満足度★★★★★
愛すべきダメ男
『アントニーとクレオパトラ』の上演は初めて観るが、こりゃ難しい作品。
なにしろ意を決して自害するアントニーが、しばらく死ねず舞台上に残らねばならない。
よほどしっかり作らねばギャグにもなりかねない展開である。
が、そこはさすが吉田鋼太郎。
かっこ良すぎる。
アントニーの空気感が舞台を丸ごと支配していて文句なし。
手痛い敗戦をした後の、「陸が俺に歩くなと言っている!」との件はアントニーの配下と共に涙がこぼれる思い。
それだけに、アントニー死後の喪失感が半端なく、舞台が空っぽになったようだった。
満足度★★★★
シェイクスピア
何度かこのシリーズは見たけど、やっぱりシェイクスピアはベテランがいい!
吉田さんの重厚さは自身+周りを引き立てる。安蘭さん、池内さんが良かったのは吉田さんの影響だと思う。橋本さんや池谷さん熊谷さんもぴりりと存在感を発揮!超後方の席だったけど全く影響がなかった。
長かった・・・
せりふがあれだけ早くて3時間足らず。ものがたりはわりと単純だったと思うのだけれど、せりふは聞き取りづらかったし、長かった。しかし、時々え~っ!?と思わされる展開があって、さすがのシェイクスピア。
安蘭けいさんがすっごくがんばっていてかっこよかった。
若者から年寄りまで、たくさんの男たちが登場したけれど、それぞれに見せ場があった。しかし、なんといっても橋本じゅんさんがよかった!
満足度★★★★
ふたりの恋の駆け引きの結末は・・・
ローマの英雄マーク・アントニーがエジプト女王クレオパトラに愛を捧げた物語。ですが・・アントニー(吉田鋼太郎)とクレオパトラ(安蘭けい)に「バカップル」という言葉をひさしぶりに思い出しました。蜷川さんの演出がとてもわかりやすかったので、はじめての『アントニーとクレオパトラ』でしたが、とても楽しかったです。
鋼太郎さんは相変わらず、とてもよかったです〜。でも、今回はシーザー(ジュリアス・シーザーの姪の息子オクテヴィス・シーザー)を演じた池内博之くんに目がハートになりました。精悍で堂々としていて、どう見てもかつての英雄マーク・アントニーより強そうでステキでした。
満足度★★★★
迫力ありました
蜷川シェークスピアは何回か見ているが、やはりうまい。
吉田鋼太郎さんのアントニーは雄弁で、堂々としてはまり役であったと思う。
女王クレオパトラ役は安蘭けいさん。こちらも女王の気高さと華やかさをうまく表現されていたと思う。
このホールはすばらしいのですが、チョッと遠いのが難点