台所太平記~KITCHEN  WARS~ 公演情報 台所太平記~KITCHEN WARS~」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.9
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  • 満足度★★★★★

    歌ありダンスありで楽しかったです。「女中は愛」の愛は家人だけでなく周りの人たちにも注がれていたんですね。丸山さんはイケメン枠だと思っていたのでしたが・・・(笑)

  • 満足度★★★★★

    この場所、この劇団でしか味わえない活気ある楽しい舞台!
    この日は満席で舞台と観客が一体となっていました。
    演劇ファンならぜひこの空気感一度は味わってもらいたいです。

  • 満足度★★★★★

    途中休憩をはさみますが長いお芝居でした。観客を楽しませようとサービス満点。とても楽しかったです。歌にダンス衣装もたっぷり。この劇団を観ていつもサービス精神に感心します。ノリノリの楽しい時間でした。

  • 満足度★★★★★

    天晴れよくぞ!と思う間もなく終いまで持って行かれた。パンフにはそろそろネタ切れと作演出望月氏の弁であったが私の中では今回の新作は随一。曲も悪くない歌は歌える動きもよし、多くが若手だが役柄を演じ分けて甘えがない。恐らく私には新作であった事が何げに大きい。時は敗戦から6年、朝鮮戦争の特需で経済復興を遂げた日本、話の舞台は熱海、前年の大火からこの街も復興を遂げつつある中、高台に住む谷崎潤一郎宅へ青森から新しく女中に雇われてくる娘を先輩女中らが駅で出迎える朗らかなシーンから始まる。街の花形はタクシー運転手、女中らとの恋の兆し、だが街を裏で牛耳る組は長が市議となりヤクザ稼業から足を洗ったとは言え、観光都市化が目論まれる街の経済には裏社会が影を落とし、大火の原因にも疑惑が。一方この街には「戦勝国」に帰属する中国人、朝鮮人も風俗商売に凌ぎを削るが、戦争で分断された祖国と、その惨状をてこに経済復興を遂げる日本への複雑な思いも展開に絡んでいく。米朝会談を控え、南北雪融けの時に南北分断を望むかのような奇妙な論調が出回る日本の現在が、台詞の端に顔を出す所に「今」を感じた次第。清と濁、光と闇が背中合せ、シニカルな楽天性が真骨頂のドガドガを堪能した。

  • 満足度★★★★★

    見てきましたよー
    みなさんのコメントと変らないけど。歌ありダンスあり内容もいい感じにまとまっていて、ほんとに良かったです。
    全体ほのぼのしていて、安心して見られました。また、浅草の雰囲気も良かったです
    とても楽しい時間を過ごせました。今後も期待です。頑張って下さい

  • 満足度★★★★★

    戦後5年、朝鮮戦争、熱海の大火といった時代背景の中に浮かび上がる登場人物たち。
    女中、タクシー運転手、ヤクザ、三国人・・・
    それぞれが絡み合い、熱海のきらびやかな夜をいろどっていきます。
    歌あり、踊りあり、笑いあり
    そしてその根底には、歴史を紐解いて文学の香り付けを感じさせる世界があります。
    これぞ望月ワールドの真骨頂!!

  • 満足度★★★★★

    歌ありダンスありで楽しかったです。
    シナリオも熱海や谷崎潤一郎など昭和の時代をよく絵が描けていて良かったです。

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2019/02/19 (火) 19:00

    レビュー、ショー、吉本新喜劇的な要素が強い、大衆喜劇的な芝居。その中で、役者さん、特に女優さんの個性や魅力がいっぱい詰まっている。歌あり、ダンスありのエンターテイメント。楽しい時間を過ごせた。客入れ前から、キッチリ盛り上げてくれるのも好印象。

  • 満足度★★★★

    とても良い雰囲気、前説から観客と一体化して盛り上げ、歌あり踊りありの大衆演劇風。名作、谷崎潤一郎『台所太平記』を下敷きに、見方のよってはいろいろ考えられる作品。単純に観ても楽しめる作品でした。ただ台詞を噛んだ俳優さんがいたのは若干残念。終演後は、劇団員全員でお見送り。温かい。受付の対応のきちんとしてとても好感が持てました。「目指せ。浅草公会堂!」、期待していますよ。

  • 満足度★★★★★

    30名近い演者が所狭しと駆け回り、芝居の間に歌(オリジナル)と踊りも挟んでくれる。今回は喜劇なんだけど、そこはドガドガ、監督の知性なのかしっかりと時代背景やら時事問題的に微妙な話題にも踏み込んでいてバランスがとれている感じがした。
    演者も10代から??代まで幅広く同年代同士の役者で固める(結果として?)劇団とは違うところが魅力だと思う。
    2時間超の芝居だが長さを感じない、いいテンポだった。

  • 満足度★★★★★

    新作も明るく歌あり、踊りありでとーっても面白かったです。
    ちょっとキナ臭い話もありながら、戦後まもなくを明るく強く生きる人たちに笑いと元気をもらいました!

