アクアリウム 公演情報 アクアリウム」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.3
1-20件 / 51件中
  • 満足度★★★★★

    うわあああそうだったのか!
    感想が随分遅くなってしまい申し訳ありません。同じ日に2回観させていただきましたが、観れば観るほど見つかるものがあって面白くなる舞台だったと思います。そして役者さんがみんな素敵で。最初嫌だった人もみんな好きになってしまいました。(逆もあったかな?)
    私の回のゲストは山崎彬さん。色気と不気味さと迫力。素敵でした。他のゲストも観たかったなぁ。

    ネタバレBOX

    1回目の観劇時、私はセリフの聞き逃しが多いので、今回はとにかく集中してセリフを聴いていました。面白かったけれどなんだかモヤモヤした終わり方に物足りなさを感じてました。2回目は最前列で。暗闇の中で何が行われていたか。テーブルの上のワニとトリのぬいぐるみ。大変な見落としをしていたことに気づき、うわああああと声を出しそうになりました。すみはワニを連れて行ってその後どうしたのか?そしてアクアリウムの住人達はどうなったのか?
    終わった後の展開をお客さんに投げるパターンはあまり好きではないのですが、これは考えるのが本当に楽しくて!半年以上たった今も、ふと考えてしまうことがあります。ぐちゃぐちゃになった水槽も時間がたてば形をかえつつ平衡をたもつもの。自分の身の回りに置き換えて考えてみるのがまた楽しい。
  • 満足度★★★

    嫌いになれない
    自分より年上の世代だけど、幼さを感じる。
    高尚のように見えて稚拙だったり、その逆だったり。
    ひねくれ具合が嫌いになれない。

  • 満足度★★★★

    シェアハウスの不気味さ
    「アクアリウム」のシェアハウスは、お魚ハウスって名前があって、リビングの真ん中、舞台中央にキラキラと煌めく綺麗な水槽が置いてあって。何種類もの淡水魚や生物が飼育されていて。
    魚も人間もおんなじ。一匹病気の魚が居ると、水槽内の生物が全滅したりもする。

    ゲストの山崎彬さんは
    酒鬼薔薇世代と呼ばれる人のトラウマや、みんなの心の隅に残ってる酒鬼薔薇。酒鬼薔薇は理解出来なくても、酒鬼薔薇的な考えを持つ人は、もしかしたら隣にいるかもしれない。こわーい!!

    擬人化されたペットの鳥とワニがとってもキュートだったり、谷さんの台詞のチョイスが面白くて凄く笑い声満載の客席だったけど。やっぱり怖いね。優しくていい人だと思って付き合ったら酷いストーカーだったとかね( ̄▽ ̄;)

    面白可愛怖かった(;´д`)ショーシャンクではあんなに可愛い少年だった山崎彬さんがエロくてカッコ良くてゾクゾクした。本当に目が離せなくてゲストなのに爪痕残しすぎ。

  • 満足度★★★

    現代の若者のコミュニケーション
    若者の人生観やコミュニケーションノあり方が、良く表現されていました。

    なかなかに、うざく、イライラさせられる人物ばかりで、そういう人たちにキレる刑事がいるのですが、僕はその刑事二人に共感しました。
    ニートの知り合いの事を観ながら思い出していました。

  • 満足度★★★★

    演劇にしか出来ないこと
     レビューを見ると、「面白かった」という評価と「よく解らなかった」という意見の両方がある作品。・・・実際に観て「な~るほど」と変に納得してしまいました。
     水槽内の病気の話や、“○か的”刑事や、犯人オチや、・・・予想したり深読みしたりして見事に外されたり、逆に演出や役者のお遊びに全く気付かなかったり・・・演じる側と観る側が必ずしも「解り合えない」距離感が「面白い」、そう思う事が出来たから。
     開演前に演出家が飄々と「これはお芝居ですから云々」とのたもーた通り、これは「お芝居」なのですね。「劇場ならでは」の。だって活字で語れないもの(笑)。

    ネタバレBOX

     後で教えて貰ったのですが、例の「アレ」、皮は本物ですが、中身はニセモノだそうです。いくら「お芝居」でも、食べ物を粗末にしてはいけませんよね。
  • 満足度★★★★★

    圧倒
    初めて見ましたが、ファンになりました。
    設定が少し、吉田修一のパレードに似ている気がしましたが、内容は全然違う。シェアハウスの発起人役の女性の役者さんのキレ具合が最高。
    次公演も絶対観ます。

