実演鑑賞
博多座(福岡県)
2011/02/01 (火) ~ 2011/02/25 (金) 公演終了
上演時間:
公式サイト:
http://www.hakataza.co.jp/kouen/index_h2302.html
期間 | 2011/02/01 (火) ~ 2011/02/25 (金) |
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劇場 | 博多座 |
出演 | 坂東玉三郎、中村獅童、ほか |
脚本 | |
演出 | |
料金(1枚あたり) |
5,000円 ~ 12,000円 【発売日】2010/12/11 A席 17,000円 特B席 12,000円 B席 8,000円 C席 5,000円 |
公式/劇場サイト | ※正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。 |
タイムテーブル | |
説明 | プログラムA 一、高野聖(こうやひじり) 泉鏡花が明治33(1900)年に書いた小説をもとに坂東玉三郎と石川耕士が補綴、演出し、2008年に歌舞伎座で初演した。 宗朝という旅僧(高野聖)が旅の薬売りの行った山道を辿ったところ一軒家に行き着く。家には絶世の美女が障害者と老僕と暮らし、馬小屋では1頭の馬が暴れている。美女は宗朝を猿や蝙蝠や蛙が騒ぐ山の渕に誘い自分も入って背中を流す。翌朝宗朝は再び旅に出るが、道で出会った老僕の話で美女は人間を獣に変える力を持つ妖女だったと分かる。宗朝は人柄に涼しさがあったので無事だったが薬売りは馬に変えられ、猿や蝙蝠も元は人間であった。日常と非日常が交錯した幻想的で官能美に溢れた舞台が見どころである。 二、将門(まさかど) 天保7(1836)年に初演した常磐津舞踊で本名題は「忍夜恋曲者」。相馬の古御所に妖怪が出ると聞いて大宅光圀が正体を見届けに来ると、どこからともなく傾城が現れる。傾城は如月と名乗り「嵯峨や御室の花盛り」の折に光圀を見染めたと口説く。光圀が平将門を討ち取った物語をすると女は落涙するが、それをごまかすように廓話を始める。取り落とした旗から女は将門の娘の滝夜叉姫と本性を顕し、蝦蟇の妖術で屋体は崩れ落ちる。 滝夜叉姫がスッポンから現れる出端、クドキ、光圀の物語、廓話の色模様、旗を争う踊り地、立ち回りから屋体崩しのスペクタクルまで見どころに溢れた舞踊で、光圀は勇ましさと二枚目の色気を合わせ持つ役である。 プログラムB 海神別荘(かいじんべっそう) 泉鏡花が大正2(1913)年に書いた戯曲で、玉三郎は戌井市郎と共同演出で2006年に歌舞伎座で上演した。 海の公子が陸の美女に恋をした。欲に目が眩んだ美女の親は莫大な富の代償に娘を公子に嫁がせた。美女は生贄になったと思い、悲しんでやって来たが、涼やかな公子の姿を見て幸福感にむせび、その姿を親たちに見せたいと言う。美女は公子が止めるのを振り切って陸に戻るが、陸の人間には美女は蛇にしか見えないので悲しむ。公子は海では悲哀を見せてはいけないと諭すが、美女はすべて公子の魔法のせいだと言うので、公子は怒って騎士たちに処刑を命じる。美女は公子の手で殺されたいと望み、刀を手にした公子の凛々しさを見て陶然とし公子の真実を知る。それを見た公子は美女を許し二人は永遠の愛を誓う。 妖怪の世界に真の美があり、欲に目の眩んだ人間界は汚れている。逆説に満ちた鏡花の美学を描いた戯曲で、他人の値踏みでしか自分の幸せを確認出来なかった美女が、最後になって真の美に目覚めるまでを、美しい言葉と映像的な手法を取り入れた美術、照明を駆使して表現する。流麗な言葉を朗々と語る台詞術と絢爛とした公子の別荘、白竜馬に乗って輿入れする美女の姿など視覚美に富んだ演出が見どころである。 |
その他注意事項 | |
スタッフ |
一、高野聖(こうやひじり)
泉鏡花が明治33(1900)年に書いた小説をもとに坂東玉三郎と石川耕士が補綴、演出し、2008年に歌舞伎座で初演した。
宗朝という旅僧(高野聖)が旅の薬売りの行った山道を辿ったところ一軒家に行き着く。家には絶世の美女が障害者と老僕と暮らし...
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