「泣いた紫の花」「43回混ぜても灰色」【ご来場いただきありがとうございました!】 公演情報 「泣いた紫の花」「43回混ぜても灰色」【ご来場いただきありがとうございました!】」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
1-10件 / 10件中
  • 満足度★★★

    両作品観劇。
    いい意味でも悪い意味でも模範的な学生演劇といった印象。
    丁寧だが新鮮味には欠ける。売れたい尖りたいというよりも芝居がしたいという素直な劇団のよう。年齢は知らないが今後は社会人を続けながら趣味で続けるのだろうか?エンタメが目立つ昨今の小劇ではこういった劇団が埋もれていってしまう傾向にあるだけに今後の活動でどう舵を取るのかが分かれ目だと思う。

    ネタバレBOX

    紫は家族愛というところでぐっとくるシーンも多かったが、
    母親の愛情は些かお粗末な印象。せっかくここまで作れる丁寧さがあるのになぜ投げてしまったか。次女だけがかかわらないのはなぜか。漫画は触ることのできたのに弟をさわれないのはなぜか。再演ということだったがそこは気にならなかったのだろうか。それとも気づけなかった何かがあったのか。
    兄弟のふたりが前に出てくることが多いがこれは長女の物語だと思った。
    灰色の方はあの短い中で人の成長や葛藤が垣間見えるよくできた本だと思った。
    43回目でループを抜け出した先の死に「43回混ぜても灰色」というタイトルの重みを感じた。不二子先生でいうところのSF(すこしふしぎ)な世界観。
    主役の男性の演技が少しアニメがかったキャラで作風としてはもう少しシンプルでもよかったのでは。
  • 満足度★★★★★

    かなり面白かったです!めっちゃ泣きました。回りくどくなく、ストレートに心に訴えてくる感じが、個人的には好み。時間が合えば、もう片方も観てみたかったー。とってもお勧めです!

  • とても面白かったです。ただ、

    ネタバレBOX

    携帯電話を取りに戻った女の子がその後出て来なかったのが気になります。あの子は無事なのだろうか?
  • 満足度★★★★★

    優しさが全身の毛穴からあふれ出てコーティングされた様な物語。
    兄妹愛に家族愛、人を好きになる愛する事の大切さと素晴らしさを感じられる。
    久しぶりに、ほんわかと気持良いベールに包まれ帰途に就く。
    2本立てのもう一本「43回混ぜても灰色」こちらも観ておくべきだったと後悔する。

  • 満足度★★★★

    【泣いた紫の花】
    観劇した4月は別れと出会いの季節。チラシの「もう一度、あなたに会いたい」というフレーズがピッタリの公演であった。この劇団のチラシはタイトルに合わせた色彩で漫画風に描かれているが、本公演は「紫」と「灰」の2色をうまく使い分けている。さらに「泣いた紫の花」は物語に出てくる原稿用紙が涙で滲んだ絵柄で印象的である。
    誰にでも訪れる大切な人との別れを決して悲観的な視点ではなく、受け止めながら思い出を胸に前向きに生きていく家族の姿、そんな愛情物語である。

    さて、物語の展開としては理解しつつも感動という感情の扉が全開にならないのが少し残念な…。
    (上演時間1時間40分)

    ネタバレBOX

    舞台セットは居間・渡り廊下、中庭がある一軒家。庭(上手側)には紫陽花が咲いている。居間の中央にテーブル、上手側にラジカセや父親の位牌等がある。下手側に低収納棚、電話子機がある。

    ある年の6月下旬から7月1日迄、その一週間程で家族の思い遣りを再認識するような物語。目の前(傍)にいる自分の大切な人をもっと愛おしみたくなる、そして自分自身の人生を見つめ直す。その新たな思いを胸に旅立ちを後押しするようだ。

    梗概…篠崎家の4人の姉・兄・妹・弟とその周囲の人々の日常を切り取った物語。父は亡く母(登場しない)は単身赴任のキャリアウーマンといった感じである。些細なことで言い争いをしているが基本的に仲が良い。兄・律(松下勇サン)は小説家であり著作が出版される7月1日を目前に事故死する。同じ1日は大好きな弟の17歳の誕生日でもある。その伝えたいこと…その思念が強かったのだろうか。現世に未練が残りその姿が弟だけに見える。

    気になったのは、母が息子・律の葬儀後1週間もしないうちに仕事先へ行ってしまうこと。確かに紫陽花の花言葉を引用して家族への想いを描き涙を誘うが、その感情、感覚にしっくりこなかった。子が生まれ寝返り、掴り立ちし、少し前に流行った「保育園落ちた、日本死ね!」にある保育園・幼稚園へ入園する。初めての親離れ、子離れは旅立ちと言えるだろう。親・子ともに嬉しい様な不安な様な複雑な感情。親の感情は子の成長過程にある、喜び楽しみや難しさや苦しさの中にあると思う。
    そんな思いをめぐらせると、この母親の行動があまりにアッサリしているようで釈然としない。もう少し母親の事情、喪失感を上回る使命感のようなもの(勝手な設定→海外の紛争地域または国内僻地の医療など留守が気になる等)が解ると…。

    次回公演を楽しみにしております。
  • 満足度★★★★

    鑑賞日2017/04/02 (日)

