コーカサスの白墨の輪 公演情報 コーカサスの白墨の輪」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.8
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  • 様々な趣向を凝らし、色々な意味が受け取れそうなストーリーは進む。

    ネタバレBOX

    そして最後は大岡裁き。
  • 怪我をしていくつか観劇しました。
    どの劇団も親切に対応して頂きました。
    特にこの風は格別に親切で気の行き届いた扱いをしていただきました。
    こういったホスピタリティや気配りを受けると、日本や日本人の良さを再にんしき、実感します。

  • 満足度★★★★★

    昨年の「記憶の通り路」以来、早くも「風」二度目の観劇の機会となった。演出はどちらも若手新鋭の江原早哉香だったが(今回カーテンコールで初めて目にした)、俳優の力量、持ち味は今回の舞台で見えた。中々面白い集団。ブレヒト作品の古典を、恐らく今回新演出かと思われるが正確な所は判らない。大小の人形を使い、飽きさせない演出だったが、「コーカサス・・」というブレヒトが書いた物語を飲み込み易く舞台上に再現させてくれたという印象。微妙~な存在であるアツダクの欲まみれかつ人間的な裁きに表わされるブレヒト的諧謔というか皮肉というか、清濁併せ呑んだ人間観、社会観が流れていて面白おかしい。人物を突き放した筆致に甘え気楽に見ていられるにも関わらず、鋭く突きつけるものがある。
    休憩挟んで3時間近い舞台だが全く疲れなかった。(単に体調の問題かもだが)

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2019/04/06 (土) 14:00

    座席1階

    人情あふれるブレヒト劇。さまざまな劇団が演じてきた名作で、やっぱり最後の判決に向かうあたりに注目と期待が集まる。
    裁判の争点になる子どもを人形に演じさせるのは多数派だろうが、劇団風は人形を多用した。他のレパートリーでも人形をうまく使った作品は多く、人形の使い方はこなれている。でも、今回人形に演じさせた領主などの役を俳優がやった方がよかったような気もする。
    裁判官が呑んだくれのアツダクだと宣告され休憩前の前半が終わる。ミュージカル仕立てでテンポはいいのだが、後半の裁判場面を考えるとちょっと長い気も。さらに、育ての親が貧困と苦難の中で育てる場面や、婚約者(だったと思うが)の兵士が生きて帰り、自分の妻が小さな子どもを抱いているのを見てショックを受ける場面はちょっとあっさりしていた。
    歌や踊りを交え、全体を通して楽しく見られるのがいい。ふたつの階段を舞台両脇に配し、上下空間も含めて3次元的に役者を駆け回らさせた演出は、客席との距離もきわめて近く、迫力があった。

    ネタバレBOX

    白墨の輪をどう書くか、注目だった。舞台床を持ち上げて大きな輪を描くという演出はとてもよかった。円を描くタイミングがずれると役者がずり落ちてしまうので、かなり稽古を重ねたと思われる。一つのクライマックスとしての見どころに仕上げた。
  • 満足度★★★★★

    パペットというよりは、”人形”という表現が相応しいと思うので、こちらの用語で書く。人形は物語の領主やその妻、特権階級の人々を現している。それによって一方のみ、つまり民衆側の情勢と情況を描き出そうとしている。支配階級は人形が担うことによって印象が弱くなり、逆に民衆側の心情が浮き彫りになる。描く主体が鮮明になることによって、客観性が排除され人情劇としての印象が強くと思ったが、感情の高ぶりは今一つ。
    東京演劇集団風の公演は、骨太な内容を少しコミカルに観せるといった絶妙なバランスが素晴らしい。その劇風はコモン‐センスといったイメージだ。
    (上演時間:1幕90分 2幕70分 途中休憩15分)

    ネタバレBOX

    セットは、二階部を設え両側に階段がある。後景は民芸風の布が何枚も吊るされている。一階中央がメインステージで、冒頭はメインステージを布が横に半円を描くように吊るされている。布が垂れ下がった中央を谷に見立て、先住民と移住民が土地を巡って言い争いをしているところから物語は始まる。これが劇中劇であることを現し、ストーリーテラーが物語の本筋へ誘い込む。

    梗概…よく知られた場面を大括り2幕にして展開する。1幕目は宮殿の召使いグルシェが領主の赤ん坊を助け、苦難の旅路に出る。2幕目はアクダツの放蕩と裁判官としての役割、この2つの物語が繋がり大団円を迎えるというもの。
    ラスト、育ての親か産みの親...どちらが真実の母親か。裁判は混乱の最中に裁判官にさせられたアツダクの判断に委ねられるが、その裁きぶりは日本における大岡政談を連想する。

    物語の根底には人間讃歌がある。しかし、主人公グルシェが領主の赤ん坊を抱え苦難を乗り越えて という物語性があるわりに、妙に客観的な気がする。人間の感情を揺さぶるというよりは、そこにある出来事を客観的・批判的に観るような印象である。確かに歌い高揚する場面や階段の上り下りといった躍動感は観られるが、あくまで騒乱とか逃避行といった事象を描いており、人間の感情ではない。人の目を通した感情よりは出来事を客観的に冷徹に見つめた叙事詩のような印象である。本公演は、一時の感情に流されることを良しとせず、時代を越えて観客を魅了する原作、それに”生”を入れた演出と具現化した役者陣の演技、その総合的な力作。実に観応えがあった。
    次回公演も楽しみにしております。
  • 満足度★★★★★

    ずっしりと心に響きました。とても見応えがありました。

    ネタバレBOX

    別世界にひたった濃密な時間でした。息づかい、空気を近くに感じられて、鳥肌が立ち、大変な衝撃を受けました。すごく心を打たれたので、終わったあと、しばらく現実に戻るのに時間がかかりました。

この公演に関するtwitter

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  1. 日曜日に東中野に専用の劇場を持つ劇団 風の#コーカサスの白墨の輪 を観劇。ブレヒトの3時間弱の長編。人形の使い方がリアル、また語り手が上手なせいなのか古い話であるがすんなり楽しめた。しかし専用の劇場にちょっとしたバーラウンジまであ… https://t.co/YFeIozlZFS

    5年以上前

  2. 昨日は東京演劇集団 風さん「コーカサスの白墨の輪」の公演を観劇しました。 言葉では伝えるのは難しい… 実際にみて、色んなものを直接感じる方が良いなと思いました。 とにかく凄い。 その後も東京にいる先生方とのご飯本当にありがとうござ… https://t.co/yKVonKQbB4

    5年以上前

  3. 4月5日に東京演劇集団風の「コーカサスの白墨の輪」を見に行きました! こちらもめちゃくちゃ面白かったです 主演の白根さんの演技がすごくって、実際に会ってお話しした時は泣きそうになりました!!! また、一緒に見てくれたフリーな裏方屋さんにもいろいろと裏方を見させていただきました!

    5年以上前

  4. 【お知らせ②】 今年度よりもう1人、 今村しんすけが俳優館の新たな仲間に加わりました。 俳優館では「夏の夜の夢」「コーカサスの白墨の輪」に出演してくれました。 諸事情により、みんなより遅めの発表とはなりましたが 彼の活躍、そして… https://t.co/021FEc8Qt0

    5年以上前

  5. なんだか眠れないのです 色々と考えてしまうことがあって、頭の中がパンクしそうです それでも私は、コーカサスの白墨の輪から引っ張り出そうとまだ思ってしまうダメな最低な人間です でも、もし、痛いと言われたら… もう離さないと約束した手を、私は掴んでいる自信がない 神さまゴメンね…

    5年以上前

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    6年弱前

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    6年弱前

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    6年弱前

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