無題952(13-391)
19:30の回(曇)。18:50会場着、受付、19:01開場。舞台には幕がかかっていてどんな様子なのかは開演後のお楽しみ。小さな椅子が1~3列目まで(小-中-大と3サイズ)。19:32前説(谷さん、これが結構面白かったです)、19:35開演~21:29終演。こちらは3作目、「人間失格(20112/11」、「俺とあがさと~(2012/12)」ですが、「人間失格」と同じくダメでした。
満足度★★★★
ぽこ、ぽこぽこ、ぽこ…
楽しみにしていたにもかかわらず 夜勤明けのため 中盤、上体がかしいでしまったことをお詫びします。120分、がしっと受け止めることが出来る体調の時に観劇すべきだったと反省しています。
深刻なところ ゆるーい ところ 重いところ かるーいところのバランスが面白いし 幕開けの 長い長い 呟きのような独白に まず引き込まれる
ぽこぽこ、ぽこ と 水槽の中のあぶくの音を聴きながら 私は 全て 許してもらえるような気持ちになりました
満足度★★★★★
たくさんの人に見て欲しい。
小劇場でロングラン公演はめずらしい。いい作品はやはりたくさんの人に見てもらいたもの。
今後小劇場にロングランシステムが根付くためにも是非とも大成功させたい作品。演劇の持つ面白さが凝縮されている。
満足度★★★
1982年生まれ
凶悪な犯罪を起こす人が多いとイメージされている、1982年生まれの人達の閉塞感が描かれた作品で、基本的にリアリズムな表現でありながら、そこからはみ出していく仕掛けが施されていたのが印象的でした。
6人(+ペット2匹)が共に暮らすシェアハウスに通り魔事件の犯人を追う刑事達が訪れたことをきっかけに住人の人間関係のバランスが崩れ、それぞれ不安や不満等の本性が露になって行く物語で、個人的に好きではないスタイルの演技で始まるので序盤は乗り難かったのですが、中盤からのお互いの不信感が高まる展開に引き込まれました。
物語としての面白さとは別に、刑事2人組のオールドファッションで大仰な演技とシェアハウス住人の淡々とした演技の対比させたり、2匹のペットが人間と普通に会話したりと、演劇のスタイルや虚構性に批評的な眼差しが感じられる趣向が盛り込まれていて興味深かったです。
笑わせようとしていても不発気味だったのが勿体なかったです。
舞台中央の一番手前に客席に背を向ける形でアクアリウムが置かれ、舞台と客席の境界が壁である設定になっていて、登場人物達と観客の間に距離を取り、舞台と客席の間のスペースを世代論でまとめたがる刑事達だけが使うことが出来るという空間構成によって、世代でくくってしまう危うさが表現されている様に感じました。
ゲスト出演者によって演じられる役の登場シーンが壁の素材を上手く活かして不気味な雰囲気を高めていたのが印象に残りました。この役を他のゲスト出演者がどのように演じるのかも興味深く思いました。
満足度★★★
原西忠祐さん出演回観劇
自分より下の世代の中心話だからか、笑わせる要素はあってもどこか乾いた笑わせ方と受け止めた。終始、無気力ではない脱力と閉塞感が覆っているかのような印象。比較しようがない彼らと世代間の日常の違いにどう言葉を発していいのか戸惑い、各々の場面での喋りが会話よりも、深層対話を聞いているかのようだった。
つか芝居風の刑事コンビ、熱すぎて面白かった。約2時間。
満足度★★★★★
おすすめです
このお話。お勧めです。
圧倒され、笑っちゃう臭さと
頭の中をひっかきまわされるような、後を引く内容のバランスが絶妙。
そして、一色洋平がいい。
満足度★★★★
演劇 らしい演劇
演劇らしい演劇。確実に虚構。なのにリアル。寓意に満ち、多重で多面な構成。音響も照明も。洗練された劇空間だった。演劇観てるなぁって感じた。
もちろん好みは別れるとは思う。心がざわつくタイプの作品。凄く感動させられるのではなく、作品の放つ感性に触れて肯定と否定の両方を感じて戸惑うような。
満足度★★★★
プレビュー初日感激
水槽のあるシェアハウス、その世界の均衡が崩れていく
しかも、騒がしくも可笑しい2人の珍客にによって、
艶めかしい絵本のような場面や、後半は緊張感漂う展開
色々投げかけられたような気はするのですが、
でも終わってみれば単純に面白かったなと思える舞台でした。
今年の締めにもう一度見たい作品です。ワニ&トリが可愛い
(忙しくてブログ書くのが遅くなりましたのでこちらも遅くなりました)
今年の締めにもう一度みたいです。
満足度★★★★★
水槽の中の魚
二種類の「演劇」が混在する舞台。その表現方法に面白さを感じたが、それよりも、この舞台が内包しているテーマに恐ろしさを感じた。
我々はいつ何時でも、己の本性を隠し、押さえ付け、さも正常であるかのように振る舞っている。が、その箍を外す引き金には、誰もが既に指をかけた状態であるということに気づいていない。
舞台の上に鎮座する水槽の中の魚たちは、ここが舞台で、これが演劇だということは一切分からずに、優雅に泳ぎ回っている。いや、もしくはこれが演劇だと知っていながら、純真無垢な魚を装っているのかもしれない。餌を食べ、呼吸をし、正常かどうかも分からないその他の同類達と共に、水槽という牢獄の中で生きている。そのことに気づいてから、暫く水槽から目が離せなかった。
満足度★★★★
ダルから
演出家さんは、頭がすごくいい人なんだなー、と思いました!
