満足度★★
波長
親子の波長が見えないところで重要になっているような感じで。
で、客との波長が合っていない感じで。
何だろう、もう一つパンチ力が無い感じ。。
以前見た「開放弦」に近いなぁ。
で何なの?という感触。
満足度★★★
ありふれた世界の日常
期待が大きすぎたせいか、ちょっと肩透かしを食らってしまった感じ。
舞台はスズナリにひし形に作られた和風の居間。そこで展開する何気ないありふれた日常の景色。
・・・かと思いきやそうでもなく、段々とズレた世界があらわになってくるあたりの繊細さはさすがです。
でも、見終わっての感想は「だからどうした」という感じで、物足りない。
ちょっとおとなしく作り過ぎたように感じました。
満足度★★★★★
繊細かつ大胆。
いつも自分の知らない世界へ連れてってくれるシャンプーハット。
全く想像がつかない「30代後半所帯持ち」という異界。
様々な事情が複雑に絡みあう舞台上は、
見てくれだけは毎回シンプルだが、
何とも形容し難い微妙な空気を度々発する。
ドラスティックに照明音響が変化するわけでもなく
過剰な演出はほとんどない。でも、飽きない。
睡眠時間3時間以下でも眠くない。
観る者がどんどんと舞台上に色をつけていけるんだよな。
何気ない一言でも、観客の中で充分に色付けがされた
劇中で発されると爆弾級の破壊力を誇る。
脚本演出家と俳優陣の力関係が互角に思える。
俳優が主宰だと、二権分立になるのだろうか。
それがすごくイイ。「このメンツで創ってます」って感じがする。
作家のことも俳優のことも心底尊敬する。
※また、客演の起用法・劇団員と客演のパワーバランスもgood!
ネームバリュー関係なく、ばっちり役を想定してベストな
役者を使っていた。
劇団初見
名前を聞くので、いつか見てみたいとおもって。自由席、ぜんぜんゆとりで見やすく満足。
物語は、どこかすごく心をえぐられるというようなことは無かったけれど、いろんな人やいろんな部分が印象的で「よくできている大人の芝居」という印象。
だんなさん役の方がとてもよかった。
満足度★★★★
今回も満足
赤堀の脚本は、
変に「犯罪を起こす者」に理解を示さず
またへんに内面描写にこだわりすぎず、
突き放して、淡々と風に、展開していくんだが、
最後に
人間の深淵といったものを
きちんとみせて、突き落としてくれる。
よいです。
今回は、和めるラストのようではあるが、
実は全員に残酷な後日がまっているという
うまい終わり方だった。
大好き!!
満足度★★★★
あからさまに葡萄、さりげなく煙草。
作中の時間で人物の印象が変わる、ということがある。
例えば、日比大介の笑顔一つをとっても、印象がころころっと変わる。
人物の切り取り方が誰をとっていても魅力的。そこが赤堀戯曲の白眉である。
葡萄の使い方が印象的であると同時に、あからさますぎる気も。
もう少し、意識化に葡萄を植え付けるやり方もあるのでは無かろうか。
それにしても、煙草が印象的な劇団だ。
その何気なさが非喫煙者にしても、ちょっと格好良く思えてしまうのだ。
満足度★★★★
みんな何かを抱えながら
生きているんだよな、と感じさせられました。
野中さんの演技はなんて自然なんだろう。
脳天気でいい加減、屈折した伝え方に覗かせる優しさ、
なんとも人としての魅力が凝縮された演技でした。
「葡萄」っていいタイトルだなーって。