  • 満足度★★★★


    今回初のダルカラでした。みなさんの演技はうまいし本もしっかりしているので見入ってしまい、噂通りの劇団だと感じた。
     一番ビックリしたのは客の多さです。そんなに関西で公演してないのに人気の高さに驚きました。

  • みておくべき
    今回3回東京公演観劇
    ゲスト回での違いも、大変興味深い物だった。
    熱海のオマージュといっていいのかどうか、微妙だが冒頭の刑事のシーン。
    あの熱さ、あのパッション。
    80年代が蘇るようになるのか。
    観ながら、あのお魚HOUSEの世代との対比が
    面白かった。

    ただ、観ていると観る回で印象が
    変わる。
    嫌悪感しかない回もあれば、何か救いがみえる光のような
    ものを一瞬でもみたような回もあった。

    ただ、これは観ておくべき芝居の一つであると思う。

  • 満足度★★★

    説得力の粗さ
    遅くなったけど、やはり書かなければと思いました。

    中林舞が怖くて良かった。芸達者だとつくづく感じたのは一色洋平。演出による瞬間ごとの濃淡はあっても、この俳優が観られて良かったな、という満足感はあった。

    ただ、やっぱり脚本における観念的な台詞や、モノローグが気になる。特に最後の、お魚にえさをやるところなど。言いたいことが浮いてしまうというか、どうしても、谷賢一自身が語っているのが透けてしまう。1982年から一年遅れて生まれ、キレる14歳、17歳と常に一歳違いで青春を送ってきた私は、彼らの「あの」呪縛をいつも近くで観察してきた。1982年生まれの作家が、サカキバラ問題とどう距離を取るかは、彼らの自意識との付合い方に等しい。そういう意味でとても「熱い作品だなあ」と思ったし、ああいう内面からの暴力性が沸騰する感じは私にはないので(女だから?とは一概に言いたくないけど、でも無関係じゃない)「これを抱えている人は大変ね」とも思った。その感情をさらっていくような説得力と勢いを持つためには、登場人物のキャラや設定、モチーフの噛合せが粗いのです。

    ネタバレBOX

    警官二人の勢いのある口上や、わにや小鳥の擬人化など、まんがっぽさにリアリティを持たせることは、演劇だからできると思う。でも、アパートの住人たちのナチュラルな語りとは、最後まで親和しなかった。熱量に対する細やかな説得力。演出手法だけでなく、これは脚本の課題であると思います。
  • 20131214
    (^・ェ・^)

  • 満足度★★★★★

    観ればみるほど・・・
    初日、23日のソワレ、そして大楽と3回観てしまいました。

    で、作品の印象が毎回違っていた。
    もちろん、ゲストパフォーマーの色の異なりもあるのですが、
    それだけに留まらない、舞台というか空間を
    幾度も見つめさせる力がこの作品にはありました。

    ネタバレBOX

    前説で主宰をして「芝居が古い」と言わしめたシーンから、
    すっと舞台上の時間に導かれ
    ゆっくりとその雰囲気に染められて見入る。

    わにがしゃべったり、ひよこがケンタッキーフライドチキンに抗議したりと
    いろいろあったりもするのですが、
    そこは心にとどめつつも、
    少しずつ解かれていく場の空気を見つめます。

    最初は目についていた舞台の中央前方に置かれている熱帯魚の水槽も
    やがて気にならなくなり、代わりに人物其々のことが
    少しずつ心に留まって、やがて、それぞれの今と、今の重なりと、
    その先に垣間見える、
    歩み出せないことと、
    歩み出してしまいそうななにかが、
    次第に舞台を満たしていく。

    やがて舞台は、正面の水槽の魚たちの世界と重ねあわされて、
    与えられるほんの少しの餌に保たれる、
    世界の巡りのバランスのリアリティと
    その中の魚たちのごとくに時を過ごす
    シェアハウスの住人たちの、あるいは今を生きるとある世代のありようとなり
    その感覚にすっかりと取り込まれている。
    そして、その世代が背負うものの奥に潜む、ゲストが演じるひとりの少年のありようも強く残りつつ、その世界に組み入れられて。

    初日の終演直後には少々ばらけた印象が残りました。
    しかし、一晩たつと、それらの印象が束ねられ、もう一度観たいと強く思った。
    そして、2度目に足を運ンだ時には、
    耳かきひとさじの餌を与える女性の
    「いつまでも見飽きない」という台詞の如く、
    その水槽の在り様が、よしんば古風な演劇の部分であっても、
    シュークリームを投げ合う姿であっても、
    嚥下できないものを無理やり口に運び吐き出す姿であっても、
    キャラクターたちそれぞれから描き出されるものも、
    あるいは様々な感覚の具象や、
    比喩に込められたものも、
    さらにはその奥に揺蕩うあの事件のことも
    すべてが水槽の世界にとりこまれ、
    水槽の同じ世界に初日とは異なる印象を醸し
    更にもう一度観たいと思ってしまう。

