演劇

新劇100年記念公演 第一弾

ひかりごけ

実演鑑賞

劇団四季

自由劇場(東京都)

2009/04/05 (日) ~ 2009/04/12 (日) 公演終了

上演時間:

公式サイト: http://www.shiki.gr.jp/applause/hikarigoke/index.html

※正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。
 『ひかりごけ』は、難破して雪と氷に閉ざされた4人の船員が、次第に極限状態に追い込まれていく姿を通して、生きることの意味を真正面から問うドラマである。1幕はこの極限状態を、2幕はたった一人生き残り、船員仲間の屍肉を食べたことで裁かれている船長の裁判を描くこととなる。
 この『ひかりごけ』、原...

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公演詳細

期間 2009/04/05 (日) ~ 2009/04/12 (日)
劇場 自由劇場
出演 劇団四季
脚本 武田泰淳
演出 浅利慶太
料金(1枚あたり) 3,000円 ~ 7,000円
【発売日】2009/02/21
会員料金=S6,000円 A5,000円(A学生料金3,000円)
一般料金=S7,000円 A5,000円(A学生料金3,000円)
※上記の料金は消費税(5%)を含んでおります。
※A席に学生料金(3,000円)を設定しております。
※公演日程・開演時間は変更となる場合がございますので、予めご了承ください。
※公演日程によりましては団体が入り、希望の席種がお取りできない場合がございます。ご了承ください。
※都合により、急遽貸切公演となる場合がございますので、ご了承ください。
※「四季の会」会員先行予約初日は、専用劇場チケットボックスでの発売は正午(12時)からとなります。
(自由劇場、京都劇場での前売りのお取り扱いはございません)
公式/劇場サイト

http://www.shiki.gr.jp/applause/hikarigoke/index.html

※正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。
タイムテーブル
説明  『ひかりごけ』は、難破して雪と氷に閉ざされた4人の船員が、次第に極限状態に追い込まれていく姿を通して、生きることの意味を真正面から問うドラマである。1幕はこの極限状態を、2幕はたった一人生き残り、船員仲間の屍肉を食べたことで裁かれている船長の裁判を描くこととなる。
 この『ひかりごけ』、原作は1954年に雑誌に掲載された戯曲形式をとった武田泰淳による小説で、前半は旅行記風、後半が二幕の戯曲という構成となっている。このうち、後半の戯曲部分を用い、劇団四季は55年に初演を行った。劇団創立からたった2年後のことである。J・アヌイ、J・ジロドゥの作品だけを上演してきた劇団四季が、“実験劇場”と銘打って初めて上演した創作劇でもあった。この実験劇場とは“我々は我々の主張に基いて考え得る総らゆる演劇形式の試みによって、我々自身の方法と形式を取り戻すため創設する”という宣言のもと、まだ世に問われぬ新鮮な魅力、あるいは忘れ去られてしまった演劇本来の美、舞台における造形美を求めて、新人による創作劇、内外の古典劇等を実験的に取り上げることを趣旨とした。そして蟻川茂男作』週末』と二本立てで国鉄労働会館ホールにおいて上演されると、この『ひかりごけ』はその特異なテーマ、斬新な舞台装置などによって大きな反響を呼び、劇団四季が日本演劇界における若々しい劇団として大きな成長を遂げる一つの大きなきっかけとなったのである。

 この作品の特筆すべき点の一つである前衛的な舞台美術は、当時若干21歳であった舞台装置家・金森馨によるもの。舞台前面を除き、天井までも白い壁ですっかり塞がれた舞台、上下左右から舞台奥へ走る線が美しい基盤目をつくり、ところどころに小さな円形の窓があけられ、直線と円の幾何学的な白い密室をつくりだしている。船員たちが流され、たどりついた北海の孤島、日々つのる飢え…作品に描かれている人間の極限状態を、このような大きくシンプルな「箱」で表現したのである。
 この非常に意表をつく装置が演劇界に与えた衝撃は大きく、『ひかりごけ』は日本の舞台美術史上に燦然と輝く傑作となった。そして極限状態における船長の行動の是非を問うクエスチョンは今もなお観客の心に大きな衝撃と波紋を投げかける。『ひかりごけ』はまさに命題といえる舞台だろう。
その他注意事項
スタッフ 作:武田泰淳
演出:浅利慶太
装置:金森 馨
照明:吉井澄雄
音楽:鎮守めぐみ
美術監修:土屋茂昭

[情報提供] 2009/02/04 15:58 by CoRich案内人

[最終更新] 2009/02/04 16:00 by CoRich案内人

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