「谷のかげ」「満月」 公演情報 「谷のかげ」「満月」」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.3
1-10件 / 10件中
  • 満足度★★★

    古典文学のような感じで原作を読んでからみたら
    もっと面白かったかもしれない。
    役者の方たちの演技は良かったですね。

  • 満足度★★★

    アイルランドの近代劇一幕物。どちらも翻訳は松村みね子女史、上演台本・演出は松本永実子女史である。「谷のかげ」は短編であるが物語性が伝わる。一方「満月」は比喩なのか、錯覚なのか、その混沌とした展開が抽象的のようで難解であった。
    「谷のかげ」(35分) 「満月」(55分) 途中休憩(セット転換)15分

    ネタバレBOX

    「谷のかげ」(ジョン・ミリントン・シング作)
    山に囲まれた谷間にある小屋…レンガ作りの重厚感がある。上手側に暖炉、中央にテーブルと椅子、下手側はベットが置かれている。

    この家には、年老いた主人・ダン(勝山了介サン)と若妻・ノラ(吉田恭子サン)が住んでいる。ノラはダンが亡くなり、その始末に困っている。そんな雨の日に旅人(斎藤真サン)が一夜の宿を求めて現れる。彼はノラが「死体」の始末のために近所の人の助けを借りに行く間、小屋の番をすることになる。しかし、その間に死体は起き上がり…。

    風が不気味な音を立て吹く音響効果。それが寂寥感を際立たせるが、別の視点から観れば人の孤独な心情を表しているようだ。毎日繰り返される平凡な暮らし、そこへ旅人が現れ、少しの変化が見える。財産目当ての打算による結婚生活。そこから女性の自立が芽生える。一方、高齢・孤独への不安。人間(男女)の嫉妬と打算、夫婦の普遍的なテーマが垣間見える。

    「満月」(グレゴリー夫人作)
    「谷のかげ」から一転して、簡素な舞台。上手側に木箱2つ。下手側には片輪が外れた荷車。奥は閉ざされた扉があり、時々、町の外が見える。

    クルーンの町の人々から尊敬されているハルヴィー。しかし、神父の迎えに乗じてクルーンの町を逃げたいと思っている。満月の夜に、狂犬が町に現れ町の人々が大騒ぎをする。そんな時、突然クルーンに戻ってきた狂人のメアリ。いつしか物語が歪みだし、住民たちとメアリのどちらが正常で狂人なのか…。

    序々に自分以外は変人、狂人という意識に変わっていく。その歪で錯覚するような感情が精神を病んでいるように思える。また町の内・外という観点からみれば異次元とも受け取れる。彼岸と此岸の世界を往還しているのか、正気と狂気の交感か…人は自分こそが絶対正しいと信じている、その傲慢な感情が透けて見える。その感情が顕わになるのが「満月」の夜だという。

    登場しない神父の存在は、登場人物の由り立っている場所、世界はどこか。そもそも生存しているのだろうか。狂人の女性の白い衣装が病院着のよう。物語のシーンは分かるものの、全体の流れが難しい。

    次回公演を楽しみにしております。
  • 満足度★★★

    アイルランドという土地と民族性に興味を持って観劇。
    ただ、どうも中途半端な気分のままで終わってしまった。
    この戯曲の問題なのだろうか。
    雰囲気は伝わるのだが、それ以上のものが伝わってこない。
    全体に大仰な演技なのも入り込めない一因だったと思う。

  • 満足度★★★

    鑑賞日2017/03/18 (土) 14:00

    演技力に疑問。あるいは演出力?
    そもそもどうしてこの戯曲を選んだんですか?
    戯曲を理解していないのか、理解はしてても表現できないのか。まったく読んだことのないわたくしがいうのもアレですが。
    演じてる人たちは、とりあえず台詞があるからしゃべりました、ト書きがあるから、とりあえずそんなふうに動いてみました、みたいな感じで。
    舞台や衣装はちゃんとしてるのに、肝心の役者の中身は空っぽ。
    この人たちは何について議論してるんだろう。ぽかんとしながら眺めておりました。
    辛口になってしまってごめんなさい。

    ネタバレBOX

    ファンタジーでもなく、リアル路線でもなく、コメディでもなく。全部がちぐはぐで中途半端。
    ぼくとしては、軽いコメディって感じでやってほしかったかも。
  • 満足度★★★★

    アイルランドと日本との文化、文学の違い、とても新鮮に感じで観させいただきました。
    セリフがとても聴きとれやすかったです。
    短編にもかかわらずあれだけのセットには驚かされました。セットの転換もてきぱきされていてすごいなあと感じました。
    お芝居の関係者が沢山観に来られていたのには訳があるのでしょうね。

  • 満足度★★★★

    短編2作品。いずれも面白くはあるんだけど,ちょっと響いてこないなぁ。お国柄や時代背景を含めて,これは作品自体の問題でしょうね。演技としてはさすがです。舞台装置とかも,いずれも1幕物の芝居ですがしっかりしていて,劇団の力を感じました。

  • 満足度★★★★

    アイルランドの戯曲、初めての体験で興味深く観させていただきましたが、趣を異にした二作品どちらも面白く、現代のアイルランド演劇にも興味を持ちました。
    「谷のかげ」での“勝山了介”さんの演技がとても印象的。。。

  • 満足度★★★

    これは近代劇(?)の範疇に入るのかな。日本で言えば明治か大正のあたりのガチガチのエキセントリックな雰囲気が感じられましたが、いわゆる「おもしろさのツボ」なるものがわからない。ハイブローですね。しかし観客の年齢層が高いなー。

  • 満足度★★★

    d-倉庫はちょっとわかりにくい場所なのだが、
    数か所に劇団の人がポスターを持ち案内してくれるので
    迷わずに着けた。
    また館内の案内も丁寧でご年配の人には手を貸し席まで誘導して
    いたのも好感が持てました。
    劇は皆声が出てるなぁと思ったのですが、
    脚本が外国の人のだからだろうか私にはわかりにくい処がちらほらとあり
    少し残念。あらすじは先に読んでおくことをお勧めします。

  • 満足度★★★

    アイルランド近代劇2本立ての公演でした。客席の椅子が足りなく10席ばかりを最前列にセットしたりあたふたとして少し遅れてやっと開演しました。芝居そのものは単調で居眠りしている方もいましたが、それなりに楽しめました。

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