S高原から 公演情報 S高原から」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.8
1-6件 / 6件中
  • 満足度★★★

    「異種格闘技戦」できれば両方観たかった
    青年団も南河内も、私はさほど詳しくないので、この「異種格闘技戦」を本当に楽しむには不勉強だったなあ、と思った。そんなの気にせず、一上演作品としては、おもしろく観た。

  • 満足度★★★★

    なるほど、こうなりますか
    確かに「S高原から」です。でもあたりまえのサナトリウムでないところが、南河内らしい!戯曲としての骨子はきっちり演じながら劇団としての個性を見せたところに好感が持てました。鴨鈴女さんの潔癖症らしい看護士が印象に残った(この人の田中真紀子役を見てみたい)。看護士の顔を引っ張って遊ぶ荒谷清水の医師がいたずらっ子のようで微笑ましかった。

  • 満足度★★★★

    成り立って・・・、深い
    劇場に入った瞬間には、
    舞台装置を観て
    演目を間違えたかと思ったほど。

    しかし、終わってみれば
    南河内漫才一座風の「S高原から」に、
    しっかりと浸潤されておりました。

    役者の力にもあらためて瞠目・・・。

    ネタバレBOX

    テイストは本当に関西・・・。
    当然静かな演劇という雰囲気ではありません。

    むしろXX新喜劇を観ているようにも思えて。

    でも、それが表層だけの笑いに収束するような舞台には
    終わらないのです。

    サナトリウムの中のどこか麻痺したような時間の流れが、
    透明感ではなくはっきりとした色を持って伝わってきます。

    医者や看護士のええかげんな雰囲気に笑っているうちに
    戯曲のコアの部分にしっかりと心を捕まれている。

    時間の冗長でなく単調が伝わってきます。
    静かに訪れる死を見つめる感覚の乖離に息を呑む。

    役者達のお芝居がしっかりと作りこまれていて、
    あまり静かとはいえない演劇の色に負けない
    奥行きが生まれていくのがすごい・・・。

    ただ、淡々と沈むように切ないのではなく、
    笑って過ぎる時間にメリハリがあって
    その上でせつないのです。

    しっかりと戯曲の世界に浸潤されて
    違和感がないのが違和感というか・・・。

    なにかこのテイストにはまりこんでしまいました。
  • 満足度★★★★

    笑いもあるが正統的な読み
    戯曲の素晴らしさを改めて認識する。戯曲をしっかり読み込み、骨格となる部分はきっちりと提示する誠実な演出だと思った。
    要所要所で役者の個性を生かした笑いが入る。青年団の役者とは相当雰囲気が異なる南河内万歳一座の役者の雰囲気が面白い。

  • 観ました。
    9月7日19:30の回。

  • 満足度★★★★

    関西の劇団だけあって
    開演前の諸注意のノーガキがハンパじゃあないっす!(^0^)
    S高原・・高原の一角にあるサナトリウムっぽい、療養所が舞台。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    入院患者はホームレスのみ。そんなだから舞台セットもホームレス独特の小屋や古びて壊れかけた椅子や雑多なもの。
    すんごいです!客席より舞台の方が広そう!(苦笑!)」

    何故ホームレスになったのかはこの場合、説明は無く、ただ彼らは病気らしい。その症状も人によって様々で死にそうなくらい衰弱しているホームレスもいれば、病気などと思えないホームレスも居る訳で、そこも雑多なのだった。入院は強制的なものでなく、彼らはいつだって自由に退院できる。
    S高原から降りたくなったら降りればいいし、降りなくてもいい。
    下(町)に自由に行く事だって出来るし、下に行きたくなかったら行かなくてもいい。
    こんな風に聞くと天国じゃね?なんつって感じちゃうけれど、実際、いいなぁー・・、なんて思って観てたんだよね。

    それでも難点は標高が高いからすぐに患者は息が切れる。笑
    だから、激しい運動は出来ない。もっとも病気でここに居るのだから元々、激しい運動は出来ないはずなんだけれど・・。

    ホームレスらにもここに入る前には恋人や婚約者や家族や友人が居て、彼らは見舞いと称してバカンス感覚でやってくる輩もいれば、心の真意を探りに訪ねてくる彼女もいる。中々退院しない本人を目の前にして、かつての恋人や婚約者の内面が少しずつ変化していく。

    病気が進行してるのか、いつ退院できるのか、良くなってるのか、まったく解らない状況に、いらいらし、結論を急ごうとしてしまう。結果が見えないものにはニンゲンは常に不安を感じるものだし、目に見えないものが実は本当は価値があるのだと悟るまでには時間がかかる。そんなニンゲンの弱さや傲慢さや不安や限りのある命について、サラッと、本当にサラッと、表現した舞台だったと思う。
    そんなサラッと感が観終わった後に、「あれ?これって特別でない日常のどこにでも転がってる風景なんじゃないの?」なんて思えて、リアルなんだか嘘話なんだかよく解らなくて・・・騙された。って感じた。

    この療養所では患者自身が自由に客をもてなし、チン!とベルを鳴らすと執事ならぬ看護婦がジュースやらコーヒーやらをご主人様(患者)の要求どおりに持参してくれる。医者の威厳はあまりなくただただ患者を見守るだけ。
    そんなだから、ここでの時間の流れはゆっくりで、この環境に満足しちゃってる患者は退院しようとしない。
    好きなときに起きて、好きなときに寝て、好きなときに食べる。好きなときに散歩に行って好きなときに皆とおしゃべりをする。
    退院する意思がないのだ。

    だって天国に近い療養所だから。笑

    ドクター役の荒谷が魅せる!流石、関西芸人!(失笑!)




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