トラベラー
天才劇団バカバッカ
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2012/12/05 (水) ~ 2012/12/09 (日)公演終了
ベルリンで『雲。家。』をやってきた件について
かもめマシーン
若山美術館(東京都)
2012/12/07 (金) ~ 2012/12/08 (土)公演終了
期待度♪♪♪♪
異国体験
異質な文化、文明を体験したという事は貴重な経験であった。そのような体験をした若い人達が、何をどのように受け取り、内包してゆくか極めて興味深い。聞けば現在のベルリンは、多くのアーティストが世界中から集まり文化の発信拠点にもなっているとか。沸騰するベルリンを演者たちはどのように見、感じたのかにも興味は尽きない。
桃中の侍〜壬申の変
演劇サムライナンバーナイン
劇場MOMO(東京都)
2012/11/28 (水) ~ 2012/12/02 (日)公演終了
青春ゲットバック
劇団フルタ丸
小劇場 楽園(東京都)
2012/11/30 (金) ~ 2012/12/02 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
ふーん
時代や状況の制約はあるにしても、青春が無かったなどと言い得る者がいるのだろうか? 言い得るとしたら、青春という言葉の内実は固定され、概念としても、実質としても皆が、ある共通の実態を共有しているはずであろう。然しながら、そんな共有観念なり、共有物があるとは、自分には信じられない。各々が各々の抱えた状況の中で選び取った生活があっただけだろう。そこで、夢に向かって飛んだ連中とウジウジしていた連中と、嘲笑っていた連中がいるだけのことだろう。
劇団が、どんな展開を見せてくれるかは楽しみにしているが、自分にとっても”驚愕の事実”であって欲しい。いつまでも悪戯坊主である自分には、とても大切なことだ。
彼と出会ったら〜Who is your Last Dance Partner?〜
82-party
シアター風姿花伝(東京都)
2012/12/06 (木) ~ 2012/12/09 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
飲む
何れにせよ。最後が逃れられないのならばじたばたすることに意味はない。気の合う者と集って飲めれば最高だし、其処に、優れた音楽と舞などあれば更に良い。ディレッタントとして臨みたいものである。
ケイコ
劇団→ヤコウバス
戸野廣浩司記念劇場(東京都)
2012/12/01 (土) ~ 2012/12/02 (日)公演終了
ときめきラビリンス
柿喰う客
学習院女子大学 やわらぎホール(東京都)
2012/11/25 (日) ~ 2012/11/25 (日)公演終了
甲斐のくのいち
Unit Blueju
座・高円寺2(東京都)
2012/12/01 (土) ~ 2012/12/02 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
忍び
忍びの話をたくさん聞いて育った。無論、くの一も含まれる。「忍びの者」も好きな作品だ。こちらは映画だが。真田家の忍びも、風魔や鈴鹿衆、戸隠の忍者たちも好きである。伊賀、甲賀は、前者に比べると余り好きでは無い。伊賀は隠密として徳川に仕え、甲賀は同心として矢張り幕府に仕えていたからである。まつろわぬ者が好みだ。底辺の女たちの生き様、しかと見届けたい。
ゴドーを待ちながら
30 YEARS GODOT
上野ストアハウス(東京都)
2013/01/16 (水) ~ 2013/01/20 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
この作品
ゴドーを待ちながらは、演出家によって、様々なバリエーションを創り得る作品だと思っている。長さも内容もいくらでも膨らませることが可能な構造の作品だからだ。今回の演出は、どんな手際、どんな視点で創ってくれるか、楽しみにしている。
元禄ヨシワラ心中
「元禄ヨシワラ心中」製作委員会
SPACE107(東京都)
2012/11/27 (火) ~ 2012/12/02 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
くの一
遊郭は、武器の携帯禁止区域であった。武士・大名と雖もである。無論、遊興に暴力はなじまない、ということもあるであろうが、昔読んだ漫画では、風魔一族が、遊郭の警護に当たっており、さしもの武士階級もこの条件を呑んだ、との内容であった。事の真偽は兎も角、面白い話ではないか。
女衒に連れて来られた遊女たちの多くは飢饉にあって年貢を払えない農家の娘たちであった。従って、借金のかたとして身売りされただけでなく、衣装、化粧代、その他諸々の掛かりを理由にたくさんの借金を負わされていたわけである。花魁の使う特殊な用語法も、地方から出てきた彼女たちの方言を隠すための用語法であったと聞く。一見、華麗な世界だが、無論、開ければ地獄の釜が口を開いている。春を鬻がざるを得ない彼女たちに、更に下位の階層に属するくの一が、支配層の側に立って行動するという皮肉。見る甲斐があろう。
苦情★真に受けTV
妹尾Pファクトリー
新宿シアターモリエール(東京都)
2012/11/22 (木) ~ 2012/11/25 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
アイロニー
実際にありそうな話ではないか。自分の生活を振り返ってみてもTVなど全然見ない。見るに堪える番組など殆ど無いのではないか、と高を括ってしまっている。知り合いが撮って来た物が放映される時は見るが、他に見るのは、ドキュメンタリー、舞台関連の放送、時々物、韓流、映画くらいだ。1週間で2~3時間見るか見ないかである。そんな流行遅れのメディアに対する愛憎半ばする作品なのではないか。アイロニカルでドライな感じが良い。
