ウィンドミル・ベイビー 公演情報 ウィンドミル・ベイビー」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.8
1-5件 / 5件中
  • 満足度★★★★★

    ベテランの実力
    書こう書こうと思い、途中で消してしまったり遅くなってしまいました。
    千秋楽に行かせてもらいましたが、作品にも、大方斐紗子さんが何役も演じ分けると力にも感動しました。観客の方が比較的ご高齢だったのも印象的でした。バロンさんの音楽も組み合わさり、大袈裟かもしれませんがオーストラリアの大地が見えたようだった。先住民アボリジニ、黒人差別、障害、災害。色々なメッセージが含まれており、空間に惹き込まれるとでもいうんでしょうか。凄く面白かったです。オススメでまた観たいと思います。

    ネタバレBOX

    台詞や口調もありますが、大方さんの意識されている役によって空気が変わるのを感じれると思います。携帯は事態背景的にいつ頃なのか少しわかりにくかったかも。風車が動くちょっと怖い雰囲気や、また下ネタがオブラートなのも良かったです。途中でお客さんが板上に上がって普通に出てるのが面白かったです。テーマの多さに色々考えを巡らせもしました。大方さんは体力的には決して楽ではないと思いますが、これからもご活躍して欲しいです。
  • 満足度★★★★★

    大方 斐紗子
     大方さんのファーストネームを書き違えました。大変失礼いたしました。正しくは、今回の表記です。お詫びし訂正します。

  • 満足度★★★★★

    大方 斐沙子
      名演である。差別とはどういうものか。丹念に描かれたシナリオの良さに改めて気付かされると共に、大方さんの演技力の素晴らしさに心を打たれた。因みにこのシナリオの作者、デービッド・ミルロイは演出家、ミュージッシャンとしても知られる才人で、アボリジニの作家としては初めて、オーストラリアで最も権威のあるパトリック・ホワイトの名を冠した賞を受賞している。2003年のことだ。因みにP.ホワイトは、20世紀の英語圏で最も才能豊かと言われた作家で、ノーベル文学賞を受賞した。
     今回、上演されたウィンドミル・ベイビーは、白人至上主義などという馬鹿げた差別をし続けた英国からの移住者に1788年以来、獲物として銃で狩られ、惨殺され、辱められ、土地を奪われ、差別され続けてきたオーストラリア先住民であるアボリジニの老婦、メイメイが、かつて自分が働いていた農場へ50年ぶりに帰還し、遣り残した仕事を終える話である。無論、登場人物はたくさん居るのだが、12名の人物を大方さんはたった1人で演じ分ける。その芸の質の高さ、滲みでる人間味の豊かさ、愛嬌や品、素朴やしなやかさ、白人農場主の冷酷性やその夫人のたおやかさ、アボリジニの純朴と知恵などを見事に演じ切る。無論、差別され、虫けらのように殺される立場でもあるので生きる為の知恵も巧みに表現されている。ミルロイ自身がアボリジニであるから、実体験も多く含まれよう。まして演出は、このような問題に関わり続けてきた和田氏である。肌理の細かい演出は流石である。
     一方、白人と雖も、時代の流れには逆らえない。2008年2月13日には、オーストラリア首相として、ケビン・ラッドが初めて先住民に対する公式謝罪をしている。とは言え、未だ、差別は息づいており、オーストラリア先住民の置かれている情況は、酷いものである。平均年齢の差が、白人より20年も短いことも見ておくべきだろう。
     舞台に登場した人が、実は、もう1人いる。生演奏で舞台を引き立て、劇中のシチュエイションに合わせたコラボでも笑いを誘うなど、舞台に膨らみを持たせてくれたボードビリアン、バロン氏。
     この後、福島でも7月12日の公演がある。今回、見逃した方、遠方で見に行けなかった方も是非、観劇して頂きたい。

  • 満足度★★★★

    パワフル!
    世界に多々ある先住の者達への差別と弾圧。
    アボリジニだけでなく普遍的な話として受けとめた。

    押さえつけられながらも人と人が結びつき、精一杯逞しく生きる姿をたった一人で見せてくれた。

    大方さんの圧倒的な大きさ・あたたかさを感じる舞台だった。

    ネタバレBOX

    たった一人で・・・と書きましたが、演奏のバロンさんのチカラもあっての舞台。最小限で最大限の効果を出していたと思う。

    テーマソング(?)が観劇後2日過ぎても耳に残ってます。
  • 満足度★★★★★

    チャーミング!!
    メイメイがかわいい。愛おしい。会場の雰囲気も一緒になって作品ができている。こういうのが演劇なんだよね、なんて改めて考えなおしたりもした作品でした。

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