期間 |
2015/10/02 (金) ~ 2015/11/14 (土)
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出演 |
西村和子、高平和子、三木孝信、永島梨枝子、奥村佳子、鶴巻靖子、松原康弘、梶川唱太、宮本敦、竹内佑子、荒木千尋、日髙拍 |
脚本 |
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演出 |
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料金(1枚あたり) |
2,500円 ~ 4,000円
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公式/劇場サイト |
http://www.clarte-net.co.jp
※正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。
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説明 |
千年の都、京都。ここでは古来より、人に化けた狸と天狗が人間に紛れて暮らしていた。 下鴨神社の糺の森に住む狸の名門、下鴨家の当主であり狸界の頭領偽右衛門でもあった下鴨総一郎は、ある年の暮れに人間たちによって狸鍋にされ、帰らぬ人となった。遺された下鴨家の息子たち下鴨四兄弟の三男で「面白く生きる」がモットーの矢三郎(父である総一郎の類稀なる化け力を最も受け継ぎ、変幻自在に姿を変える)と、それを取り巻く狸・天狗・人間たちの奇妙で多彩なキャラクターが京都を舞台にところせましと駆け回る。 やがて、下鴨家と並ぶ狸界の名門で、権力を手に入れるためには手段を選ばない夷川家との偽右衛門を巡る勢力争いの中で、父の死に秘められた真実が明らかになっていく。 下鴨家の長男・矢一郎は、偉大な父の跡を継ぎ、次期偽右衛門になれるのか? 個性豊かな面々が織りなす奇妙で愉快な物語の中に籠められた下鴨一家の家族愛が、観る者の心を明るく幸せにしてくれる。
現代京都の裏側で起こる狸と天狗と人間の三つ巴の大騒動をふわふわの愛で包む、傑作・毛玉ファンタジー、初の人形劇化! |
その他注意事項 |
「面白く生きるより他にすべきことはなし」 主人公・矢三郎はこう言い切る。 巷によくある「好きなことだけやって生きればいい」みたいなポジティブな言葉と似ているようでいて、何か違う味わいを感じてしまうのは何故だろう。 それは、「面白い」という言葉の、懐の深さなのかもしれない。 何を面白いと感じるかによって、この言葉の持つ意味が変化したり膨らんだりしていく。 以前はつまらなく思えていたことが面白く見えてきたり、その逆もあり、だから人生って味わい深い。 ・・・ひと昔前、自分もまた森見さんの他の小説に出てくるような腐れ大学生の一人であった頃、如何にすれば人生に退屈せず生きていけるのか青臭く悩み、自分の心が湧き立つ事を探していた。 生きていく中で、「面白きこと」を探すのは時に困難で、「面白きこと」と「すべきこと」を融和させていくこともまた困難である。 そんなことは矢三郎も先刻ご承知のはずで、だからこそ敢えて言い切るのだろう。 「面白く生きるより他にすべきことはなし」 そんな矢三郎が、時に憎たらしく、時に愛おしい。
脚色=宮本敦(人形劇団クラルテ)
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森見登美彦氏によるこの作品は壮大な大河ドラマである。しかし主役は人間ではない。狸である。 複雑な人間関係(?)が絡み合う大河ドラマを描くのになぜ狸を主人公に選んだのか。それはきっと人間で描いてしまうと「こちょばい」からだと僕は思う。人間は誰しもが何かしらのコンプレックスを抱えている。そんな登場人物たちがこの物語には登場してくる。その彼らをなぜ狸にしたのか。それは人間でないが故に、直面すべく共感出来る部分を客観的に捉えられるからではなかろうか。 つまりはやはり、そのまま人間でやると「こちょばい」のだ。 そして、もし、この作品を人間の俳優を使ってやるとそれもまた「こちょばい」ような気がする。人間に化けた狸を人間がそのまま演じては「こちょばい」 コンプレックスを演劇で表現するのは、これまた然り「こちょばい」のだ。
だからこそ、そこに人形劇の魅力もまたあるのではなかろうか。人間にはできない可能性を人形は秘めている。人形であれば、どんなマジックを使わなくても空を飛ぶことも出来れば、瞬時に変身することも出来、人がやってしまっては「こちょばい」ことも堂々と出来る。なぜならそれが人形劇のマジックだから。 そして狸であるからこそそうであるように、人形であるからこそ、人間の本質が見えてくるのではないだろうかと思っている。狸と人形の力をお借りして創る、これは人間ドラマである。
演出=大谷賢治郎(company ma) |
スタッフ |
原作=森見登美彦(幻冬舎文庫)
脚色=宮本敦 演出=大谷賢治郎(company ma) 人形・舞台美術=永島梨枝子 特殊効果=松原康弘 作曲=青柳拓次 照明=永山康英(永山舞台照明) 舞台監督=梶川唱太 音響オペレーター=茨木新平 演出助手=奥洞昇 宣伝美術(イラストレーション)=市岡颯紀 宣伝美術(デジタル編集)=大條一郎(WINDOW MIL) 制作=古賀恵子、中山美津子(大阪)、松澤美保(京都)、佐藤結(神戸) 制作補=齋藤真美、隅田芳郎、成田結 票券=菊池久子 |
下鴨神社の糺の森に住む狸の名門、下鴨家の当主であり狸界の頭領偽右衛門でもあった下鴨総一郎は、ある年の暮れに人間たちによって狸鍋にされ、帰らぬ人となった。遺された下鴨家の息子たち下鴨四兄弟の三男で「面白く生きる...
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