期間 |
2013/05/31 (金) ~ 2013/06/23 (日)
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出演 |
藤井びん、木之内頼仁、鴨川てんし、川中健次郎、猪熊恒和、さとうこうじ、鈴木穣、鈴木陽介、武山尚史、中山マリ、松岡洋子、樋尾麻衣子、横山展子、田中結佳、福田陽子、宗像祥子 |
脚本 |
坂手洋二 |
演出 |
坂手洋二 |
料金(1枚あたり) |
1,500円 ~ 4,000円
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公式/劇場サイト |
http://rinkogun.com/Next.html
※正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。
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説明 |
男は帰ってきた。その集落に。故郷でもない、何十年も訪れたことのない、その場所に。 なぜもう一度その地を訪ねようと思ったのか。 記憶の外に追いやり、封印してきた歴史。日本が高度経済成長期に入る以前の、もはや忘れられたはずの 時代の出来事……。 男は、約束を果たさねばならなかった。
坂手洋二が二年前、東日本大震災の衝撃の中、大滝秀治のために書き下ろした、たましい燃ゆる大作。 1950年代の日本から現在へ。終わりなき精神の彷徨が、受け継がれる。
何年前だったか、保坂展人さんの八ッ場ダムへの取材につきあった。壮大なスケールの準備が進められているその場所は、豊かな自然の営みに逆行する、極めていびつな、SFにさえなり得ぬ非現実の違和感に満ちていた。 当たり前のことだが、ダムも一つ一つ違う。私はその後、「川辺川ダム」について調べるため、熊本・五木村へ行き、最後の二日間、ダム湖に沈むかもしれなかったその場所での生活を続けている、Oさんにお会いした。 Oさんは畑を手放した時、畑の土を少しずつ持ち帰りお坊さんにお経を上げて貰ったという。一つ一つの田、一枚一枚の畑から、土を持ってきた。土地が変わったということを先祖に報告するという意味でそうしたのだという。新しい畑に撒こうかという気持ちもあった。祖先との対話、自然との交流を重ねてきたOさんは、言いきった。「文明は人を、弱い存在にする」と。 「3.11」のその日、プロットは完成した。その後、私は、Oさんの決意と、演劇について話しはじめるといつも顔を紅潮させ昂揚する大滝秀治さんの意欲に押されるように、自身の直感を、確信へと固めていった。 坂手洋二
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その他注意事項 |
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スタッフ |
照明○竹林功(龍前正夫舞台照明研究所) 音響○島猛(ステージオフィス) 美術○じょん万次郎 衣裳○ぴんく ぱんだー・卯月 舞台監督○高橋淳一 演出助手○清水弥生 文芸助手○久保志乃ぶ 熊本弁協力○木下智恵 伊藤匠 森敬博 イラスト○三田晴代 宣伝意匠○高崎勝也 協力○ワンダー・プロダクション M.M.P オフィスチャープ cineman 制作○古元道広 近藤順子 Company Staff○大西孝洋 杉山英之 桐畑理佳 西川大輔 小林尭志 永井里左子 宮島千栄 根兵さやか 橋本浩明 内海常葉 秋葉ヨリエ |
なぜもう一度その地を訪ねようと思ったのか。
記憶の外に追いやり、封印してきた歴史。日本が高度経済成長期に入る以前の、もはや忘れられたはずの
時代の出来事……。
男は、約束を果たさねばならなかった。
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