猴vol.6 マシラボ
猴vol.6 マシラボ
実演鑑賞
【閉館】カラビンカ(大阪府)
2000/06/10 (土) ~ 2000/06/11 (日) 公演終了
休演日:なし
上演時間:
公式サイト:
http://masira.cool.ne.jp/works/06meism.htm
期間 | 2000/06/10 (土) ~ 2000/06/11 (日) |
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劇場 | 【閉館】カラビンカ |
出演 | 難波屍、地獄一丁目淳子、玉川某、友枝呪々、トビーホフ・ボルシチーノ、徳利サイボーグ、ザ☆愚麗斗多夢、二代目上岡龍太郎、新田臣 |
脚本 | 新田臣 |
演出 | 新田臣 |
料金(1枚あたり) |
1,500円 ~ 【発売日】2000/04/01 前売り、当日共 |
公式/劇場サイト | ※正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。 |
タイムテーブル | |
説明 | 世知辛い浮世を儚む幼馴染み2人。 高校卒業後1人は日の当たる道を、そして1人は闇に潜む社会生活不適合者の集落『ホタル』へと歩み出す。 交錯する思い。 諦めと意地。 どちらにしたって生き難し。 ♪こっちの水は甘いぞ あっちの水は苦いぞ…。 全編手持ち明かりのみで演じた実験的暗闇芝居。 ☆ごあいさつ☆(当日パンフより) なんかマシライブの度に書いてるけど、とにかく金がかかるのよ芝居は。 ま、何するにしても金は必要な訳で。 金かけないで出来る事っつったら 万引きとかレイプとかそういう類のもんだけで、でもそんなんじゃなくて もっとこう楽しい事がしたいのな俺らは。 金かけずに。だからやりましたよ。 マシラvol.4「ACT or DIE」俺の2DKの部屋に客30人入れて役者8人で 1時間の芝居。面白かったけどさぁ、壁に穴は開けるわ、 管理人には怒られるわ、一緒に住んでた女に逃げられるわでさぁ。 ま、今は別の女と住んでんだけどそこに。 で、考えたのよ金をかけない方法を。答えはカンタン。 スタッフさん使わなきゃいいのな。 だから今回は照明さんいてません。 ていうか照明自体ありません。 …もともとスポットライト浴びる資格なんて俺等には無えし。 薄暗い中でゴソゴソやってんのがお似合いだわ。 上演中、暗くて暑くて狭い事をどうか御了承下さい。 お似合いだぜ、アンタ等も。 芝居って儲かるのな。 頭使ったら。 KING of FUCK 新田 臣 『鈍いオレンジ色の輝きに満ちたゼリー状』 (販売用ビデオ添付コラム) 『金を出さすな知恵を出そう。 知恵が出ぬなら汗を出そう。』 とある工場に掲げられたこのスローガンが問題になった事がある。 労働者側の気持ちもわかるが経営者側の理屈も当然だ。 一概にどちらが正しいとは言えない。 しかし小劇場界に蔓延る『金を使って汗をかく』という悪しき風習には異論を唱える。 虚構という大前提で人前で嘘を吐く以上、そこに存在するのはリアルのみ。 人様からお銭を戴いておいて、スポットライトの中で自分の台詞に酔う役者を決して認めも許しもしない。 その額に光る汗も然り。 全ては自己顕示欲を満たす為に必要なシチュエーション。 客もノルマも苦労も挫折も。 そうならない確信はあった。 只そう思われる危険性は拭いきれなかった。 だからこそ拘った。 マイナーでインディーでアンダーグラウンドでマイノリティな表現方法。 最初から金は無い。 汗かくのも嫌いだ。 故に無い知恵を絞り抜いた。 汗も涙も血も全部絞り抜いて滲み出てきた鈍いオレンジ色の輝きに満ちたゼリー状。 それが猴。 自分自身。 全て。 カラビンカ。 劇場管理者が常駐しない破格の箱。 チープさ…OK。 老朽化…問題無し。 長過ぎる階段…許す。 照明機材無し……上等。 やっと理想の箱を見つけたんだ。 明かりが無いくらい何だ。 いらねぇよ照明なんか。 そもそもスポットライト浴びる資格なんて俺等には無い。 ていうかいらねぇそんな資格。 必要ならば使う。 俺等の意思で。 暗闇の中の芝居。 浮かぶイメージ…鈍いオレンジ色…ホタル。 コンセプトがあっけなく決まる。 溢れ出るアイディア。 すぐに実験。 徐々に形になるジグゾーパズル。 遊びの要素が絡むと必要以上に協力的になる愛すべき社会生活不適合者達。 気が付けば作品は完成していた。 金はさほど使ってない。汗も全然かいてない。 前代未聞の暗闇芝居の幕が上がった。 客電が落ちた瞬間、パズルの最後の一片がはまる音を聞いた。 客電の残光が瞼の裏に残る。 鈍いオレンジ色のゼリー状。 その物体がニヤリと笑う。 そして確かにこう言った。 「オリジナル。」 この公演の売上げで猴は照明機材を自作した。 それは今も現役で活躍している。 |
その他注意事項 | |
スタッフ | 照明 なし 音響 与党マン 衣装 難波 屍 道具 友枝 呪々 宣美 紙コップ 制作 OFFICE MASIRA |
高校卒業後1人は日の当たる道を、そして1人は闇に潜む社会生活不適合者の集落『ホタル』へと歩み出す。
交錯する思い。 諦めと意地。 どちらにしたって生き難し。
♪こっちの水は甘いぞ あっちの水は苦いぞ…。
全編手持ち明かりのみで演じた実験的暗闇芝居。...
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