Dimensions Garden Live vol.2
J-Theater
小劇場 楽園(東京都)
2017/07/05 (水) ~ 2017/07/05 (水)公演終了
Hexagram
アブラクサス
OFF OFFシアター(東京都)
2017/07/05 (水) ~ 2017/07/09 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
ジャンヌについて収監中の資料やその悲痛な願いに関する資料は残っているから、無論読むことができる。然しながら為政者というものは酷薄なものであり、ジャンヌはその政治の具に供されたといっても良かろう。つまり歴史の犠牲者だ。それかあらぬか、ジャンヌ亡き後のジル・ド・レーは、黒魔術に走り、領内の子供たちを捉えて黒ミサを行い800人以上を惨殺したとされるが、ジャンヌ存命中はフランス軍最高の軍師、将として数々の武勲を立て救国の英雄とされた人物であり、領地での評判も頗る良いものであった。而も当時のフランスにあって最高の知識人の一人、文化人の一人でもあったのである。その彼が黒魔術に走った原因がジャンヌの死にあったとしたら?
人本のデストピア
バカバッドギター
上野ストアハウス(東京都)
2017/07/15 (土) ~ 2017/07/17 (月)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
共謀罪施行から数日後、遂に、活動を止める劇団が出てきた、ということか。正しい判断と言えなくない。安倍という人知不省の狂人が統べるこの植民地で、これから先どんなことが起こるか。少しでも自分の頭を使って考えることのできる人間なら、真っ当な判断の一つと呼べよう。かつてのイギリスのように、まともな知識人がこの植民地を永遠に去ることを含めて検討する段階は過ぎた。既に実践に入っている人々、実行した人々はそれなりの数に上る。
ところで、本に変わってゆく様々な生き物のデータを活用するのは、どんな星に住む宇宙人だろうか? その星の将来の為に活用して欲しいものである。安倍のような失敗作を生み出さない為に!
L4 Time of ZERO
参画自由
d-倉庫(東京都)
2017/07/13 (木) ~ 2017/07/16 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
1秒先のことは分からない。これが現時点で、我々、ヒトが置かれた条件下、未来の本質的属性である。だからSFは面白い。想像力の翼を大きく広げることのできるジャンルだからである。して、我々の身体そのものとその拡張性はどのようであり得るのかについての一つの解釈が示される訳であるが、大いに興味のある所だ。
Replace Grace
kazakami
スタジオ空洞(東京都)
2017/07/08 (土) ~ 2017/07/12 (水)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
現時点で想定できる遺伝子操作の結果は? 既に始まっている軍事利用も含めて我らの近未来の身体はどのようになってゆくのか? 軍事スーツなど身体能力拡張機器と併せて考えたい。
浮かぶ月、朱に消ゆる
踊る演劇集団 ムツキカっ!!
シアター風姿花伝(東京都)
2017/07/06 (木) ~ 2017/07/09 (日)公演終了
キリンの夢3
THE REDFACE
渋谷区文化総合センター大和田・伝承ホール(東京都)
2017/07/21 (金) ~ 2017/07/23 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
光クラブ事件は、名前だけなら殆どの人が知っているほど有名な事件であろうが、自殺した首謀者の精神的幼稚が、恐らく彼を追い詰めたのであろう。数式だけで世界が構成されているのだったら、我らの身体をどう説明するのか? この程度の自問ができなかった所に彼の限界があったのだろう。真に賢い人間は、己の拠って立つ条件をも知っているものである。
にも拘らず、今作は偉く気懸りな作品である。
まいっちんぐマチコ先生
舞台版まいっちんぐマチコ先生実行委員会
ブディストホール(東京都)
2017/08/17 (木) ~ 2017/08/20 (日)公演終了
ありふれた話
劇団水中ランナー
d-倉庫(東京都)
2017/07/06 (木) ~ 2017/07/10 (月)公演終了
七、『土蜘蛛 ―八つ足の檻―』
鬼の居ぬ間に
王子小劇場(東京都)
2017/07/05 (水) ~ 2017/07/10 (月)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
”鬼の居ぬ間に”の作品群は、どれも日本が隠蔽してきた暗部に光を当てようとしている。その意味で、とても好みの劇団である。目の付け所の良さとでもいうのだろうか。今作、説明文からして実に意味深長。傑作と謳われる作品になるのではないか? そんな予感がする。
ファンタズマゴリア
天幕旅団
【閉館】SPACE 雑遊(東京都)
2017/07/06 (木) ~ 2017/07/30 (日)公演終了
先にぃ
劇潜サブマリン
シアター711(東京都)
2017/07/06 (木) ~ 2017/07/11 (火)公演終了
COLOR BOX vol.5
D-RactoR
[東京]ミルキーウェイ、[名古屋]大須TO7YS、[大阪]梅田ジーラ(東京都)
