長男 公演情報 長男」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.6
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  • 満足度★★★★

    共感できる芝居
    長男の自覚,希望,夢それと家族の思い,いろいろと考えさせられる芝居。そして共感してしまいました。ストーリーからも目が離せず,笑えるところは笑い,とても有意義な時間でした。脚本は女性の方ですが,男性の視点が理解できる想像力に感心します。

  • 満足度★★★★

    見えないしばり
    『長男』というタイトルを付けた時点で、私達観客は責任とか跡取りとか重荷とか見えない重圧感を綴った物語だろうと連想し覚悟を決める。

    続きはネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX




    レンタルビデオ屋「月光」には、亀井静香やその母親、「ゴールデンボーイズ」という草野球チームの剣菱らが井戸端会議の様相で集まってくる。つまり、おしかけてくるのだ。

    月光の店長やオーナー、アルバイトはいちいち、このご近所の人たちの相談に乗ったり、というより、のらされてしまいながら商売をする。

    ゴールデンボーイズの剣菱は自分達野球チームの記録映画を撮って欲しいと店長に持ちかけ、亀井静香は学園祭で上演する舞台の主役の事でとらぶっている。

    そんな折、月光のオーナーは現在の店舗をフランチャイズ化して売り上げを伸ばそうとする。
    一方、店長を尋ねて九州の実家の饅頭屋を継ぐという妹とその婚約者が訪れる。

    店長は自分が長男だから、実家の店を継ぐということを考えてはいたものの、やりたい事もあって避けて過ごしていた。しかし、妹の靖子が、以前の恋人との別れの理由に「実家を継ぐ」ことが原因と知らされ愕然とする。

    長男と言う立場、責任を深く考えた時に、自分の為に恋人と別れなければならなかった靖子を不憫に思い、九州に帰って饅頭屋を継ぐと宣言する。

    しかし、靖子とその婚約者は自分達が饅頭屋を継ぐから大丈夫だと強い意志を見せる。

    やがて、店長はゴールデンボーイズの記録映画を撮ることに決めて、オーナーもそれに賛同し、記録映画のアナウンサー役をすることになった亀井静香共々丸く収まる。


    長男と言う責任と重圧。
    夢や希望を持って自分に素直に生きたい。という反立の想いに長男はぶれる。
    たぶん、この問題は長男に限らず、男兄弟のいない長女も同様だと思う。

    日本の長男の割合が75%以上となった今、この問題は殆どの男性に当てはまる。

    両親が若くて丈夫なうちはまだいい。などと思いながらも世の中の長男は避けているのである。(現実逃避)
    じゃあ、両親が弱くなったら?片親になったら?

    そんな長男の覚悟のようなものを、この芝居で表面きってぶつけ、尚且つ近所の、地域の人情もうまく取り入れた作品だった。
    今回の芝居には長男の代わりに自分の恋を諦め犠牲になった靖子が居た。この女神がいたからこそ、長男は自分の生きたいように生きる事ができるのだ。


    たぶん、☆5つという評価は観劇者の立場と芝居の内容に共鳴しての満点だと思う。芝居はベタな芝居で解りやすいがプチコメディも取り入れた、人情劇なのだ。きっと観客はここでの長男に同情したのだと思う。

    それにしても・・・本を書いたのは女性なのだ。草野球のこと、長男のこと、逆転ホームランのこと・・・男性諸君!立つ瀬がないではないか!?(^0^)




  • 満足度★★★★★

    長男ってそうなんだよなあ
    観ていて、共感できる内容に、長男の悲哀を実感できました。コメディとしても面白く、途中からの心に刺さる現実的なシーンも思わず引き込まれました。時間の経過が気にならず、あっという間に2時間経過!!ほんとに面白かった。初見だった文月堂、だが次回作にも期待もてそうです。お気に入りの劇団になりました。

    ネタバレBOX

    主宰の三谷さんがとても美人で、それだけでも見る価値あり。言い争いの場面では、臨場感のある立ち回りではあるものの、ちょっとセリフが聞きにくいのが気になった。熱演ゆえというのはわかるが・・・・。泉ピン子張りの迫力ある食堂のおかみは、存在感たっぷりで華を添えていた。
  • 満足度★★★★★

    見応えありました
    久々に人情を感じさせるお芝居でした。
    日本の原風景を感じさせる内容で、観劇後に心が暖かく清清しくなりました。
    このお芝居を観ていて感じたのは、それぞれの立ち位置なりに、「皆で幸せになろう」、とする気概がベースにあるということでした。
    最近観たお芝居の中では、最も見応えのあるお芝居でした。
    次回作にも期待したいです。

  • 満足度★★★★★

    見た目若いですなぁ
    「家」というのはまだまだ普遍的テーマなのだと改めて思った。川原さん、三谷さんがとても素敵です、あ、辻川さんも。

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