師匠の部屋(上演終了しました。ご来場、誠にありがとうございました。)
アリー・エンターテイメント
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2012/08/15 (水) ~ 2012/08/20 (月)公演終了
満足度★★★★★
Mrs.fictions「花柄八景」
古典落語からのネタや「ニューウエーブ落語」なども交えて近未来に訪れるかもしれない落語界の危機(笑)を大笑いの中に描いた快作にして大傑作。
まさにこの日(18日)の3本中のトリを飾るに相応しい。
師匠の部屋(上演終了しました。ご来場、誠にありがとうございました。)
アリー・エンターテイメント
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2012/08/15 (水) ~ 2012/08/20 (月)公演終了
満足度★★
水素74%「人間バラ屋敷」
確かに「師匠の部屋」のハナシではあるが、「落語」という共通課題があまり感じられず、アフタートークで「言い訳」を聞いても腑に落ちない。
同じ土俵で勝負しないのは反則…ところか失格では?
【全日程終了!!!】鬼FES.2012【ご来場有難う御座いました】
ロ字ック
APOCシアター(東京都)
2012/08/24 (金) ~ 2012/08/26 (日)公演終了
満足度★★★★
拘束ピエロ「so complex AB-normal」
30分の短編のためか今までに観た拘束ピエロの作品中ではどちらかと言えばワカり易いか?
で、過去のイジメを思い出したヒロインがRPG風にリセットを繰り返す中、3度目(=最後)は本人でなくその友人を選択するのが意外性もあって上手い。
師匠の部屋(上演終了しました。ご来場、誠にありがとうございました。)
アリー・エンターテイメント
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2012/08/15 (水) ~ 2012/08/20 (月)公演終了
満足度★★★★
ろりえ「逮捕(仮)」
序盤での「門外漢のいちゃもんに未熟なプロが振り回される」状況はまさに古典落語の定番。
が、後半は一転してねじれ気味の人間ドラマに。
奥山主宰がアフタートークで「描いて行きたいものは?」と問われて「人間です」と答えたことに大いに納得。(がしかし「落語は詳しくない」というのは意外)
【全日程終了!!!】鬼FES.2012【ご来場有難う御座いました】
ロ字ック
APOCシアター(東京都)
2012/08/24 (金) ~ 2012/08/26 (日)公演終了
満足度★★★★
口字ック「ぶらぶらぶら」
本公演とはまた違う意味だが「女性でなければ書けない作品」なところがいかにも口字ック(笑)。
また、各日のトリを飾るだけに客席も巻き込んで大盛り上がりのうちに締め括るのもさすが。
【全日程終了!!!】鬼FES.2012【ご来場有難う御座いました】
ロ字ック
APOCシアター(東京都)
2012/08/24 (金) ~ 2012/08/26 (日)公演終了
満足度★★★★
+1(たすいち)「ペルソナサークル」
かつて目崎主宰が客演したこともある劇団が使った手法の応用的な「1人演じ分け」な事情聴取シーンは各役者の表現力、スピード感、可笑しさが三位一体となって圧巻。
また、そこに至るまでに「役が固定ではない」ことを見せておくのも巧み。
【全日程終了!!!】鬼FES.2012【ご来場有難う御座いました】
ロ字ック
APOCシアター(東京都)
2012/08/24 (金) ~ 2012/08/26 (日)公演終了
満足度★★★★
こゆび侍「アイスクリームの死」
かつて虫などを擬人化してきた「成島童話」(勝手に命名)の発展形。
まさか無生物まで擬人化しようとは!(笑)
が、それでいて説得力があり、笑いもふんだんに取り入れられて、さらに「ちゃんとそれらしく見える」(私見)衣装センスもステキ。
女魔導士は求めても得られない
空想天象儀
明石スタジオ(東京都)
2012/08/04 (土) ~ 2012/08/06 (月)公演終了
満足度★★★★
3部作の2本目として上出来
3部作の2本目ながら某スペースオペラ映画の2作目よりも単体としてまとまっており、もちろん新たな事実の発覚や最終作への伏線らしきものもあって上出来。
一歩間違うと作品世界を壊しかねないしょーもないギャグも個人的には好み。
立体文学「きつね・あ・ら・かると」
ストーリーテラーズ
新井薬師 SPECIAL COLORS(東京都)
2012/08/04 (土) ~ 2012/08/05 (日)公演終了
満足度★★★★
初演バージョンも観たくなる
旗揚げ時には8人くらいで上演した演目(未見)を役者2人とギタリスト1人用に改訂とのこと。
確かにこの方が最近のスタイルに近いが、終演後に初演時の様子を伺って、そちらも観たくなってしまう。
機会があれば再演して欲しいなぁ。
はんぶん隠し味
ロリータ男爵
OFF OFFシアター(東京都)
2012/08/15 (水) ~ 2012/08/20 (月)公演終了
満足度★★★★
一見おバカ大行進?(笑)
一見おバカ大行進・ナンセンス大作戦でありながらも(終盤で明かされる)ダブルヒロインの設定(配役もイイ)や落としどころがよく考えられており、また、舞台美術のセンスも良くて感心。
タイトル関連の終盤の演出とラストの選曲も良かった。
【全日程終了!ありがとうございました】小田急VSプレデター(東京)
劇団東京ペンギン
明石スタジオ(東京都)
2012/08/23 (木) ~ 2012/08/26 (日)公演終了
満足度★★★★
解釈の余地が大きい
まさしくイマのニッポンの状況、あるいは世界情勢の縮図、はたまたずっと小規模な共同体の人間関係?とマクロからミクロまでの様々なものに解釈できて深読み・誤読が得意な身として頭脳フル回転、的な。
また、先日観たものの影響で正義について想いを馳せたりもする。
一方、野田秀樹チックな言葉遊びや「あんなネタ」など娯楽要素もあるし、「まんまではないけれど確かにそんな感じ」な記憶スケッチ的プレデターのマスクも◎。
現代俳優論
ローカルトークス
ギャラリーLE DECO(東京都)
2012/08/21 (火) ~ 2012/08/26 (日)公演終了
満足度★★★★
まさに「人間喜劇」
ベテランVシネマ俳優の付き人たちの騒動記、ダメ気味な面々の足掻き具合が愉快(微かに悲哀も漂ったりして)。
また、各人物のキャラもエッジがきいて際立っており、まさに「人間喜劇」と言えよう。
上演時間約105分。
ひまわりの花のように
春の日ボタン
シアター711(東京都)
2012/08/21 (火) ~ 2012/08/26 (日)公演終了
満足度★★★★
バックステージコメディ
初の長編はバックステージもの…でありつつも前半はシチュエーションコメディ風味で大笑い。
さらに今までに培ってきた「思わぬつながりを終盤で明かす」手法までつぎ込んで満足度大。
それにしてもあの舞台の使い方で2ヶ所を見せるとは!
