台から歌ってみせる

メガロザ

OFF OFFシアター(東京都)

2012/07/04 (水) ~ 2012/07/09 (月)公演終了

満足度★★★★

「変テコリン」な芝居
うまい具合に力が抜けている感じ?
所謂「脱力系」ではなく程よい抜け具合で、それでいて終盤にさり気なく…どころか無造作に(!)イイ場面や台詞(ネタバレBOX参照)を置いて、良い意味で(好みによっては悪い意味にもなるかも?)「変テコリン」な芝居。
賛否は両極端かと思われるので、初心者は避けた方がイイかもなぁ…どころか誰にでも勧めるワケには行かないなぁ(爆)。
あと、歌詞や有名フレーズがチョコチョコ引用されているのも好み。

ネタバレBOX

子供たちの結婚の真似事や傘を使ったダンス、「じゃあ、キミはなぜ、生きるのをやめないの?」「笑っていられるからかな」というやりとりなどステキ。
DART’S & smokers [VS]ベンチャースクール

DART’S & smokers [VS]ベンチャースクール

エビス駅前バープロデュース

新宿ライブハウス&イベントスペースLEFKADA(レフカダ)(東京都)

2012/05/29 (火) ~ 2012/06/04 (月)公演終了

満足度★★★★

smokersバージョン
同状況でのコメディ編…とは言いながらも社長は本当に記憶障害なのか?などの謎も含ませつつ展開するのは広瀬脚本の真骨頂。
そんな中で「家族のあり方」的なものを語って見事。

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