白石加代子「百物語」シリーズ 第二十九夜
白石加代子「百物語」シリーズ 第二十九夜
実演鑑賞
THEATRE1010(東京都)
2012/06/17 (日) ~ 2012/06/17 (日) 公演終了
上演時間:
公式サイト:
http://www.t1010.jp/html/calender/2012/198/198.html
期間 | 2012/06/17 (日) ~ 2012/06/17 (日) |
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劇場 | THEATRE1010 |
出演 | 白石加代子 |
脚本 | |
演出 | 鴨下信一 |
料金(1枚あたり) |
4,320円 ~ 4,800円 【発売日】2012/03/23 全席指定 4,800円 THEATRE1010フレンズ会員 4,320円 |
公式/劇場サイト | ※正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。 |
タイムテーブル | |
説明 | 【公演紹介】 今夜は、宮部みゆき 江戸会談の金字塔 二本立てでございます! 宮部みゆきの「ばんば憑き」の帯には「宮部みゆき、江戸物の金字塔。胸をうち、心にしみる、怖くも哀しいふしぎ物語」とあるが、まさに宮部みゆき江戸怪談のひとつの到達点である。 怪談の中には、現代社会への警鐘が隠されている。宮部怪談はまさにわたしたちの心への警鐘である。 【宮部さんから、白石加代子「百物語」へのメッセージ】 江戸怪談は、書けば書くほど愉しくて、やめられません。今ではほとんど中毒しているという自覚があります。 そして、私がこの中毒にかかった原因の一端は、白石さんにあります。 古来、怪談は人から人へ語り伝えられ、耳から耳へと聴き継がれるものでした。その伝達速度も、出来るだけ速い方がよろしい。これはたぶん、昔、社会機構や医療や福祉が未成熟だった時代には、すべての怪談には何らかの形で教訓(あの山には近づくな、古井戸のそばで遊ぶな、むやみに拾い食いをしてはいけない等々)が含まれていて、その教訓を、手遅れにならないうちに弘める必要があったからではないかと思います。 すべての物語は固有の文化的DNAを持っているものですが、怪談のDNAには、「今、わたしの言うことを聞いておきなさい。後で後悔しないように、今ここで聞いて、しっかり覚えておきなさい」というコードが繰り返し織り込まれているような気がします。 活字文化が成熟しきっている現代社会のなかで、思い出したように実話怪談――聞き書きの恐怖体験談がブームになっているのも、理由はそこにあるのでしょう。膨大な新しい情報が日々秒単位で行き交うなかで、人から人へ、耳から耳へ語り伝え聴き継がれるものが、実はいちばん信頼できるのだという、原点回帰の動きが起こっているのだと思います。 そうです。怪談にとっていちばん理想的なのは、話し手と聞き手が相対して、リアルタイムに語りを共有する形なのですね。 白石さんの「百物語」シリーズは、まさにこの理想の形を実現する場です。 数百人の観客を前に、舞台で語る白石さんは、たった一人です。でも本当は、白石さんの後ろに大勢の語り部たちがいる。遙か古の時代から、営々と怪談を語り継いできた人びとの魂がついているのです。そのなかには、私が資料を調べ、江戸語の辞典をひいて一生懸命紡いだだけでは届かなかった江戸の闇、江戸の怪異を語っていた人びとの魂もありました。 私が江戸怪談に魅入られ、憑かれたように書き続けるようになった理由を、察していただけるでしょう。駆け出しの身で、こんな贅沢で劇的な体験をしてしまった以上、もう逃げられません。 というわけで、白石さんには責任をとっていただきたく――私は今日も、 「また舞台で読んでもらえるといいな」 と思いつつ、江戸怪談を書くのです。 【あらすじ】 第93話「お文の影」 十三夜。明るい月の光の下で、子供たちが影踏みをして遊んだ。「ひい、ふう、みい」と子供たちの数を数えると九人。しかし影は十。 影を怪しむ老人の頼みで、その影が現れた土地のいわれを調べ始めた政五郎親分と「おでこ」は大人たちの思惑の中で翻弄され、小さな命が失われた悲しい事件を知り、そして、影をお文のもとへ送り届けようとする。 第94話「ばんば憑き」 江戸・湯島天神下で小間物商を営む「伊勢屋」の若夫婦、入り婿佐一郎と人娘のお志津は、箱根へ湯治旅を終え戸塚宿に逗留していた。あいにく雨で足止めとなり、混みあう宿で老女・お松との相部屋を引き受けることになるが、お嬢さん育ちの志津は露骨に嫌な顔を見せる。夜むくれて酔いつぶれたお志津をよそに、何かと気遣う佐一郎にお松が語り出したのは、50年前に起こった恐ろしい出来事だった…。 |
その他注意事項 | |
スタッフ | 照 明:黒尾芳昭 音 響:清水麻理子 衣 裳:江幡洋子 池田洋子 結 髪:笹部 純 柴崎尚子 演出助手:平井由紀 舞台監督:太刀岡 正 写 真:田中亜紀 企 画:笹部博司 主 催:足立区シアター1010指定管理者 制 作:ジェイ .クリップ 企画・製作:メジャーリーグ |
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今夜は、宮部みゆき 江戸会談の金字塔 二本立てでございます!
宮部みゆきの「ばんば憑き」の帯には「宮部みゆき、江戸物の金字塔。胸をうち、心にしみる、怖くも哀しいふしぎ物語」とあるが、まさに宮部みゆき江戸怪談のひとつの到達点である。
怪談の中には、現代社会への警鐘が隠されてい...
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