    3週間以上のロングランであったにも関わらず、
    前半、中盤、東京大楽とそれぞれに
    役者たちが常に新たな踏み出しで刹那を作り、
    醸されるニュアンスを定番に感じさせることなく
    舞台の空気を編み上げていて。
    ゲストが描き出す少年のニュアンスにも、
    其々の研ぎ方と表現の秀逸があって。
    単に物語を追うということではなく、
    物語から浮かび上がる魚たちの姿を眺めるような感覚にも
    深く捉われてしまったことでした。

    この作品、地方公演の、少々異なる水槽の中で
    どのように歩んでいくのだろうか・・・。
    かなわぬこととはいえ、東京楽日を観て、
    その先の公演がどのような質感を醸し出すのか・・・。
    気になる。


  • 満足度★★★★

    流石
    脚本がよく出来ており、見世物としての破綻がない安定感は流石です。堀さんの芝居も瑞々しく、楽しい時間を過ごしました。

  • 満足度★★★★★

    完璧
    冒頭の刑事2人の掛け合いから終幕まで釘付けだった。非常に緩急が付いていて観やすくストーリーに刺さる部分が多く思う所が多かった。完璧なお芝居。

  • 満足度★★★★

    なるほど面白い
    この世界観は大好き。完成度の高さが際立った作品。見納めには最高でした。

  • 19:30。
    後ほど。

  • 満足度★★★★

    大きな声で
    たしかにぼそぼそしゃべりの時代だ。歯磨きが妙に頭にこびりついた。

  • 満足度★★★★★

    ”今”を鋭く捉えた作品。
    千秋楽を観劇。共感する部分も多く、いろいろと考えさせられた内容でした。

    重いテーマながら、斬新な演出と役者陣の魅力で最後まで舞台に釘付けになってしまった。

    本年度最後にこういう上質な舞台を観ることが出来て良かった。

  • 2回目、やっぱり面白い
    プレビューからの2回目、今年の観劇納めで拝見。
    や最初の部分とか少し変わってましたね
    ゲスト俳優さんは広田さん、上下にダイナミックな動き
    広田さんの優しそうなイメージとは違う動きですね。
    内容は解っていても、最後なんとなく笑ってしまいます。
    DVD買いたかったんですが売り切れだったかのかな?
    だからブロマイドまで購入するのもしなかったので
    ちょっと後悔です、一色さんの身体能力に改めて感心しちゃいました。

  • 満足度★★★★★

    山崎彬さんゲストの回を拝見。
    とあるお二人が熱演する冒頭のシーンから、ダルカラという劇団に出演できるということは至極の幸せなんだろうなと感じました。最近W受賞を果たした新進気鋭の作演出家である谷賢一さんの力が随所から伝わる「芸術」としての演劇。現在31歳である少年Aは評判を聞きつけて観に来るのかな、観てどんな感想を抱くのかなと山崎彬さんの研ぎ澄まされた鋭利なナイフのような演技とその演出を見て思いました。

    ネタバレBOX

    全然盛り上がらないパーティーからシュークリームが飛び交う大惨事まで、息つく暇もないほど笑いましたが、その笑いの部分とゲストが演じる酒鬼薔薇のシーンとのギャップが凄まじい限り。セリフは当時世間を騒がせた声明文。スッパ抜かれた少年の顔写真を雑誌で見て、不覚にもカッコいいと思ってしまった後ろめたさを思い出しました。アクアリウムは世界の縮図、というのは分かりやすい命題ではありますが、そこに紐付ける過程の描き方が実に繊細で緻密。今まで演出家としての手腕に引かれていた谷さんの、脚本家としての力に魅せられた今作でした。
  • 満足度★★★★★

    今年の観劇締めにリピート
    登場人物のあの宙吊りな感覚、一回目ではあんまピンと来なかったんだけど、今回は自分でも驚いちゃうくらい近くに感じちゃって胸の中が無性にざっわざわと毛羽立った。
    なんだろうあの、理解とも共感とも違った、「共鳴」みたいな。

    アマヤドリ広田淳一による少年A、出てきた瞬間の存在感、アクアリウムを見つめる妙につるっとした目、そしてなによりあの「右手」、なんかもう怖かったわあ・・・。
    役者やってる広田さんは横浜でのアマヤドリ『幸せは~』しか知らなかったけど、あんな末恐ろしい人だったとは・・・。

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