満足度★★★★
意外に良かった
もともと四季がやるような芝居じゃなさそうな気がしていたのだが、
若手役者が意外に良くて、sex場面は色気が乏しすぎたけど、若者の
悶々とした思いがよくでていたと思う。ベンドラもまあまあだったし、メルヒオールは
十分なイケメンで見応えはあった。ただモリッツがどうしてもシンバとかぶってしまって
残念。大人2人が締めてくれていた。
あの発声は何とかならないか
劇団四季の充実ぶりと限界をまざまざと見た感じがする。歌唱と踊りはものすごく充実している。柿澤を始めとする役者陣の質の高さには驚く。それは、ブロードウェイ版とも見劣りしない。しかし、あの四季的発声は何とかならないかなあとも思う。
満足度★★★
若いエネルギー
思春期の気持ちと青春を台本にして、
新しい世界を作り出そうといぅエネルギーを描いています。
役者さんの四季の中で若い人そろいでした。
んーーやっぱりという感じはぬぐえません。
2人だけ「大人の役」という役がありました。
全員の役の父・母・先生を演じます。
「未成年」からみたら親も先生も権威や権力。
抗う対象としては一緒だったなぁ~
と、自分の青春を思い出しました。アハハ
抗う代償として排除されていくといぅ現実をつきつけているところが、キレイ事で終わってなくて好きです。
舞台セットの中に青い羽の蝶々の片羽が飾られていました。
アタシにはそれが夢と現実の両方を持って初めて人は生きれるといぅことに思えました。
片羽では飛べず、飛べない蝶々は死ぬ運命。
劇中で生きることを許されなくなった彼と、現実を背負って生きる決意をする彼。
どちらも結局片羽なのかなぁ。
アナタは片羽ですか?
満足度★★
金八先生は、いなかった
初日に観劇。
縁あってチケットが回ってきたので足を運びました。
劇場内は、熱心な四季ファン(後援会)の方々と、
いかにも関係者風な方々でいっぱい。
黒ずくめな劇団関係者が入り口前にズラっと並んで、
ご贔屓筋に御敬礼。
なんだか、トニー賞に絡んだ。
ブロートウェィミュージカルの日本初演の初日って、
華やかな雰囲気ではなく、なにか独特の空気が・・・怖い怖い!!!
以前から、この作品が日本で上演される時は、
ジャニーズとグラビア系のアイドルで、東京グローブ座(パルコでも
いい)と思っていた。
それが、よりによって、品行方正な四季で、え~って思っていたら、
予想と期待を裏切らない、
優等生が無理無理に不良を演じている、
ちぐはぐな作品となっていた。
見た目が綺麗な若手が、溢れ出す熱気と、ほとばしる汗を
キラキラさせながら、演じて初めて成り立つ作品なのだが、
いつもの、活舌よく、はきはきと、
「大切なのは台詞をはっきりということ」節で上演しているから、
芝居に勢いがないのだ。
シェイクスピアや、ファミリーミュージカルじゃあるまいし。
歌も演歌は歌詞がしっかり聞こえなきゃいけないけど、
活舌よいロックって、これじゃシャウトしないぜよ。
内容は、古い原作ということもあるのだが、
25年前の金八先生の世界。
もう何度も取り上げられたような題材で目新しさは一切なし。
主役を演じていた柿澤って男の子は、
ジャニーズの後ろで踊っていそうな、
ハンサムだけど、ちょっと地味な男の子。
四季での舞台の経験は少ないみたいだけど、
彼は、四季に入る前に、どっかにいたんじゃないかな。
初日だけど、堂々と演じていた。
彼はまぁいいとして、
問題はヒロイン、林って女の子。
お歌は上手だけど、
なんというか決してアイドルの顔立ちではない。
かわいくないと、感情移入ができないんだよなぁ。
小さい劇場で上演するのだから、やっぱ見た目は大事。
外人が絡んでいるから、オリエンタルな顔立ちなら○なのか。
「若手の人が中心になる作品へ不安はないか、
やはりベテランが演じたほうがいいのか」という
質問が、いろいろな媒体で掲載されていました。
「思い切った冒険です」と四季のコメント。
若い子が主役の話なんだから、役者の経験が少ないのは
当たり前なのに、何を話しているんだろう、と。
真面目に、この10代の子供たちの話も、
野村玲子がオンディーヌよろしく演じようと思っていそう。
そして、その思想を支持す四季フリークの方々。
あぁ怖い。
文化の開放、ぜひ、商業演劇にて改めて、上演してほしい。