ホチキスvol.26
ホチキスvol.26
実演鑑賞
王子小劇場(東京都)
2011/10/05 (水) ~ 2011/10/10 (月) 公演終了
上演時間:
公式サイト:
http://www.hotchkiss.jp/top.html
期間 | 2011/10/05 (水) ~ 2011/10/10 (月) |
---|---|
劇場 | 王子小劇場 |
出演 | 加藤敦、小玉久仁子、村上直子、齊藤美和子、山本洋輔、小野哲史(箱庭円舞曲)、齋藤陽介、津留崎夏子(ブルドッキングヘッドロック)、なしお成(電動夏子安置システム)、星野祐介(劇団フルタ丸)、村上誠基(柿喰う客) |
脚本 | 米山和仁 |
演出 | 米山和仁 |
料金(1枚あたり) |
2,500円 ~ 3,800円 【発売日】2011/09/03 前売り券 一般 3,500円 学生 2,800円(要学生証) 当日券 一般(当日) 3,800円 学生(当日) 3,000円(要学生証) ☆初日/平日昼割 一般 2,800円 学生 2,500円(要学生証) |
公式/劇場サイト | ※正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。 |
タイムテーブル | |
説明 | 「砂利塚クリーン」は、夫婦で営んでいる、民間の小さな廃棄物処理業者。 今日も汗水たらして処理をする。 命の危険も顧みず処理をする。 そんな砂利塚クリーン、処理に困る問題が山積み。 さて、砂利塚さんご夫婦は、あうんの呼吸で処理できるのか…。 作者より 父を早くに亡くしているので、私は夫婦をあまり知らない。しょうがないから、母の話を少し。 私が小3の時、こんな内容の授業があった。 グループに分かれ、国語の教科書の詩を朗読し、発表するというものだった。どのように朗読するかは、グループの自由だという。 私はグループ内で、お芝居のように読もうと提案した。 しかし、みな芝居などしたくないし、そもそも詩なので、芝居のようにできないと却下。一人3、4行を交代して読むという、単なる朗読に落ち着こうとしていた。 私は、他のグループとは何か変わった事をしたくて、様々なアイデアを出したが、全て却下された。 せめて、BGMくらいは流そうと提案したところ、それくらいならとグループの了承を得た。 あの時、私の中ではなぜか流すべくBGMが決まっていた。詩の内容は覚えていないが、この曲しかない!!! と強く思っていたことは強烈に覚えている。 それは「大きな古時計」。平井堅がカバーして話題になった、あの曲だ。 私は早速家に帰り、「大きな古時計」を探した。しかもピアノ伴奏のみのインスト。朗読のバックに流れるには、歌詞が邪魔だし、ピアノがよかったのだ。といっても、今のようにネットで音楽がさくさくと手に入る時代ではなかった。 さらに、我が家では、音楽を聴く文化が薄かったので、CDすらなかった。 私は母に尋ねる。 「大きなのっぽの古時計のピアノだけのテープ、あったよね!」 「そんなものあったかしら・・・。」 「あった、ぼく聴いたもん!」 「ないんじゃない・・・」 「や、ある、絶対ある!」 きっぱりと言い切る私だが、母が正しかった。そんな都合のよいものはない。 しかし、なぜか当時の私は、あると思い込んでいた。 家中のカセットテープを引っ張り出し、片っ端から聴くが、見つからない。当たり前だが・・・。 しかも、こともあろうに、テープを全部聴き終わることなく、私は疲れてうとうとしだす。 飽きたのだ。 当時の私が目の前にいたら、頭をひっぱたきたくなるへたれっぷりだ。 母は「あとは私が探しておくから、先に寝なさい」と私を寝かせた。 朝起きた私に、母は「あったよ。」と、一本のテープを渡してくれた。 「ほぉら、あったでしょ。」と勝ち誇る私。 学校で再生してみると、確かに、「大きな古時計」のピアノ伴奏が入っていた。 しかしどこかおかしい。音質がおかしい。 そう、それは、ラジカセで録音されたものだった。 私が寝ている間に、母が自分でピアノを弾き、テープを作ってくれたのだ。 BGMを用意するグループは他になかったので、私たちのグループの発表は拍手喝采、たいへん好評だった。 思えばあの賞賛された感動が、今の私の進む道を決定づけたのかもしれない。 母には、何度も「芝居なんてやめたら?」と言われてきた。 そのたびに、このエピソードを話す。 「この道に進んだのは、あなたのせいかもしれないんだよ。」と。 母はいつもこう返す。 「そんな事した覚えはない。」 ホチキス珠玉の家族劇。ぜひ会場に足をお運びください。 ホチキス代表 米山 和仁 |
その他注意事項 | |
スタッフ | 舞台監督:上嶋 倫子 照明 工藤 雅弘(Fantasista?ish) 照明操作 保坂 真矢(Fantasista?ish) 音響: 田島 誠治(Sound Gimmick) 美術:稲田 美智子 映像:上條 大輔 作曲:喜多形寛丈 衣装:谷野 留美子 カバーイラスト:小玉 久仁子 宣伝美術:辻井 宏之(CPU) 制作協力:林みく(Karte) 企画・製作:ホチキス |
チケット取扱い
最新のトラックバック
トラックバックURLはこちら
今日も汗水たらして処理をする。
命の危険も顧みず処理をする。
そんな砂利塚クリーン、処理に困る問題が山積み。
さて、砂利塚さんご夫婦は、あうんの呼吸で処理できるのか…。
作者より
父を早くに亡くしているので、...
もっと読む