フラッグ
カリバネボタン
ウエストエンドスタジオ(東京都)
2012/11/29 (木) ~ 2012/12/02 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
歴史の入れ子
時空がどうなっているかについては諸説あって興味深い所だが、実際に語られる歴史は為政者の都合によって創られるというのが実相に近かろう。言ってみればその程度の物だということである。ある程度、合理的なことを言えば、経済的、文化的な証拠や軍事作戦の証拠などを基に、また、水の供給や食物の生産量などを確定できれば、それを根拠に合理的な解が得られよう。他は恐らくいくらでも疑える。国家という擬制を誰が信じるものか。神話世界も関わってくるようだが、非合理部分をどう脚色するか楽しみ。
The ghost≠You-Re:i
MT工房
シアターサンモール(東京都)
2012/11/21 (水) ~ 2012/11/25 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
歌舞く
心霊現象というのもたいていはトリックだろう。実際に起こるとすれば次元の裂け目が関係してくるだろうから、我々の生活実感の中では証明基盤を持たないはずだ。その辺りのことを如何に面白く創ってくれるか。楽しみだ。
あかつき
劇団匂組
アトリエだるま座(東京都)
2012/11/28 (水) ~ 2012/12/02 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
緊迫感
「鬼火」は、自殺までの24時間を扱ったフランスの名画だが、6日間というのは、ちょうど良い長さではないだろうか? 戦後のどさくさという状況設定も好みだ。いわば何でもあり! 青天井の下に自由を感じられた稀有な時期であっただろう。大人たちにとってさえ、飢餓と渇きと知への欲求に苛まれつつも。そんな、突き詰めた心的状況と外部が重なりあったであろう時空を追体験したい。
悪癖
製作委員会
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2012/11/30 (金) ~ 2012/12/02 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
癖
失踪だとか、記憶喪失だとかは、それだけで謎を孕んでいてわくわくさせるものがある。それで、このテーマはこんなにも多くの作品を生んできたのだろう。無くて七癖とか。そのうち、癖絡みで記憶喪失ということになると、やはり、最初に思いつくのは酒癖という悪癖だろうか。酒癖であるいせよ、思い掛けない癖であるにせよ、面白そうだ。
無垢なもの
ENGISYA THEATER COMPANY
シアター風姿花伝(東京都)
2012/12/28 (金) ~ 2012/12/30 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
赤心
真を見るには、徹底的に率直でなければならぬ。再旗揚げということと、その第一回公演で、”無垢”をテーマに選んでいることに興味を覚えた。ヨーロッパでの修業の成果、しかと見届けたい。
「クララ・ジェスフィールド公園で」
メメントC
pit北/区域(東京都)
2012/12/14 (金) ~ 2012/12/16 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
日本人の矜持
今は、殆ど忘れ去られた矜持を持っていた人なのかも知れぬ。おそらくディレッタントでもあったのだろう。海外の人々と付き合うためには、自らの内部に恥じるものが無い矜持が必要である。然しながら、戦後、アメリカの腰巾着になり下がったこの国の人々の殆ど総てに、そのような矜持を感じない。そんな連中が軽蔑されるのは、当然なのだが、無いを勘違いしてか、こういう連中に限って、白人には媚び諂い有色人種に対しては尊大である。こういう連中をアホという。
「限定解除、今は何も語れない」+「あと少し待って」
A級MissingLink+三角フラスコ
王子小劇場(東京都)
2012/11/24 (土) ~ 2012/11/26 (月)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
被災と距離
3.11、3.12については、かなり早い段階から、相当に正確な情報を入手していた。その時、予想したことが、現在進行中である。ひとつは被災者の難民化であり、ひとつは被災者への三重、四重、五重の差別である。後者が、最もひどくなるのは、後3~4年後からだろうが、予想したくないことが、やはり起こってしまうであろうことは、この国の今までを見てくれば、疑いようが無い。何れにせよ、最も、大変で大切な問題である。日頃から、様々な見方、知見を広げておくためにもぜひ見ておきたい。被災現地の演劇人と地理的には距離のある関西在住の演劇人が、どのような人間関係を紡ぎ、どのようなコラボレーションを築いてゆけるかにも興味がある。
笑う門には福来る
LiveUpCapsules
王子小劇場(東京都)
2012/11/16 (金) ~ 2012/11/19 (月)公演終了
男おいらん
株式会社FPアドバンス
芝居砦・満天星(東京都)
2012/12/08 (土) ~ 2012/12/16 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
役者の性
役を創る時に役者自身が本気になる役というのが、いくつかあると聞いた。男性ならば、おやまもそれに当たるとか。実際、上手い役者は、見事な所作を創る。誰が一番いい役作りをするか、楽しみである。