「梨の礫の梨」 公演情報 「梨の礫の梨」」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.4
1-5件 / 5件中
  • 満足度★★★★

    もう一度観たい‥。
    もう一度観たい‥。  
    と思ったから、帰りについDVD買っちゃったぁ‥(汗)  

    面白かったです。
    不意をつかれたかな。

    何も先入観なしで観に行った方が良いかも。

    満足度5もあげたら、
    「まだ役者として修業中やから、そんなんまだええわ~。
    まだ上を目指すから、4でええわぁ~」
    って言われそうなので4。

    ネタバレBOX

    母親ものは弱いです。

    途中から、なんか感情がおかしくなっちゃって‥‥。

    可笑しいところで、泣きそうになったり、
    泣きそうなところで、可笑しくなったり‥。

    急に、目の前の世界が変わっちゃうんだもん。
    こういうのって反則。
  • 満足度★★★★

    素晴らしかった。
    これは素晴らしかった。2人の女優さんの演技が迫真過ぎる。滅多に観れない良い作品だった。

  • 満足度★★★★★

    凄く持ち運びしやすくて・・
    なるほど、色んな町に持って行ける舞台で、
    なおかつ二人の持ち味が良く分かる舞台だったな、と。

    書くのがだいぶ遅れたけど・・(汗

  • 満足度★★★★★

    作り手の企てにガッツリ
    冒頭から、そのおもしろさにしっかりと捉えられて、
    でも終わってみれば、
    全く異なる色にも染められて・・・。

    作劇の企てとそれを背負った二人の女優さんの実に丁寧なお芝居の
    それぞれに脱帽。

    見事でございました。

    ネタバレBOX

    終演後しばらくは、
    酩酊していく女性の心風景に圧倒的にとらえられて・・・。
    劇場の外でしばらくぼんやりしているうちに
    作劇の仕掛けが蘇ってきて
    そのしたたかさに舌を巻く。

    フェアな展開なのですが、
    冒頭にはその仕掛けに気付くことなく、
    関西の二人のおばさんの、
    滑稽な会話劇のような風情に取り込まれて・・・。
    そのエピソード自体と演じ方に観る側をぐいっと惹き込む完成度があり、
    物語のコアを観る側の視野から完全にそらしてしまう。

    その覆いの取り去り方も
    実にしたたかに作りこまれていて・・・。
    一気に仕掛けを晒すのではなく、
    会話の中に差し込まれた、
    たとえば年齢を軸にした納得と違和感の揺さぶりの中で
    観る側の思い込みをじわじわと瓦解させていく感じ。
    その全容が浮かび上がった時、
    あっ、やられたとおもい、ぞくっとくる。

    でも、その鮮やかなトリックが、
    この作品にとってはベースに過ぎない。
    そこから、酩酊していく女性の心風景が細微に広がり、
    その風貌から心風景にいたるまでの
    息を呑むようなリアリティが生まれ、
    女性に心に移ろう恨みと恋慕と諦観とそれでも歩み続ける強さが
    観る側を深く捉えていく。

    二人の女優たちの紡ぎ出す刹那が、
    とても丁寧で、
    でもその中に果敢に挑むようなせめぎあいや踏み出しがあって。
    だから、よしんば、高級なお酒に手が出なかろうが、
    千手観音が浮かんでこようが、
    女性が抱き続ける想いの密度が
    ダレたり撓んだりすることなく
    凛として鮮やかに観る側を染めていく。

    おもろうて、すこし切なくて、悲しくて。
    ラストシーンが冒頭の所作の記憶につながると、
    さらにホテル清掃の関西のおばちゃんの
    日々の俯瞰が生まれて、
    さらに浸潤される。

    落語には大ネタと呼ばれるものがあって、
    聴く方はお気楽極楽で楽しんでいても
    それを演じる噺家は
    様々な色を組み上げる技量が求められるらしい・・・。
    この作品にもそれと同じような側面を感じて。
    戯曲の秀逸さに加えて、
    演じあげた二人の役者の底力と豊かなお芝居の引き出しに
    舌を巻いたことでした。

    本当は、もう一度観たかったのですけれどねぇ。
    骨組みがわかってさらにやってくる面白さもあるように思えて。
    とても気が早い話ではありますが、
    ユニットのレパートリーとして、首都圏でも
    是非に再演して頂きたいなぁとおもったりも。

  • 満足度★★★★

    千手観音
    面白い。宮川サキの自然体の演技が素敵。

    ネタバレBOX

    小石(宮川サキ)が独りバーカウンターでマッカラン10年を飲んで、バーテンと話している。そこにsun!!がやってきて二人で話を始める…。

    二人の関係を隠したまま、そこに不穏な空気を残したまま舞台を進め、程よいところで、sun!!が小石の母で既に他界していることを明かす。sun!!(母)は(多分)27歳の頃、小石を残して自殺し、小石の孤児としての不遇な人生が始まる。そんな(多分)42歳の小石と母が語らうって設定。二人の年齢差を逆手にとった手法が面白い。

    小石35歳でソロバン塾講師と付き合い、幸せな5年間を過ごすも、講師は病死。そんな不幸せな人生を終わらせようとする。母はそれを止めようと、不要なものなんて無い、人生に必要なもの(石)がある、と説得するが、母の自殺時自分が「石」でなかったと小石は叫ぶ。
    序盤の軽快な大阪弁による笑える会話から一転、シリアスで笑えないシーンが続く。見た目は逆でも母であろうとする母の姿と、母に反抗する小石の姿がやるせない。

    ラスト、母が帰って、独りバーに残り「おかあさん」と嘆く小石は、バーテンにマッカラン10年を2本追加する。一本は飲まずに20年モノにするって低所得者の智恵に、母は石になれたんだなと、ちょっとあたたかくなった。

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