満足度★★★★★
感情のぶつかり合い
12/14 19:00~ ベンチシートで観劇させていただきました。
話の主軸に位置するダレン・レミングの演技が演技と感じさせず、目の前に「ダレン・レミング」と言う人物がいるんだと思うぐらいの自然さで月並みな言葉なのですがすごいと思いました。
色々な思いや思惑が飛び交い渦巻きそのまま引き込まれ気付いたら終演していました。
内容が全く入ってこないのではなく内容が入って来過ぎて呆然としてしまい暫くの間「すごい」「何を観たんだ?」の言葉しか頭に浮かんできませんでした。
もう一度観たい。
そう思わせる作品です。足を運べる機会があれば是非観て頂きたいです。
満足度★★★★
演出が素晴らしい、戯曲も面白い
約2時間10分。プロ野球チームのロッカールームが舞台の2003年トニー賞受賞作。スター選手の告白から巻き起こる事件に米国の現実を映す。対面客席で通路も使う藤田俊太郎演出は臨場感も現前性もバッチリ。テレビも音響もわかりやすい。
場面を重ね、壁を取り除く、演劇ならではの躍動感と立体感に胸熱。俳優は装置を動かし、何度も着替えて、前のめりの演技で飽きさせない。ストレートプレイはそもそも気軽にワクワクして観られる娯楽なのだと証明。そして皮肉も主張もしたたか。
演技の質は色々。でも後半は気にならず。章平さん、Spiさんの場面が秀逸。小柳心さんも好き。良知真次さんは…意外な役回り(笑)。東京公演は21日まで、平日は空席あり。兵庫公演あり。