満足度★★★★
鑑賞日2017/01/06 (金)
霊安室を舞台に別れるということを考えるお話。踏み出すために別れるとか、別れたけど別れられないとか、別れるときになって大事だったということに気がつくとか。作者が実際に体験している霊安室の物珍しさ含めて物語は観客を引きつける。
セリフの最後に、ぼそっと小さい声で付け加えるという演出は意図的だと思うけど、個人的には好きじゃない。
満足度★★★★
鑑賞日2017/01/06 (金)
病院の霊安室に出入りする人たちが織り成す人間ドラマ、森田芳光、相米慎二、大森一樹などの映画に通ずる味わいにシュールな笑いでアクセントを付けた感じ?
登場人物たちがそれぞれ単一指向ではなく多面性を持った人として描かれているので人間臭いと言うか実在感があると言うか……なのが巧い。
しかしペーソスもありつつ基調はユーモラスなんだから客はもっと笑ってもイイんじゃないか? けっこうリアルな舞台美術に気圧されて笑うと不謹慎に感じられてしまうのか?
なお、劇場入口の階段を下りて突き当たった所(受付が設置されていることが多い)の「装飾」にもニヤリ。客席につく前から芝居の世界の入口になっているんだな。
満足度★★★★
作・演出の方が昔、霊安室でアルバイトをしていた経験を生かした作品だそう。
不謹慎ながら死体を扱うアルバイトは結構時給が高いと聞いた事がありますが、実に淡々としたもので待機がほとんど。
どうやら高収入ではなさそうです。
そこで働く30歳目前の一見悩みなど無さそうなアルバイターの、まだ何者にもなれていない焦燥感。
その焦燥感が仕事を通じて関わる人々や、グズグズ付き合っている彼女とのやり取りを通じて実にリアルに伝わってきました。
彼女を突き放したり、他人を恨んでみたり、肉欲に走ったり、ど~しよーもないなーという感じですが、なぜか憎めないナイスキャラ。
窮地に追い込まれている程ではないが、このままではいられない!でも面倒臭いのはちょっと・・・。
ガッツリ共感できてしまう若者は結構多いのでは。
さりげなく力作だと思います。
満足度★★★★
ぬるいアタマは体をかたくする・・・沈沈と冷え切った体、渾身の力で冷蔵庫から這い出れば、動き出す。コワいけれど、とにかく動き出す。その感じに少しアタタマる。”笑えない場所”に傾注された演出に誠実と勇気という二語が浮かぶ。
満足度★★★★
鑑賞日2017/01/08 (日)
2年連続「ガタンゴトン」が観劇初めになりました。霊安室は2度ほど経験あります。
あの人達の「仕事」振りを思い出しました。