動の迫力と静の緊張感を巧く混在させる演出手腕に脱帽
リアリズムとファンタジーの境目をふわふわ行きかう世界観も惹かれました
それに、理屈で説明をしないのが素晴らしい
満足度★★★★★
きれいなアクアリウム
安定感のある俳優さんたちときれいな水槽の置いてある空間。ここは風姿花伝なのかしらと思うような広さを感じました。…そんな広さを感じつつも大原さん一色さんコンビは時折舞台からはみ出てる気がしてならない。いやはみ出ていた。(笑)
クリスマスシーズンにもやもやとした気持ちをアクアリウムに沈めてみればもっともやもやするかもしれないし、ひょっとしたらすっきりするかもしれない。
初めて
気付いたら3分の1は寝てしまっていた。こんなことは初体験!!途中の演者の大声がなかったら最後まで寝てたかも。。。正直私にとっては何の感情も持てない話であり、何も響かない演技であった。以前から普段の会話とか普通っぽいやりとりという静の芝居という部分にこそ、その役者の絶対的な魅力や力量が表れると思っているのだが、しかし、なぜかその域に達していないのに自然に演じたがる(演出したがる?)セリフを耳にすると、その不自然さだけが鼻につき、私にとってはただただ台本の文字が頭に浮かんでくるだけの空虚で退屈な時間に過ぎないのである。
満足度★★★★
世代
◯◯世代、名前がついたとたんに、ずっとついてまわる呼び名! 当事者でないと忘れがちですが、自分の世代に対しては常に意識の片隅にあり、作者さんとは少し世代が違っていますが、客観的に見て描かれた世代を充分感じられました
観客次第のambiguous な作りの作品に
シェアハウスで共同生活をする現代の社会になじめない者達(ワニ、鳥、魚たちも含め)のまさにその生活の崩壊を描いた作品で、冒頭のコントのような導入や登場人物たちの設定はどうかなという気はするものの、現在のある殺人事件が昔の殺人事件とともに各々の中にしまわれていたマイナスの感情というべきものを呼び起こしそれが絡み合い衝突してゆくさまの描き方というかみせ方は(私自身はなにか自分の心の底を覗かれているようで苦手なのですが)実に精緻で、また人間心理の描写についてもフロイトとルイスの対話劇「Freud's Last Session」の影響が少なからずあるようにも見受けられました。
満足度★★★★★
抑制出来ない感情を
通底する閉塞感、息苦しさ。この空気感だけで身悶えするくらいグッとくる。よくぞこの作品を作ってくれた。ありがとうございます。今どきの若者の内向きな空気感、一つ一つの細かい所作にまで重みがあって、なんだか1シーン1シーンにゾクゾクする。自分の事を書いているんじゃないかと錯覚する位の物語への親近感。共感を通り越して、生々しい感じがする。公演前に、あの熱量の高過ぎる稽古場日記を読んで、どんな作品か楽しみにしていたけれど、想像以上!そして稽古場日記は観劇後に読み直すとまた違った発見がある。そりゃあ熱量も高くなる。他の人の感想や、そして購入した台本を読んで、何回も何回も味わいたいなと思います。日替わりゲストも多彩だし、イベントも楽しみだ。
満足度★★★★
熱帯魚たち
括りたがるオヤジ世代、括られて影響される素直な若者たち、
世代の違いをこれ以上ないほどの振れ幅で見せる演出が素晴らしい。
限られた選択の中でしたたかに小ずるく生きる者もいる。
小さなアクアリウムで一生を終える、熱帯魚達の儚い生態。
満足度★★★★
これを一ヶ月かあ。
チケプレで拝見してきました。
面白かったです。
詳しくはまた書きたいですが、「これを一ヶ月かあ・・・大変だぁ」と思いました。
皆さん無事に完走されますように。
12/26追記。
何が凄いって2週間前に書いたものに追記してるのに
まだ公演が終わっていないってことが凄いそれだけでも凄い。
まだ終わってないので以下はネタバレに。