満足度★★★★
一周回って新しく、そして面白かった。
パワーマイムって言うのかな、何もセットが設置されていない舞台上で、
色んな形でセットや小道具や大道具が飛び出してくる…表現の可能性を観る事が出来ました。
アンサンブルメンバーも、出演者として大活躍をされていました。
主演の柳川みあさん、相手のHiroka Denzyさん、そしてオカマ役のCR岡本物語さん。
誰もがとても魅力的で、純粋な気持ちになれました。
また、星璃さんの身体能力とコメディにも対応出来る多彩っぷりを堪能出来ました。
柳川さんが初舞台で、初々しくトコトン子供っぽくピュアに演じるのに対して、
歳の離れてない清水凜さんが可愛らしさを残しつつ、大人っぽく落ち着いていたのも良かったです。
そんな中で日替わりネタで、人をバルーンみたいのでぶん殴るシーンがあったのですが、
まさかの鶴田葵さんが油断していたのを良い事に叩き、会場が大盛り上がりしていました。
清水さんと鶴田さんの仲の良さがあっての事だと思うので良い座組なんだな、とそんな場面からも伝わりました。
そんな鶴田さんも、とても大人っぽく艶のある素敵な女性を演じられていました。
「私達、熱く暴れていますよ」という自己満足でなく、
しっかりと客席の全員を一緒に世界観に引き込み盛り上げてくれたと思います。
キラキラと眩しい、素敵で後味の良い作品でした。
満足度★★★★★
鑑賞日2017/12/20 (水) 19:00
座席1階1列
犀の穴プロデュース『ONE DAY』犀の穴
楽しすぎました!
舞台という表現形態の持つライブ感や自由さといった醍醐味を存分に感じられる作品でした。
シンプルな素舞台にダンボールや布を使った見立てによる演出、身体表現を駆使したアナログ的表現が次から次に登場してワクワクが止まらない。
映画を見ているようなカメラワークを表現した演出も面白かったです。
(特に冒頭の紙飛行機とティコを真上から見たアングルがすごく良かった)
個人的にこの作品で一番魅力的に感じたのは、ヒロイン ティコの存在感でした。
10歳に幼児退行した少女(正体は・・・)を見事に演じきっていた柳川さんの役作り、演技が大変素晴らしかったです。
無垢であどけなくて天真爛漫で、こんなに役に違和感の無い演技を初めて観たかも知れない。
チョコを食べたときの表情がまた最高に可愛くて、
人間こんな幸せそうな表情ができるものなのかと驚かされました(^^;)
家族を失った者同士であるティコ、ハル、オカの3人がドタバタな冒険を通じて
次第に本物の家族のように絆を深めていく姿にじんわりと来ました。