    「泣いた紫の花」を観劇しました。笑いと切なさの中に、優しさが溢れていました。舞台全体は明るい印象でしたが、その明るい分、余計に切なくなって涙が出てきました。役者さん達の演技も皆良かったです。特に松下勇さんは魅力的な役者さんだなぁと感じました。心の温まる素敵な舞台で満足でした。

  • 満足度★★★★★

    「泣いた紫の花」
    劇団えのぐメンバーは本当に仲いいんだろうなぁと想うほど兄妹のやり取りが見ていて気持ちが良かった。だからこそ、泣かせるポイントがしっかりと引き立ったのかもしれません。観終わった時、とても幸せな気持ちでいっぱいでした。
    「43回混ぜても灰色」
    松下勇君の処女作ということで千秋楽を楽しみにしてきました。
    期待通り面白い作品であったということは間違いありません。
    出演された役者さんの力による所もあったかと思います。特に主役の熊木拓矢さんは所属劇団の作品でも素晴らしい演技をされてきてるので、本作の登場人物としては文句なしの出来上がりだと思います。
    「何度も同じ時間をやり直す」似た作品は多々有りましたが、
    先へ進もうとする主人公に対してむくわれる事のない・・・
    本作はせつない。只々せつないです。

    ネタバレBOX

    ネタバレではないかもしれません
    「泣いた紫の花」
    奈津美のマンガが幽霊の律の手で渡されたのに「無反応」これ凄くない?
    律が成仏できない理由に「本当は率のことが好きだった」鈴は含まれていない?
    お姉ちゃんの雛も弟の洸も友人であり編集者である真佐人も律の事が好きだった亜樹
    にも言いたいこと、言いたかったこと伝えられてるのに、妹の鈴だけは友達の奈津美に本心を伝えただけで、当の律がそこに「居た」という認識をしていなかったことは個人的には寂しい気がしました。
    「43回混ぜても灰色」
    「紫」には松下勇君が出演し、「灰色」には佐伯さやかさんが出演、それぞれのキャラクターを互いに演出してるということで、「紫」篠原律は優しい性格、「灰色」優香は病弱で内気な性格と正反対のキャラクターだったのは色が出ているなぁと実感。

    あと、タイトルコールは両作品に入れてくれても良かったかな
    紫のタイトルコールカッコよかった
    灰色は言う場所作らないと難しいか・・・
  • 満足度★★★

    初めて観に行きました。今回観たのは「泣いた紫の花」方です。作品は丁寧に作り込まれていて好感が持てました。作風も好みで良い感じでした。
    ストリーの題材は、ある意味良くある設定でしたが、この劇団さんの想いが判るアレンジがなされていました。判り易い反面、設定や流れに甘いところがあったのが残念。他作品を観ていないので何とも言えませんが、どちらにせよ今後、洗練されていくと思うので期待出来ると思う。

  • 満足度★★★★

     父の死後、家族の面倒を見ることを任された長男・律は小説家である。

    ネタバレBOX

    彼の小説の特徴はその作品の優しさにある。それで女性ファンが多いのだが、スマホの時代になっても編集部へは生原稿で入稿している。偶々、彼に高校時代「小説でも書いてみろよ」と勧めた友人・真佐人は、脱稿した原稿を読んでファンになってしまった。それで彼の作品を書籍化する為に編集者になった。将来作家を目指した律は実際に作家になったのだが、字が汚くて真佐人以外彼の文字稿を判読できない。そんなこんなで、担当は真佐人ということになった。
     さて、近く律の新作が発表されることになっているのだが、パソコンの新OS発売戦略のように、発売日の午前0時まではその内容などは発表しない、というのが出版社の戦略であった。こんな訳で新刊の話は、原稿の受け取りや打ち合わせに作家の私宅にくる真佐人からも家族に明かされることは無かったのである。
     然し、7月1日発売の直前作家は不慮の死を遂げる。作家の弟・洸の女友達・亜樹が作家に憧れ、遂には恋に迄達していた。然し、17歳の少女は告白することができない。そのまま、時は過ぎ、作家は永遠に帰らぬ人となったのである。少女はそのショックで引き籠り学校も休むことになった。洸、姉・雛、妹・鈴、妹の親友・奈津美。律を恋い焦がれる亜樹との一期一会を丁寧に描いて泣かせる。偶々、奈津美が、鈴に貸していた漫画は、成仏できずに幽霊となって戻ってきてしまった者の顛末を描いた作品だったが、それを妹の読了後作家も借りていた。そんな伏線が一場で描かれている。
     二場では、この伏線を効かして弟にしか見えない幽霊となって兄が現れる。また、単身赴任している母についてのエピソードも、遂に刊行された作家初の家族作品の内容を通じて明らかになる。今作のタイトルに絡む紫陽花についてもその花言葉と共に語られるのだが、この場面及び姉に出されたミルクティーに纏わる話が肝となって泣かせるのだ。
  • 満足度★★★★★

    泣いた紫の花を観ました。しみじみとしたいいお芝居でした。家族愛に涙がにじみました。セットもいい感じに作られているし、役者さんたちが上手い。幸せな気持ちにさせてもらった1時間40分でした。フライヤーもとてもきれいで優しさがあふれていました。

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