「凹⇔凸」 公演情報 「凹⇔凸」」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.3
1-7件 / 7件中
  • 満足度★★★★★

    ネットの中の世界と現実世界の描き分け方が面白かったです。そんなうまい偶然があるんかいな?ネットは全国どこでも繋がっちゃうわけだし・・・

    ネタバレBOX

    とも思いましたが、実は私にも面白い体験があって、なんでだか分かりませんが「イイネ」してくれた人が役者志望の人で、ある場所で偶然会うことができました。アイコンが本人の写真だったので私が気づいて話しかけたのでしたが、こんなこともあるんですね。
  • 満足度★★★★

    2人の作・演出家による2つの物語であるが、それを見事に融合した内容になっており、観応え十分であった。タイトルもシャレており虚実の世界を凹凸という表現を用いている。当日パンフの並びから言えば凹が虚で、凸が実であろう。その間に⇔があるが、その異空間のようなところを”往還”する訳ではない。ただ、その間にあるのが”人間の意識・行為”という事実が存在する。だから「一つの出来事」から成るのである。
    (上演時間1時間30分)

    ネタバレBOX

    舞台はほぼ素舞台から始まる。冒頭配置されていたのは立方体のカラー椅子と同じ色の額枠(縁)が6つ。この世界は「www(world wide web)」(作・演出:Azukiサン)でパソコン画面のイメージ。もう一つの話「あれから 此れから」(作・演出:岡田奏サン)は、喫茶店という現実の世界。
    「www」ではインターネット上の見知らぬ者がいろいろな悩み、相談事をしている。
    一方、喫茶店は夫婦で営んでいるが、その妻の妹が亡くなって3年が経つ。その死に際に間に合わなかった父を怒り責める次女(18歳)。この次女が先のインターネットの住人であり物語を繋ぐ人物になる。困った父は偶然にも同じインターネットで相談を始める。その和解の相談に次女が協力し始めるという仮想世界ならではの滑稽さ。

    この物語では、人と人の感情、それも父と娘との関係は微妙のようだ。
    人間関係は面と向かって話をすると本音が言えないが、インターネット(仮想)だと相手が見えないだけに気軽に言いたいことが言える。しかし、仮想であるがゆえに混合玉石の情報、清濁、真偽さまざまな思いが渦巻く。そんな不安定な状況を確かな歩みがある喫茶店・接客業で繋ぎ偶然であるが父と娘の蟠りを氷解させていく。2人の作・演出家の異なる世界観が一つに結実する巧みさ。
    ネット上の危うい社会性も垣間見えるが、それよりもヒューマン性を選択したようだ。

    1つ気になるのが年齢設定の違和感。喫茶店を営んでいるのが次女の伯母・朱美(Azukiサン)にあたるが、見た目も若い。何よりも長女・琴美(夕貴羽サン)が28歳という台詞があり、そう考えるとこの伯母は50歳前後と推定。その伯母がこれから不妊治療を始めると…厳しい現実があるな~。

    次回公演を楽しみにしております。
  • 満足度★★★★

    ネットも世界を現実の世界で展開するのは面白いですね。でもネットの世界は怖いですね。ネットですべてを片付けようとする人間がいるのだろうか。
    前半と後半でそれぞれ別のお芝居でもあり、全体で1つのお芝居でもあり、とても面白い展開でよかったです。
    後半がメインの役者さん、まったく自然体で演技されていたのには感心させられました。

  • 満足度★★★★★

    最初はすぐに理解できない所がありましたが、段々引き込まれていきました。二部構成で二つの物語のようで一つの物語なような。以前も一度、この劇団さんは一度みていますがなかなかの演出をされます。今回は更にパワーアップしていました。

  • 満足度★★★★

    こういう形での二作品上演は初めてでしたので新鮮且つ興味深く観させていただきました。二作品それぞれの物語がシームレスに絡み合いひとつの物語を形成していく様は“作・演出者の差異が作品全体としてのアクセントまたはスパイスとして機能しており”流石“キーチェーン”といった感じでしょうか、とてもよかった。

    ネタバレBOX

    娘と父との確執が生まれた状況の描写があれば更に感情移入できたかなとも・・・。
  • 満足度★★★★★

    今、観終わったところです!初観劇でしたが素直にとっても良かったです!最初は不思議な演出で???でしたが、進むうちに、なるほどそうか!と、ジワジワと引き込まれる自分がいました。同じ年頃の娘さんを持つ父親は是非観てください、私はとっても共感しました!

  • 満足度★★★

    鑑賞日2017/03/30 (木)

    「(不二家)ミルキーはママの味~♪」と同じくらい、私にとっては常識だった「がざびぃじゃ靴を脱ぐ~♪」の西荻・遊空間がざびぃで、自分の経験だと初めて、土足でそのまま会場に入れた公演、観て来ました。

    ネタバレBOX

    2chの「会話」を追った『WWW』、現実の喫茶店を舞台にした『あれから、此れから』の2つのエピソードが交互に演じられ、共通する登場人物である女子高生が主人公の90分モノ。

    まず、感じたのは、今時の女子高生が2chやるかなぁ?という違和感。自分の現状認識に誤りがなければ、今の高校生たちがやってるのは、LINEにTwitter、Instagramのあたりで、Facebookはやるとしてもおませさんから、2chとなると、どちらかというとヒト世代かフタ世代前の高校生の間で流行ったSNSじゃないかなぁ~っと…まっ、これは、作品への評価とはあまり関係ありませんので飛ばします。

    昨年末の『償い』を観ていないので、断言はできませんが、キーチェーンさんの作品って、本公演だと、良い意味でも・悪い意味でも、肩にチカラが入り過ぎ、という印象があります。逆に、今回のような短編モノになると、程良い程度に肩からチカラが抜けた分…ゆったりした気分で拝見できるかと。
    今回も、田中友梨奈さん演ずる等身大な女子高生と、山梨谷梨さん演ずる父親との、ぎこちない関係→和解のくだり、観劇おじさんの心が温まること・温まること!
    手ごろな価格と上演時間のコンテンツとして、充分に愉しめた作品でした。

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