S/V Theater vol.3
三島由紀夫 近代能楽集
実演鑑賞
北池袋 新生館シアター(東京都)
2015/11/20 (金) ~ 2015/11/23 (月) 公演終了
上演時間:
公式サイト:
http://www.svtheater.net/
期間 | 2015/11/20 (金) ~ 2015/11/23 (月) |
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劇場 | 北池袋 新生館シアター |
出演 | 黒沢恵梨、可児久実、能條由宇、金崎麻衣、三輪亮太、齋藤裕介、山中宏明、原口紘一、山河わたる、好沢晴美、中川涼、田中智子、山下英恵、高向弥生、有希九美、宮藤詩帆、小林太一、石野滉貴、井上翔太、渡邊アヤカ 、渋谷はるな |
脚本 | 三島由紀夫 |
演出 | 青山直史 |
料金(1枚あたり) |
3,500円 ~ 3,800円 【発売日】2015/09/20 前売り3,500円、当日3,800円 |
公式/劇場サイト | ※正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。 |
タイムテーブル | 11月20日(金)19:00 11月21日(土)14:00/19:00 11月22日(日)14:00/19:00 11月23日(祝)14:00 |
説明 | 「弱法師」 晩夏の午後の家庭裁判所の一室で、川島、高安の2組の夫婦が俊徳の親権を争っている。俊徳は高安夫妻の子供であった。しかし、5歳の時、空襲の戦火の中で両親とはぐれ、火で目を焼かれて失明し浮浪児となっているところを川島夫妻に拾われ、15年間育てられて20歳になっていた。2組の話し合いの決着がつかず、調停委員の桜間級子は俊徳を部屋に呼ぶ。俊徳は育ての親の川島夫妻を奴隷のように扱い、肉親の愛情を訴えようとする高安夫妻も虫けらのように扱って、「僕は裸の囚人ですね?」と聞き、自分の言うことになんでも同意しなければ親としての資格はないと言う。 埒が明かないので、桜間級子は親たちを別室に引き取らせ、俊徳とだけで話をする。そのときちょうど夕日が沈むところで、級子は西窓に夕焼けを見る。俊徳はその夕焼けを地獄の東門へ沈んでゆく、僕にも見えると言い、「あれはこの世のおわりの景色なんです」と、戦火の地獄の思い出を激しく語り出す。そして級子に向かって、「この世のおわりを見たね?」と同意を求める。級子はしばらくの躊躇の後、「いいえ、見ないわ」と否定した。俊徳は反発し級子を邪険にするが、彼女は「ずっとあなたのそばにいる」と言う。俊徳はやや落着きを取り戻し、店屋物の食事を級子に頼む。そして、電灯をつけて部屋から出て行く級子に向かい、「僕ってね、……どうしてだか、誰からも愛されるんだよ」と呟く。 「班女」 画家志望の40歳の女・本田実子は不安であった。彼女の家に住まわせている美女・花子の古風なロマンスのことが新聞記事になってしまったからだ。花子はかつてひとりの男・吉雄を愛し、扇を交換した。いつか会えることを願って駅のベンチで男を待ち続けているうちに狂気に陥ってしまっていた。狂女・花子が扇を手に、来る日も来る日も駅で吉雄を待っている。その記事がいずれ吉雄の目にとまり、二人が再会してしまうのではないかと実子は恐れた。実子は花子の美しさを愛し、その美を独占し続けるつもりで、花子を描いた絵だけは一切発表しなかった。世間から花子を遠ざけるため、実子は花子を旅行に誘うが、花子は聞く耳をもたない。ずっとここであの人を待っていると言う。 新聞記事をみた吉雄が扇をもって実子の家を訪れた。実子は必死に吉雄を家に入れまいと妨害するが、花子が部屋から現われ吉雄と対面する。しかし、吉雄を見た狂女・花子は、あなたは吉雄さんのお顔ではないと言う。吉雄は失意のうちに去って行く。そして再び、花子の待つ人生、実子の何も待たない人生が続く。 「卒塔婆小町」 夜の公園のモク(煙草の吸殻)拾いの老婆が、ベンチの恋人たちの邪魔をしながら拾ったモクを数えている。それを見ていたほろ酔いの詩人が老婆に声をかける。詩人は、ベンチで抱擁している若いカップルたちを生の高みにいると言うのに対し、老婆は、「あいつらは死んでるんだ」、「生きているのは、あんた、こちらさまだよ」と言う。そのうち老婆は自分が昔、小町と呼ばれた女だと言い、「私を美しいと云った男はみんな死んじまった。だから、今じゃ私はこう考える、私を美しいと云う男は、みんなきっと死ぬんだと」と説明した。笑う詩人に老婆は、80年前、参謀本部の深草少尉が自分の許に通ってきたこと、鹿鳴館の舞台のことを語り出す。 すると、公園は鹿鳴館の舞台に変貌し、舞踏会に招かれた男女が小町の美貌を褒めそやす。詩人(深草少尉)は19歳の令嬢となった美しい小町とワルツを踊り、小町(老婆)の制止も聞かず、「何かをきれいだと思ったら、きれいだと言うさ、たとえ死んでも」と宣言し、「君は美しい」と言ってしまう。そして、「僕は又きっと君に会うだろう、百年もすれば、おんなじところで…」と言い死ぬ。 「もう百年」と老婆が言う。すると、再び舞台が公園のベンチに戻る。死んだ詩人は警官たちに運ばれ、99歳の皺だらけの老婆は、またモクの数を数えはじめる。 |
その他注意事項 | 未就学児童入場不可 |
スタッフ | 【照明】太田明希 【美術】渋谷はるな 【衣装】名越彩子 【制作】青山直史 |
[情報提供] 2015/08/25 22:12 by SV Theater
[最終更新] 2015/11/10 11:57 by CoRich案内人
チケット取扱い
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晩夏の午後の家庭裁判所の一室で、川島、高安の2組の夫婦が俊徳の親権を争っている。俊徳は高安夫妻の子供であった。しかし、5歳の時、空襲の戦火の中で両親とはぐれ、火で目を焼かれて失明し浮浪児となっているところを川島夫妻に拾われ、15年間育てられて20歳になっていた。2組の話し合いの決...
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