満足度★★★★★
センス抜群
個人的にとても面白かったです。オープニングの照明演出の素晴らしさに圧倒されました。笑うシーンを沢山入れても、締める所はちゃんと締めるので、作品が全体を通して、品がありカッコいい。 ケラリーノ・サンドロヴィッチさんが作り出す独特の台詞は、とても心地がよく、それを支える役者陣の演技も素晴らしかった。緒川たまきさんの声質、台詞の発し方、佇まいは、作品の世界観にピッタリとはまっていて好演でした。
満足度★★★
うまいことを仰る
コチラの感想で「ケラ風チェーホフ」とな。
なるほど、上手いことを仰るような気がしました。
だからかな、チェーホフが苦手な自分にはイマイチいけなかったんですね。
満足度★★★★
また福島へ来て欲しい
調べてみたら、実に8年振りとなるナイロン生観劇でした。
やはりナイロン100℃はおもしろい。
豪華なキャストに囲まれても尚輝いていたのが作・演出であるケラリーノ・サンドロヴィッチさん。
誰よりも存在感があったなぁ(笑)。
カーテンコールで登場した時は思わずときめいてしまいました。
ナイロン100℃のみなさんにはまたツアーで福島に来て欲しいです。
満足度★★★
笑いの先にあるものは何だろうか。
開演前、佇むセットを見て「どん底」風なのかな? と思った。
ただ、「どん底」のストーリーをほとんど度忘れしていて共通点があるのか、そこから想起されたものがあるのかを確認できなかった。
訪れた者たちの衣装は「かもめ」の舞台衣装だとストーリー上で語られていたから、むしろチェーホフからだろうか。
『神様とその変種』の時、私は「セチュアンの善人」がイメージに出てきたのだが、ケラさんには何か過去の名作をケラ風にという意図でもあるのだろうか。
内容のほうだが、近作同様3時間の長丁場を笑いで上手くつなぎ退屈はさせない。
しかし、見終わって何を自分は得たのかといえば、「何も」と思っている。
もちろん何かを得る必要があるわけではないし、何もない演劇というのも素晴らしいと思うのだが、上演中あれだけ笑っていた自分と、観終わった今の自分の違いは何かと考えてしまう。
前回観た時は大倉さんが芝居世界からはみ出し気味だったと思ったが、今回はしっかりといきていた。
「ここは自分たちの町より酷い」と頑なに信じる姿、相手を自分たちよりも下の者だと思いたがり、施しをしようとする姿に普段の自分や、周りの人間の姿を見た思いで笑ってしまった。
善とは何か、差別とは何か、人間とは何かと意識的に考えることができるのはいいことだと思えた。
ラスト、人々が消えた後、建物がライトで縁取られたとき、それまで3次元だったセットの町が2次元の書き割りになったことが印象的だった。
休憩中に後の方で、小男ばかりが出ているのでキャラクターの区別がつかない、といったことを喋っているのを聞きクスリとした。
おもしろかった、けど
ケラさんらしいテイスト。前半は"説明"にあるように、「差別とエゴ」を出発点に、けれども、どこへ行くのか迷走に迷走を重ね、あ、そっちにいくの?みたいな。
満足度★★★★
「解明されることを目的としていない」数々の謎。ケラさんと劇団の挑戦は続く。
何らかの災害のために、荒れた町を救おうと北の町から来た人々。
国の復旧作業の順番は、現時点から「2番目、或いは3番目」だという。
古典劇のような衣装と舞台に繰り広げられる、少しシュールで
可笑しくて、残酷な物語。
「解明されることを目的としていない」数々の謎が印象的です。
謎は、ただそれぞれのシチュエーションを作りだすためにだけ
存在しているように感じます。
特に「あの生き物」とか!!
舞台出演は2回目の谷村美月さんの参加に、新しい空気を感じます。
満足度★★★
良いお話しではあります。
豪華客演もいらっしゃいましたが
やっぱりナイロンの役者さん、面白いですね~
ただ、笑わせるだけの部分が長かったかなぁと思います。
色んな要素が絡まって、キッチリかみ合わなかった感じ
でも、いい話だし面白かったです。少々疲れましたケド
満足度★★★
まだいけるじゃないですか
いけるいける。一時期どうしたのかと心配になりましたが、これは良作。でも、やはり俳優にかなり助けられてるのは否めません。
満足度★★★★★
長さを感じさせない
3時間半近くある作品ですが、あっという間に終わった感じでした。
笑いのシーンがとても多いのですが、ちょっとシニカルで考えさせられれたりと、コミカルな部分とシリアスな部分のバランスが絶妙です。
ナイロンメンバーや常連の客演はさすがの安定感で、演技を堪能しました。特に犬山さん&松永さんの陽気な双子姉妹や、緒川たまきさんの裏に狂気を秘めた善人っぷりが良かったです。
毎度のことですが、セットやオープニングの映像が素晴らしいです。
満足度★★★
時代にスコン!とまっちした脚本
毎回思うのだけど、やっぱりケラさんの作品は、
言葉のセンスがすばらしい。今回もやっぱりそこがツボ。
しかも脚本がとても今の時代にマッチしていて、
ドキドキしっぱなしでした。
満足度★★★★★
ケラ流チェーホフ風味劇、最高でした
ここでの評判があまり芳しくないので、心配しつつ観に行ったところ、何と、私には、過去観劇ナイロン中、最高の作品に感じられました。
とにかく、この劇団、役者力がスゴイ!!
客演の小出さん、谷村さんも、映像畑の役者さんとは思えない程、他の出演者に引けを取らない芝居をされていましたし、脚本と役者さんの息の合い方が絶妙で、3時間半、ただの一度も退屈に感じる部分がありませんでした。
擽るような台詞の中に、人間の本質やその性格を見事に表出して行くケラさんの脚本が秀逸で、心で、何度も唸り声を上げてしまいました。
キャストは、全員、本当に素晴らしく、こんなに、出演者全員に賛辞を送りたくなる芝居は久しぶりな気がしました。
だけど、個人的に残念だったのは、お隣が、何故か1幕と別のカップルになってからの、2幕目。お二人が、どうでもいいような箇所でも、あまりにも大笑いし続けるので、それまでの自分ペースでの観劇が阻害され、そちらに気が取られてしまったこと。でも、これは、自分の運の悪さなので、致し方ありませんが…。
満足度★★★★
どこまでも続く 生きている間
上演時間は長いですが、ナイロンメンバーの密な掛け合いに引っ張られてあっという間でした。
悲劇と喜劇の中間ではなく、繰り返し。
そのバランスが絶妙。
満足度★★★
どうなんですかね
この劇団は熱狂的なファンが多いようですね。せりふのたびの黄色い笑い声(歓声)が上がっていました。役者さんはそれぞれご自身のカラーをだしていてしっかりと演じられていました。ただ、この雰囲気にたいして自分は浮いているいるように感じてしまい疎外感を味わってしまいました。