狂人教育 (北京語版・字幕付) 公演情報 狂人教育 (北京語版・字幕付)」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.7
1-3件 / 3件中
  • 満足度★★★★

    オリジナルバージョンと
    違った印象を受けました。言葉のせいかしら?
    でもそう考えると、同じ本でも言葉や演出が違うと、違うものとして観られるのですね。
    札幌では、なかなか遭遇できない芝居です。一見の価値ありと思います。

  • 満足度★★★

    力強い舞台
    がっちりと澱みなく流れる作品でした。骨太。見れて良かったです。

  • 満足度★★★★

    世論に動かされる政治家みたい
    大隈講堂に来たのは初めてだけれど、素晴らしい劇場ですね。
    帝国ホテルを思わせるような重厚な建築で歴史を感じさせます。
    落ち着いた木の椅子にはテーブルも付いているからメモするのにとっても便利!

    なんだか、リッチな気分!

    ふんぞり返って観ました!(^0^)えらそーに。

    以下はネタバレBOXにて。。

    ネタバレBOX

    登場した役者を見たら思わずキャッツかと思った!(@@!)

    メイクがキャッツなんですわ。
    日記がキャッツネタで盛り上がってるから、よけい。(^^;)

    人形使いの歌が良く聞き取れ難い。
    歌は日本語だから、中国語のテロップが流れます。。
    日本語で歌ってるけど発音が聞き取り難いから、日本語のテロップも必要です。(^^;)


    物語の説明は劇団が説明してるから、その続きです。

    いったい誰が狂人なのか探りあう家族は、たった一人の狂人になりたくない心理から、そのうちお互いを狂人扱いするようになってしまいます。

    祖父は「狂人を見つけ出し家名と名誉のために密殺してしまおう。」と提案したものの、誰が本当の狂人なのか疑心暗鬼になり、

    「誰でもいい、殺して埋めてしまえば後は皆が安心して生きられる。狂人は特殊な異分子だから、必ず皆とどこか少し違った行動をとる。その異分子の首をこの斧(11111人の首をちょん切った)ではねてしまえ!」と宣言します。


    そして一家は異分子に見られる事を恐れ、次々にお互いの振る舞いの模倣を始めます。


    そんな中、蘭だけは「異分子になりたくないからって皆でまねっこするなんて、オカシイヨ。そんな事をしてたらやがて自分の言葉を無くしてしまう。でも私は自分の思い通りするわ。」

    と、「ひとりぼっちのマイウエイ」を歌いながら画一的に為ることをしません。


    すると一家は「狂人はお前だ!」と宣告し、斧で首をはねてしまいます。。

    桜吹雪の中、狂人扱いされ斧で首を切られるシーン・・美しい演出です。

    首をはねられた後のピクピクしながら死んでいく蘭の演技が素晴らしい!!

    殺された蘭から流れる鮮血は人形でなく人間でありつづけた証しの血です。

    そうして、その蘭を動かそうとした人形遣いが今度は人形になるのです。。

    役者陣は全て個性的で素晴らしいです。
    衣装といい、演出といい、素敵です。

    寺山修司が1962年に書き下ろして、もう46年も経ってるのに、人間の個性が出せない社会構造は今でも変わりません。

    まるで江戸時代の風刺絵をみてるようでした。


    そう、この世に生きてる人間がすべて人形であるかのごとく。




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