ダル 公演情報 ダル」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
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  • 満足度★★★★

    んな
    最後まで聞き耳立てていましたが。

    ネタバレBOX

    新興実業家で町の実力者であるドーカス家の策略によって、事故として処理されたものの実際にはドーカス家に反目していた住人たちが殺されるという事件があり、そしてその後、何者かによってドーカス自身が自室で射殺されました。犯人が判らないまま数年が経ち、ドーカスの息子コブが町に戻ってきたという噂を聞いた殺された住人たちの子供たちが集まって、コブが自分たちを親の敵として狙ってくるのではないか、逆恨みを避けるため逃げた方が良いのではないか、そもそも犯人は誰だったんだということになって事件の真相を推理し始める話。

    現場の状況からコブは犯人ではあり得ないという結論になりましたが、真実は父親を憎んでいたコブが射殺して、殺された住人の息子でありコブの友人でもあったマーが金を持ち逃げしていたのでした。

    役者全員が交互に青い帽子を被ることで過去のカブをそれぞれ表現していました。盲人が象を撫でるような話のお芝居は何か観たような気もしましたが思い出せませんでした。

    聞きそびれたのか、ダルという言葉は一回も聞きませんでした。アフタートークでダルはだるいから来ているとのことでしたが、上演中はコブの話を聞いていても常にいつダルが出てくるのかと気になって、コブの分析に集中できていなかったのも事実です。

    脚本を書き始める前に題名が決まるとはいえ、ダルという題名でギターを弾いているチラシを見せられ、しかもですよ、マー君がいてダルが出てこないなんてどういうことって思います。マーがみんなをミスリードしたように、作演さんも意図的にミスリードしていたとしたらちょっと卑怯です。コブじゃなくてダルって名前にすればいいじゃんとも思いますが、それじゃあダメなんでしょうね。
  • 満足度★★★★

    演劇組織KIMYO「ダル」観ました
     クセック・スペイン公演から帰国しての翌日に、なんとか体力回復して観に行きました。



     今回は、KIMYOでは異色のサスペンス劇。
     「12人の怒れる男」のような展開に…なるかと思っていたら、論理的に破綻した流れが目立ち(敵の動機の説得力や、集団外部との関係、犯行状況の立証など)、やりたい事は分かるけれど、どうもすんなり飲み込めない話に。
     終わりもすっきりせず、宙ぶらりんな印象。


     演出のスピーディーで変化ある仕掛け(役交換や美術表現などの新しい試み)、役者のハイテンションに同調した熱量により、なんとか楽しんで観られる舞台に。
     「燃えて挫折する青春劇」という、これまでのテイストは共通。


     役者では特に、今回初めて客演する赤いロン毛の強面の男性が、見かけと裏腹に繊細な演技でいい感じ。
     あと、でっかいネコとちっさいねづみの初共演もポイント(笑)



     残念ながらトータルな完成度には満足できないけれど、安全でないところで挑戦しようとする(そして横滑りを起こしていたりする。。。)、その闘争意欲に☆4つ。(ほんとにギリギリ)

     去年に続き、東京・王子小劇場でも公演。
     関東の皆様、この、やみくもに燃えている愛知の若手団体を観て、思う存分批評してやってくださいませ!

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