満足度★★★
温度差
本作品は初見のうえで。
筧さんは上手かったですね。
作品自体を理解しているように見受けられました。
が、他の方となると・・・
咀嚼しきれていないように感じました。
なんだろ、しゃべっちゃいるけど、心がこもっていないというか。。
残念です。
満足度★★★★
様々に、つかさんの逝去を実感して、
言葉には表せない、絶望的現実を、改めて痛感しました。
この芝居、コクーンで上演する芝居ではないと思う。
そして、つか芝居を演じきれる人と、全く演じられない人が、入り混じり、まるで、舞台の統一感がない。
私が、この作品をかつて観たのは、もう、40年近く以前のことなので、正直、その当時の具体的な舞台情景は覚えてはいませんが、でも、その時には、こんな違和感は感じませんでした。
この舞台で、つかさんの台詞を、つかさんの伝えたいニュアンスで、言えた役者さんは、主演の筧さんと、山本さんと、山口沙弥加さんと、後お1人、終盤近くに台詞のあった若い男優さんのみ。
それ以外の役者さんは、あまりにも、つか芝居の本質とは掛離れていました。
つかさんの芝居は、その上演時の社会情勢や、新たな真実により、その都度変容して行く作品なので、同じ原作でも、全くテーマさえも変容するところがあり、だから、もう、今後、本当のつか芝居を観られることはないのだという、悲しい現実を、改めて、痛切に認識し、悲しさで、胸潰れる思いでした。
カーテンコールでの、見えない人物へのスポットライトは、本当に、その方を失った喪失感で、胸がいっぱいになり、芝居以上に泣いてしまいました。
満足度★★★★★
愛する人の頭上に原爆を。逆説的に唱える平和。演劇で歴史をねじ伏せてみせる。
にわか演劇ファンの私ですが、つかさんがもういないと思うと、超涙もろくもある私は最初っから泣きっぱなしでした。
パンフレットにあった「歴史をねじ伏せる演劇」という表現そのままに、開戦から原爆投下までの、様々な歴史と実在の人物が、不謹慎などという言葉は飛び越えて、見事に荒唐無稽に再構築されて猛スピードで駆け抜ける。
原爆投下も、ナチスドイツも、第二次世界大戦のすべてが、ただ2人の愛のために動いているかのように。
こんな物語は、つかさんにしか書くことができないのではないか。
それにしても、筧利夫、武田義晴、山本亨 らと若手勢の歴然としたパワーの差。
この差に全く気づくことのなかった「飛龍伝2010」に、遠く及ばない距離を感じる。
容貌からも黒木メイサを思わせる仲間リサは、まだまだ磨き足りない、出し切ってない。
まさかここで出会うとは思わなんだリア・ディゾンの声量の無さはさておき。
カーテンコールでは、無人の舞台中央に、スポットライトが当てられて、つかさんに拍手を。
終演後、パンフレットの追悼の言葉を読んで、また泣いた。
しかし、周囲の観客の反応は普通にみえたのが、とってもさびしかった。
満足度★★★★
追悼公演~★
つかこうへいさんが亡くなられて、このタイミングでこの公演。
ものすごく期待して見に行って、満足。
魅せる演劇で、音にも、台詞にも圧倒される。
終わって時計見て、まだこれしか時間経ってなかったのか??
って位中身がギューーーーって詰まってる。
歌って踊って笑って叫んで爆発してしゃべる、しゃべる、しゃべる!
すごく暴力的な言葉と芝居もあるし、
そんなぁ~って思うシーンもある。
でも、今、見るべき芝居が、ここにある。
初演の1979年から30年以上経ってなお、
衝撃が色褪せないってスゲーと思う。
満足度★★★★
響く、生の声
コレは舞台芸術としてでこそ、役者の生の声でこそ魅力が発揮される作品だ…そういう気持ちにここまでトコトンさせて頂いたのは久しぶりな気がします。正直、物語にそこまで魅力を感じたわけではないのですが、終演後すぐ「もう一度観たい」という気持ちにさせられました。まさにLIVE。心にズバズバ刺さってきました。終盤なんて何を言われてもズバズバ。ただ「ふ~ん」と客観的な視点で観たりは出来ませんでしたし、してはもったいないのでは!?せっかくなんで‘えぐられる気’満々で劇場に行ってみて欲しい作品です。聞き取りづらいセリフあるもご愛敬、の精神で(笑)
満足度★★★★
ヒロシマ
内容は色々とザワザワさせる要素満載なので触れないが、つかこうへい直系の舞台は初見だったので演劇史的な意味で興味深かった。なるほどアングラの後に登場して80年代以降の演劇の一端を用意したというのが納得。