    以下、ちょぴりネタばれ

    ネタバレBOX

    戦後6年目の熱海で明るく生きる女中さんたちが健気で可愛い。旦那様である文豪谷崎先生とその奥様は気高く立派なのだけど、何かズレていて大変興味深い。妻の父じじいに至ってはもう・・・あれは座長丸山正吾でなきゃできない(笑)
    任侠者も悪に憧れるタクシー運転手たちもどこか憎めない。
    半島の紛争に熱海の大火事と物騒な話もありながら、歌って踊ってとにかく楽しい!!
    新作だから、歌も新作!いやーカッコいい曲であのギターのフレーズが耳に残る♪そしてレジェンド浦川奈津子の歌、やっぱり好きだー。また見たい(^○^)
  • 満足度★★★★★

    谷崎の「台所太平記」や「瘋癲老人日記」を織り込みながら、実際に別荘を持っていた熱海を舞台にして、虚実ない交ぜに展開する娯楽劇で非常に面白い。何よりも、客に楽しんで帰ってもらおうという心意気が伝わってくる舞台なのが嬉しい。

    前説で、演劇の舞台は初めてと言っていたダンス経験者らしい女優さんたちもいたけど、声はなかなかよく出てたし、ダンスシーンでの彼女たちは華やかで、ついつい目で追ってしまいました。

  • 満足度★★★★★

    ドガドガらしい歌って踊って楽しい作品。いつもよりもアングラ色が薄められており,自分的に丁度良い芝居に仕上がっていた。浅草は遠いけど,やはりドガドガは観に行く価値がある。久し振りの役者さんや思いもしなかった配役での役者さんなど,ドガドガを何度も観ていると役者さんたちにのめり込んでしまい,彼ら彼女らを観ているだけで楽しい。客席まで一体となって盛り上がる大衆演劇。目指せ!浅草公会堂‼

  • 満足度★★★★★

     谷崎の原作を望月 六郎流に仕立てた作品。(追記1回目2019.2.18:0:20)(追記2回目2月20日16時43分)

    ネタバレBOX


     いつものように歴史的知見や社会時評が、単語や何気なく書き込まれたかのような1行に込められており、多少知識のある人間ならばいくらでも深読みができる作品だ。更に言えば、深読みの先に見える景色は、日本ではタブー視されがちな庶民と弱者の見た事実、歴史の表舞台からは、為政者の都合で消されてきた事実の齎す鉛色の重い真実である。
     物語りの表層には、谷崎家に雇われた5人の若いお手伝いさんたちの生活が描かれるのだが、深層で描かれるのは、1950年代初頭の熱海の連続火事に纏わる裏話だ。1回目も大きな火事であったが、2回目は、消失物件数が2ケタ多い大惨事。その原因も公式発表は怪しい。シャブが合法的に薬局で買え、特攻隊の生き残りやシベリア帰り、南洋戦線の生き残りが街を跋扈していた時代である。

