年間WS公演
年間WS公演
実演鑑賞
小劇場B1(東京都)
2016/06/30 (木) ~ 2016/07/03 (日) 公演終了
上演時間:
公式サイト:
http://gazira.info/
期間 | 2016/06/30 (木) ~ 2016/07/03 (日) |
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劇場 | 小劇場B1 |
出演 | 伊澤玲、岩野未知、笑子、加古みなみ、笠倉遼、川端さくら、岸波佑太朗、鯨井智充、佐藤紘子、高森愛花、橘佳世、豊永純子、中村まく、松田佳央理、山下知子、千葉哲也(ゲスト出演) |
脚本 | 原作:有島武郎(「或る女」) |
演出 | 上演台本・演出鐘下辰男 |
料金(1枚あたり) |
3,200円 ~ 3,500円 【発売日】2016/06/04 前売り・当日とも 3,500円 ★金曜割引 3,200円 学生料金 2,500円(枚数限定・要証明書/ガジラHPのみ取り扱い) 全席整理番号付自由席・税込 ※未就学児はご入場いただけません。 |
公式/劇場サイト | ※正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。 |
タイムテーブル | 6月30日(木) 19:00 7月 1日(金)★14:30 / ★19:00 7月 2日(土) 14:30 / 19:00 7月 3日(日) 14:30 |
説明 | 「新たな “罪” の意識」 「色を売る賤女にも劣りし女」─これは今回の演目である有島武郎の小説『或る女』のモデルとされた実在の女性が受けたバッシングである。文学史に詳しい方は有名な事件なのでご存知の方も多いだろう。とかく “男と女” となれば古今東西人々の興味はつきないものだが、それにしても昨今の “謝罪ブーム” はいかがなものだろうか。生活を脅かす不祥事ならまだわかるが、単なる一個人、もしくは一グループの進退問題までが「謝罪会見」である。ああした類いの「謝罪会見」を観て「そもそもこれは一体、誰が誰に謝罪しているのだろう」という懐疑を抱くのは私だけではないだろう。「火の無い所に煙は立たぬ」ではないが元来 “罪” のない所に謝罪はない。ならばそれはいかなる “罪” だったというのか。それは世間という不特定多数の人々に謝罪せねばならぬほどの “罪” だったのか。 結局私たちは、それが “罪” だから謝罪を “求めた” のではなく、「謝罪」という “行為” が行われたことではじめてそれを “罪” だと認識しているというのが実際のところではないだろうか。つまり根拠なき「謝罪」(もちろんすべてがそうだとは言いません)によって新たな “罪意識” が私たちの中に醸造されるという本末転倒的な一種のスパイラル状態に私たちは陥っているのかもしれない。私が恐怖するのは、そうしたシステムが結果的に私たちの行動規範をどう変質させていくのかという “予感” である。『或る女』の主人公は明治20年代に思春期を過ごし30年代の舞台を生きた女性だ。この明治20年代~30年代というのは維新の黎明を経て、徐々に日本が国家主義へと邁進していく時期と符合する。これはそのまま、「公共」という “正義” が至るところで提唱され、プチ全体主義化している「現代」とも重なり合って来る。私はそれが気味悪いのである。 2016/04/26 鐘下辰男 |
その他注意事項 | |
スタッフ | 舞台監督:大刀佑介 照明:塚原佑梨 音響:中村光彩 演出助手:木村恵美子(kazakami、アマヤドリ) 票券:鈴木ちなを 制作:斉藤愛子 リトルジャイアンツ 企画・製作:(有)ガジラ |
[情報提供] 2016/06/16 11:11 by サカバンバスピス事務局
[最終更新] 2016/07/04 06:13 by サカバンバスピス事務局
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「色を売る賤女にも劣りし女」─これは今回の演目である有島武郎の小説『或る女』のモデルとされた実在の女性が受けたバッシングである。文学史に詳しい方は有名な事件なのでご存知の方も多いだろう。とかく “男と女” となれば古今東西人々の興味はつきないものだが、それにして...
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