2017/07/02 (日) ~ 2017/07/23 (日)公演終了
「クラゲ図鑑」
えにし
「劇」小劇場(東京都)
2017/07/06 (木) ~ 2017/07/09 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
エパーブ。漂流物のことである。海月、プランクトンなどを含む。最近、このように漂う人が増えたのではないか? 国というものが最早その価値を減じている時代にあって、だからこそ国家意識をすり込もうとする勢力が教育等を用いて洗脳を画策したがるのだが、ヒトがアイデンティファイする為に何を根拠律として措定するかについて、今までは己の内的規範の整合性と社会的位置の整合性が合致すれば、それが基本的には可能であるように思われた。今後ともこの基準に大きな変更は無いように思われるが、現在混乱を招いている原因の一つに、その社会の範囲が「国家」なのか、住環境を中心とした地域なのか、或いはイデオロギーや情報環境を同一とする多地域に跨るボーダレスなものなのかが鬩ぎ合っている状態であることがあるだろう。即ち、境域が不分明でるから、その境界領域も曖昧であり、人々は何処に根拠を置くことが正しいのか、という発想をしているから迷いに迷うのである。無論、判断を誤れば、差別を受けるなり、不利益を被るなり、排除されるということも起こり得る。それが怖いから宙吊りになり、結果、エパーブと化しているのだ。
無論、他国から入って来た人々の多くに言葉の壁や、風俗・慣習の差からくるデペイズマンが生じるのは不思議なことではない。仮に所謂差別というものが殆ど無い場合ですら、以上のようなことは起こり得る。そのような状況の中で尚、他国から移って来た人々が夢を持つことができ、叶えることができる可能性を担保せねばなるまい。
まあ、この程度の分析で、深刻なデペイズマンが、無くなる訳ではないし、まして、今作の主人公のような立場の人々が救われる訳ではない。だが、問題を背負わされるのは、解決の為に努力し得る人々に対してだけだと自ら信じ、立ち上がることができるのも、このような苦労を味わった人々だけなのである。
私を殺して...【7月専用ページ】
東京ハイビーム
四谷天窓(東京都)
2017/07/01 (土) ~ 2017/07/31 (月)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
キム セイルが絡むというのであればぜひ拝見したい。韓国で大ヒットした作品を日本人役者主体で演じるということであるが、韓国俳優の高いテンションとインセンティブ、スタニスラフスキー理論を体に沁み込ませた高い演技力を、日本人俳優たちは如何に自家薬籠中の物として見せるか? 注目したい。
穴熊
劇団龍門
シアターシャイン(東京都)
2017/07/05 (水) ~ 2017/07/09 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
東京オリンピックなんぞやる前にやるべきことはたくさんあるのだが、その辺りのことはネグレクトし、シカトするのが、この植民地為政者共の生態である。穴熊は一体何に対して大きな吠え声を発しているのか? このような理不尽に対して、怒っているのではないか?
疑似家族
劇団Bケイカク
新宿ゴールデン街劇場(東京都)
2017/07/14 (金) ~ 2017/07/17 (月)公演終了
期待度♪♪♪♪
或る意味新宿らしい、サビシンボな内容だが、裏を返せば、その寂しがりを利用して人身売買紛いも成り立つのが新宿という街。どんな展開になるか? 演劇としては後者の方が面白かろう。
penalty killing
風琴工房
シアタートラム(東京都)
2017/07/14 (金) ~ 2017/07/23 (日)公演終了
ますらをの伴
ドナルカ・パッカーン
SANAIZAKA STUDIO(東京都)
2017/07/06 (木) ~ 2017/07/09 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
総ての価値観を一本化すること。これこそ、翼賛の精神だろう。森本の作というのを読んでこなかった自分だが、先日、小編を舞台化したものを観た。ちょっとペダンチックで、時代に抗う気骨は到底持ち得ない体のものであった。であるが故に、それなりに名を残す「表現者」がどのように時代を呼吸していたのかを見定める一助として、ぜひ拝見したい。
かつて女神だった私へ
芸術集団れんこんきすた
studio applause (スタジオアプローズ)(東京都)
2017/07/27 (木) ~ 2017/07/30 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
この所、”二人芝居”のシナリオを手掛けている”れんこんきすた”だが、無論、これは演劇というものの本質であるダイアローグの原初形態であり、或る意味その究極の形と言えないこともない形式である。今後三人以上の出演者が出る作品で、各々がキチンと機能する為にも、劇構造の土台と言うべき二人の舞台がベースとなるのは言うまでもあるまい。前回の「鬼啖」で鬼気迫る演技で観客を魅了してくれた中川 朝子さんが出演。而も今作では、鬼女ならぬ女神。どんな変容を見せてくれるか楽しみだ。相方は、小松崎 めぐみさん。前作とは異なる相方で、中川さんが、どのような化学変化をみせてくれるかも拝見したい所。ホントに小さな空間での上演なので、早目に予約を入れたい舞台である。