國語元年 公演情報 國語元年」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
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  • 満足度★★★★

    勉強にはなりました。
    押さえておくべき作品かと考えて観ました。

    ネタバレBOX

    明治の初め、上司の命により日本の話し言葉を統一しようとした文部省の役人南郷清之輔の話。

    南郷家に住まいする人から不備を指摘されたときに、初めから完璧な案を提出する必要は決してなく、出して指摘されたらまた検討する、仕事していることをアピールするのが大切だとのたまった那須さん演じる元旗本の妻の考え方はお役所仕事を知り尽くしているものだといたく感心しました。

    清之輔は、まず発音を統一すれば良いと考えましたが、一つの物に対して各地で呼び方が違うことが指摘され名前と文法を統一しようと考えました。参勤交代用に江戸山の手言葉が元になって作られた口上集なるものがあったそうです。結論から言うと、これが元になったのかなと思いましたがそれはさて置き、権力者が同意する必要があるということで明治維新に貢献した薩長土肥の呼び方を優先させようとしましたが、不満を持つ人は常にいるということで文明開化語なる新語を考案しました。新語で女が口説けるかなど実践検討しているうちにいつの間にか部署がなくなっていて、ストレスと失意から清之輔は精神を病んだのでした。

    結局、統一日本語ができた経緯は分からずじまいでした。

    妻や義父と離縁か別居して入院したなどはラストの説明だけでした。こまつ座の音楽劇方式も飽きてきて、最近では井上先生が言った分かり易さというよりは何か軽薄な感じがして仕方ありません。
  • 満足度★★★★

    工夫を凝らした演出
    井上ひさしのこの作品はあちこちで取り上げられ、かなり知名度が高い。栗山民也演出のこの舞台は、見ている人たちを飽きさせない、工夫を凝らした作品で、何回見ても楽しめる。

    南郷清之輔を演じる八嶋智人だけでなく、多彩な方言を使ってでてくる人たちの個性が存分に発揮され、そういう意味での群像劇である。見ていて飽きないのは、そういう台本になっているからだとも言える。

    井上ひさしが訴えてきた言葉の大切さ。例えば、政治家の言葉が今ほど軽く扱われているというか、軽い発言ばかりで自ら言葉を毀損している、そのような世の中だからこそ、國語元年を見直したいのである。

  • 満足度★★★★

    國語元年
    色とりどりの方言の渦でセリフは半分ぐらい理解不能(笑)。でもとても幸せ。かつて知っていて今はもう失ったものを懐かしく悲しくかみしめた。

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