満足度★★★★★
現代の孤独な愛。終盤のショッキングな展開に息をのむ。これはおススメです。
夜遅く、ある会社の広いロッカールーム、
中年男を訪ねてきた若い女の目的とは…。
世田谷パブリックシアターの広い舞台に男女二人だけの2時間。
冷たい蛍光灯の光の中で、二人の会話からだけで再現される
辛い過去に、ぐいぐい引き込まれながらも痛々しい。
孤独な二人の危ない愛の関係を、二人だけの微妙な
感情の動きでうまく表現しています。
終盤に突如訪れるショッキングな展開に、少し大袈裟ですが、
心臓をわしづかみされたように硬直してしまいました。
これは凄いと。
扱っている現代的なテーマに、嫌悪感がなければ
絶対おすすめの1本です。
地方公演はこれからなので、機会があればぜひ観てください。
満足度★★★
濃厚な二人芝居
幕が開いたらチラシ写真が美しかったからちょっと拍子抜け。
会社の休憩室?更衣室?みたいな部屋で2時間二人っきりの芝居。
話自体は面白かった。一方的な少女に対する性的虐待とは違っていたので、それほど事実に不快感はない。
大人になって急に訪ねてきたかつての少女との会話の中で、段々ことの真相がわかってくる。
台詞が膨大だからか、伊藤さんがよく台詞を噛むのが気になった。
ラスト付近で予想外の展開が面白かったのに、え?!ここで終わり??
っていう締め方にもやもや・・・。
満足度★★★
重厚
単純に言ってしまえば、キャラメルボックスの世界とは正反対。
暗く、未来が見えず、助けようのない世界。
良く言えば、重々しい世界観なのだが
この世界観に対して
男優(内野)のほうはその世界に当てはまっているけれど
女優(伊藤)は、何だか軽い。
何だろう、頑張りは認めるけれど、ベクトルが合っていない。
すごく子供っぽく見えてしまい、いまいち乗り切れない。
安直な表現で言えば、エロさが無い。
ませた子供が騒いでるってカンジ。
なので、前半は正直ツラかったですよね。。。
マジ寝てしまいました。
後半は、終盤に向かいグーっと緊張感、スリルが高まり
面白くはなりましたが
前半のマイナス分を埋めるには至らず、
最後の最後、幕引きの場面が締まらなかったですね。
えっ、これで終わりなの??って感じ。
トータルで見て、残念。