     さて、今夜は深読みできる単語の1つを上げて解説しておこう。今作に出てきた済州島(チェジュド)出身者ということについてである。現在は韓国の一部である済州島は、日本の沖縄同様、かつて国としての体制を整えていた。そこで何故、韓国軍、米軍に朝鮮戦争直前に襲われ死亡者数さえハッキリさせることが出来ない程の大虐殺が起こったかについては作品中で触れられているからここでは述べない。然しこの虐殺で亡くなった方は4万人以上と謂われ、海は真っ赤に染まった。少年がリンチを受けて我を忘れる程の錯乱に陥り放火するのは、深層意識に刻まれたこの凄まじい血の呼び覚ます言葉では表せない悲痛そのものの表現なのではないか? 年端もいかない子供が経験するには余りに酷いこのような歴史的体験は心どころか魂の深奥に深く決して消えることの無い底の無い穴をあける。因みに現在は、名称さえ消されてしまった日本最大の在日朝鮮族の在地“猪飼野”には、多くのチェジュド出身者とその末裔が暮らす。何故か、4.3事件(チェジュドを韓国軍・米軍が襲い虐殺を起こした事件)で命からがら、チェジュドからの直行船便に乗って大阪へ辿り着いた人々の出身地が、当にチェジュドだからである。現在チェジュドが置かれている状況が沖縄と極めて似ていることも含めて、アメリカと日韓の関係を抜きには語れない現代の我々の問題なのである。
     ところで、今回は、1回お休みを頂いていた、侑希さんが戻ってきた。ちゃんとケジメの挨拶もしたにょだぞ! おきゃえり~~~~~。明日香さんがヒロインを演じたし、微妙な人間関係を座長の丸山 正吾氏が、電信柱や海にもなったりしてフォローしており、璃娃さんが谷崎家出入りの中国人占い師役を演ずる。
     また朝鮮半島(今作には登場しないが、台湾)が植民地とされ人々が日本国籍を持っていたことが触れられている等々、大日本帝国時代の日本の実情にそれとなく触れながら、谷崎作品を変態的としてコミカルに表現している点、明るいアイロニーが秀逸である。以下、朝鮮族が大日本帝国下でどのような歴史を辿らされたかについて若干の補足をしておく。(ここから下の文章は、最近自分が参加している「討論塾」の話し合いを自分が纏めたものに若干手を加えて記してある)
     植民地化される以前、日本に居た朝鮮人は2000人程で、1910年の朝鮮併合・植民地化以降朝鮮族も日本人にされてしまった。そして大日本帝国は、朝鮮総督府の土地調査事業と称して彼らの土地を奪い、米増産と称して日本向けの米を作らせ収奪していった。また大日本帝国内で若者が戦争に取られた為、労働人口が減少したことに対する補充などが行われた。その結果、収入と働く場所を奪われて隷属化され経済格差をつけられることになった人々が、ニューカマーと言われる人達が近年経済格差の故に出稼ぎで日本に来たように、宗主国へ働きに出た。急激に在日の人々が増えた訳だ。この結果約200万の朝鮮族が、終戦時日本に居ることになった。この中には、強制的に連れて来られた人々もあったし、上記のような収奪の結果出稼ぎを余儀なくされた人々も居た。敗戦日本の戦後処理の中で独立した朝鮮半島出身者のうち帰れる人々は帰還したが、既に日本に生活基盤を持ち、家族も居るという人々も居た。つまり日本に根付いた人々、帰ってもツテが無い人々などと、1950年に朝鮮戦争が勃発したことも影響して難民状態になり、帰るに帰れない人々が60万人ほど残った。帰れた人々は財産の持ち出し制限が課されても帰り、先に挙げた理由から帰国できない人々があったということだ。
    日本国籍云々に関しては以下を参照。
     1947年「外国人登録令」(日本国憲法発布前日に出された勅令。1952年に外国人登録法と改称。“朝鮮族、台湾人は、日本の植民地政策によって日本国籍を有しているが当分の間これを外国人と看做す”という内容)が出され公布内容の殆どが即日施行された。
    つまり、新憲法が発布されれば、天皇・裕仁が政治に携わることができなくなり国会での議決が必要になるので、その前日に勅令として発布してしまおうというものだった。対象は大日本帝国旧植民地出身者で、戦中動員された朝鮮(・台湾)人。軍艦島、九州、北海道の炭鉱などで過酷な労働に就かされていた人々である。而も登録令にも記されている通り1952年サンフランシスコ条約締結に伴い日本国籍を強制剥奪されるまで、彼らは日本国籍を有していた。(同じ敗戦国でも旧独では、旧植民地の人々に国籍を選ぶ権利が与えられたが日本ではこれも無かった。要するに日本の植民的発想そのものは変わらなかったのだ。)
     外国人と看做されることの内実は、潜在的犯罪者・治安事犯者と看做されることだったから、外国人登録証常時携帯、警官からの提示命令に対してこれを提示するなどが強制された。違反すれば懲役、禁固、罰金、退去強制などが科された。以下、この件に関する吉田 茂の反応を見ておく。
     1949年吉田茂は、マッカーサーに対して“総ての朝鮮人が彼らの故郷である半島に戻ることを期待する”として願書を提出、その理由として“何故なら彼らは犯罪を犯しかねない危険を孕んでいるからだ”と主張した。敗戦までは彼らの土地を奪い、収奪して出稼ぎを余儀なくし日本に流入せざるを得ないようにしたうえで、強制徴用し安い労働力として酷使しながら、景気が悪くなると犯罪者扱いして追い出す。現在では経済格差を利用した上で戦前から続いて来たこの日本のやり方を欧米を除く外国人に対して繰り返している。
     この所、オリンピック・パラリンピック開催で政府は、肝心な原発問題や米軍基地問題を含む地位協定問題、秘密保護法、共謀罪や集団的自衛権等々の悪法、都合の悪い門題を誤魔化す為に小手先で入管法改正などを繰り返しても来たが、内実は相変わらず差別的だ。殊に対アメリカに対しては、宗主国待遇がそのまま出ている点も興味深い。
     現代世界を繙く為に以下のイベント、展覧会もグー。
    パレスチナ・ガザの画家3人展(アーティスト・ブリッジ2019巡回展) 

     ガザのアーティスト達3名が難題を乗り越え来日、群馬県前橋にある広瀬川美術館を経由して横浜関内のGALLEY SHIMIZUに戻ってきた。昨19日に1回、23日にもう1回3名の画家によるトークと展覧会がある。アーティストトーク参加には500円必要だが、通訳がつき、質疑応答が可能。

    http://www.frame-shimizu.jp/index.html

     更に2月28日16時頃から(時刻は凡そ)は東京大学東洋文化研究所1階ギャラリーでトークあり。因みに東文研は本郷校舎、懐徳門を入って10m強直進、右手の獅子像のある建物。
    よかったら、自分のブログにもどうぞ。
    https://handara.hatenablog.com/

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