正義の人びと ~神の裁きと訣別するための残酷劇~
オフィス再生
APOCシアター(東京都)
2012/08/16 (木) ~ 2012/08/19 (日)公演終了
満足度★★★★★
正義という概念・思想
カミュの戯曲からの断片を中心に三島由紀夫作品や創作も加えた二次創作的作品にして「正義という概念・思想」の演劇的表現。
プレトークでの話も含め、観ていて「正義」の「正体」が次第にワカらなくなってゆくのは一種の快感?(笑)
また、終盤での「離風霊船かっ!」な転換(笑)や降りしきる雪(革命には雪がよく似合う)、森田童子、「蒼ざめた馬」などにツボを突かれる。
空に哭く【満員御礼!ご来場誠にありがとうございました!】
ポムカンパニー
OFF OFFシアター(東京都)
2012/08/09 (木) ~ 2012/08/12 (日)公演終了
満足度★★★★
一長一短
「賽の河原」的な場を通じて結び付く2(3)つのストーリー、両者の接点がごく僅かなのと一方の設定がぐらつき気味(私見)なのが惜しいが、それぞれ各話はよく練られており、今様「賽の河原」の設定と舞台美術も上手い。
春までの距離
LIPS*S
萬劇場(東京都)
2012/08/16 (木) ~ 2012/08/19 (日)公演終了
満足度★★★
玉石混淆?
主人公側・敵対側とも殺傷が多いこと、ある人物の設定が後半の展開のためだけにあり過去の経緯が語られないため説得力に欠けることの2点がひっかかり今一つ没入できず。
とはいえ、内戦により分断された母娘の再会やレジスタンスの蜂起、内戦終結の表現方法(ダンサーたちが武器を花に持ち替えさせる)など良いところも少なからずあり、次回に期待。
艶やかな骨
十七戦地
ギャラリーLE DECO(東京都)
2012/08/14 (火) ~ 2012/08/26 (日)公演終了
満足度★★★★
女性版→男性版
技術の開発途上で起こり得る問題とそれに対して研究者が取るべき態度(のヒント)を得意の「見てきたような嘘をつく」手法でワカり易く描いて見事。
話のマクラ的な部分を省いていきなり本題…どころかいきなり佳境で全編クライマックス、みたいなツクリも緊張感を盛り上げる。(先日のからふる『銀河鉄道の夜』を連想)
柔らかだが強かな女性版、骨太な男性版それぞれの味わいも◎。
向日葵と夕凪
BASEプロデュース
BAR BASE(東京都)
2012/08/14 (火) ~ 2012/08/19 (日)公演終了
満足度★★★★
満足度大
序盤で故人である「怪物先生」の人となりがまるで見えるようなのと後半で2人の女性の過去・想いがラップしつつ浮かび上がって来るのが良くできている脚本に設定通りバーで演じられる利点が加わり、満足度大。
なお、観ながら「あのバーで上演したら…」と考えてみて、そちらでは海が(多分)見えず、バーにも「特性」的なものがあることに気付く。
「ボイルド・シュリンプ&クラブ」(8月)
劇団6番シード
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2012/08/15 (水) ~ 2012/08/19 (日)公演終了
満足度★★★★
夏はミステリ
推理ものとしてしっかりした内容を得意の(?)コメディでふんわりと包み込んだ上に、短い場をたたみかけるように重ねるテンポの良い見せ方が加わり、上演時間がアッと言う間。
コメディファン、ミステリーファンどちらも楽しめる良作。
北村メーカー
劇団虎のこ
高田馬場ラビネスト(東京都)
2012/08/09 (木) ~ 2012/08/12 (日)公演終了
満足度★★★★
実は初演を観ていたという
1000年にわたる壮大なスケールのロボットものSF。時に哲学的でさえあり、ラストは「うおぉっ!」みたいな。
とか言いつつ、2年前に観ていながらすっかり忘れていて、途中のある場面から「あ、そういえば初演を観ていた」と思い出したのだったり…(爆)