実演鑑賞
他劇場あり:
2009/04/29 (水) ~ 2009/05/03 (日) 公演終了
上演時間:
公式サイト:
http://www.japanarts.co.jp/html/2009/ballet/zakharova/index.htm
期間 | 2009/04/29 (水) ~ 2009/05/03 (日) |
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出演 | スヴェトラーナ・ザハーロワ、アンドレイ・ウヴァーロフ、ニーナ・カプツォーワ、アンドレイ・メルクーリエフ、アルテム・シュピレフスキー、イワン・ワシーリエフ |
演出 | A&A.プリセツキー |
振付 | アロンソ、平山素子、パストール |
料金(1枚あたり) | 4,000円 ~ 16,000円 |
公式/劇場サイト |
http://www.japanarts.co.jp/html/2009/ballet/zakharova/index.htm |
説明 | 私たちが知らなかったザハーロワ スヴェトラーナ・ザハーロワといえば、古典名作のヒロインとしての印象が絶対的だ。『白鳥の湖』のオデットの優美この上ないポーズや、近年とみに表現力を増してきたように思われる腕の動きはため息を誘うし、黒鳥オディールを演じるときの、冷たい美貌は近寄りがたいほど。あるいは、『バヤデルカ(ラ・バヤデール)』の薄幸のヒロイン、ニキヤのポーズの一つひとつに、崇高なものを見る人も多いだろう。「完璧」という言葉を、「自分達が理想と思い描くものの実現」の意味で使うとしたら、古典バレエにおけるザハーロワのフォルムは、完璧を超えるものだといっていいかもしれない。 だがそれ以上に魅力的なのは、現代作品を踊るザハーロワではないか。そう感じたのが、2006年の2月にロンドンで行われた、マイヤ・プリセツカヤの80歳記念ガラだ。ザハーロワが踊ったのは、『ミドル・デュエット』(ラトマンスキー振付、1998年)。無機的だがどこか気だるい音楽に合わせ、簡素なレオタード風の衣装で踊られる作品だ。瞬時に空間を切り裂く長い脚のラインや、柔軟な背中、時おりピクリと脈打つような全身の表情には、古典バレエの装飾性や慎みという美徳を剥ぎ取った、現代作品ならではの強度と精度がある。それまで知らなかったザハーロワが、新鮮な驚きと感動を伴ってそこにいたのだった。 ダンサーというのは、常に新しいレパートリーを求めているものだ。ザハーロワのように定評あるバレリーナであっても、いや、だからこそ、自分の表現の可能性を広げてくれる未知の作品を求める気持ちは強い。今回の公演の目玉でもあるアロンソ版『カルメン』といえば、プリセツカヤのために作られたきわめて個性の強い名作だ。何しろあの、伝統的な形の美を裏返すようにして、客席にせり出してくるようなあの迫力である。すでにイタリアのパルマ等では上演しているようだが、これを彼女がどう表現するのか楽しみだ。 長野 由紀 舞踊評論家 [第1部] ≪カルメン組曲≫ (音楽:ビゼー/シチェドリン 原振付:アロンソ 改訂演出:A&A.プリセツキー) 出演:ザハーロワ、ウヴァーロフ、シュピレフスキー、キエフ・バレエ [第2部] ≪Revelation≫(振付:平山素子)ザハーロワ ≪ヴォイス≫(振付:パストール)ザハーロワ ≪「ドン・キホーテ」からパ・ド・ドゥ≫ ≪「海賊」からパ・ド・ドゥ≫ 他 ※Aプログラム/Bプログラムでは、第2部の演目が一部変わります。 ※音楽は特別録音によるテープを使用いたします。 |
その他注意事項 | |
スタッフ | ボリショイ・バレエからの予定来日ダンサー 出演:スヴェトラーナ・ザハーロワ Svetlana Zakharova アンドレイ・ウヴァーロフ Andlei Uvarov ニーナ・カプツォーワ Nina Kaptsova アンドレイ・メルクーリエフ Andlei Merkuriev アルテム・シュピレフスキー Artem Shupilevsky イワン・ワシーリエフ Ivan Vasiliev 主催:朝日新聞社 / ジャパン・アーツ 後援:ロシア大使館 / 日ロ音楽家協会 |
チケット取扱い
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スヴェトラーナ・ザハーロワといえば、古典名作のヒロインとしての印象が絶対的だ。『白鳥の湖』のオデットの優美この上ないポーズや、近年とみに表現力を増してきたように思われる腕の動きはため息を誘うし、黒鳥オディールを演じるときの、冷たい美貌は近寄りがたいほど。あ...
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