満足度★★★★
夜観劇
私が見た回は場所設定がサッカー場だったのですが、
多少の人物模写は上手くいかなかったにせよ、
かなりのクオリティを見た気がします。
それぞれの俳優がてんでバラバラに散って
その場所のキャラクターに成りきるオープニングがかっこいいんです。
波に乗り切れない男性が個人的にツボでした。
「真夏の夜の夢」を観てきた!
新しいフォームがとても魅力的。
こだわりすぎず、軽やかに進んでいくシーン。
最初は誰でもなかった人たちが知っている人たちに変わっていく。
面白かった、けど
インプロだって頭では理解してたつもりだったのに、感覚が追いつきませんでした。
第一部の手法はすごく面白くて、終わったときに浮かびあがってきた絵は気持ちがよかったが、第二部は任せ過ぎてて好きではなかった。
役者の巧さは伝わってくる。彼らが自分を試す場としては面白いのだろう。でもそれが公演として成立しているのか判断できない。余興や公開稽古だったら第三者としてこんなに楽しめるものはないのに。
即興。その場で生まれる。
誰もがかつてはごっこ遊びをした事があるでしょう。それを大人になっても続け、突き詰めたのが彼ら。だって、playですから。その日ごとに完成品の内容はまるで変わります。スポーツの試合を観に行くつもりでどうぞ。勝ち負けだけでなく、経過を観るのが面白味。個人的には普段劇中でアドリブ芝居を観るのはあまり好きではありません。しかしこれはそれとは別物。
本編は「ピクチャーズ」と名付けられたインプロ。「場所」だけがお題に出され、初めはみな同時にバラバラな何かを演じます。その後で個人ごとにフォーカスを当てて掘り下げて行き、最終的には全体の見え方が意義を持つようになる仕組み。まさかアレとアレが繋がるとは…!の連続。その場しのぎではなく、ちゃんと足元を固めて先に進んでいきました。
そしてゲストゲームと称されたほうが、「真夏の夜の夢」。「シェイクスピアかな?」と思っていたものの、実は対して関係ありませんでした。日替わりゲストが扮する役柄が毎夜見ているらしい夢をインプロで具現化する、という形式。つまり、事前知識とか要らないので難しい事を考えず観に行きましょう。開演寸前まで客席にお題のアンケートを募り、それを元に作られていきます。あなたの思い付きが、舞台上で形になります。