快楽の谷 公演情報 快楽の谷」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 2.7
1-13件 / 13件中
  • 満足度★★

    同人サークルをテーマにした舞台、ということで期待していました。
    劇場に入ると、テーブルやポスター・机に置いているフィギュア隅々まで丁寧に事務所を再現していて(友人のエロゲー作家の机もあんな感じです)、大道具・小道具担当の丁寧さを感じました。
    暗闇や暗転シーンの照明も美しく、好印象。そしてこんなに喫煙シーンがある舞台も珍しい。タバコの煙は大丈夫なタイプですが、終盤やっぱりにおいが気になりました。

    ネタバレBOX

    正直、ストーリーは理解できませんでした。
    彼らは本当にエロゲーを作っているのでしょうか。今回サークルで作った作品の中身への言及はなくて。ただぼんやりエロをやりましたという印象しか受けなくて、登場人物間の衝突もピンときませんでした。
    役者さんも黒髪メガネ男子が何人もダブっていて、誰が誰だか最後までぼんやり。
    舞台セットや照明が秀逸だったので、それが救いでした。
    エロゲー割とか企画は悪くないです。話の奥行きが欲しいのです。
  • 満足度★★★

    同人サークル、エロゲーを作っている集団における人間関係や運営を巡る思惑などが歪んで描かれる。チラシの冒頭に「あらすじなんかありません」という卑下か挑発か分からない刺激的な文が記してある。それでも一生懸命制作したと続けている。

    テーマは、オタクカルチャー、サブカルチャーという”文化”の創り手、その若者たちが苦悩する様が描かれる。
    (上演時間1時間20分)

    ネタバレBOX

    舞台セットは、エロゲーサークル事務所内。上手・中央にスチールデスク2つ、その上にパソコン。下手側奥は喫煙スペース、客席寄は応接ソファー、椅子が置かれている。いくつかの本棚には雑誌類。全体的に雑然とした感じがよく出ている。

    社会、それもインターネットという姿が見えない相手からの評価に一喜一憂する重圧が彼らの精神を蝕んでいく。言葉の不安と行為(タバコを腕に押し当てる自傷-焼)の怖さも見える。彼らが耐えるためのアジール(避難所=サークル)がさらなる重圧を生み出していくという矛盾。その後は戦線を縮小し守勢することに汲々とした姿になる。エロゲー本がだんだんと整理されていくに従い心が解放されていくようでもある。

    物語としては面白いが、いまひとつサークル内の人間関係や立場が掴めない。そもそもどんな不始末があったのか、状況が説明不足の感がする。それゆえ物語の妙味となる人間関係の歪み不気味さなど、心に抱える問題が登場人物の視点ごとに変わり薄い印象になったのが残念である。

    演技はバランスあるようだが、せりふが被り(喫煙スペースと執務室)聞き取り難い。ラスト、エロゲーを創っているのは、SEXが苦手だから…生身の人間と向き合えないような印象を受けるが、そこに真のサブカルチャーが生まれるのだろうか?

    次回公演を楽しみにしております。
  • 満足度★★

    鑑賞日2017/03/11 (土) 19:00

    すみません。消化不良です。関根さん以外は、誰が誰なのかがよく解りませんでした(紅一点だから当然と言えば当然なんだけれど)し、それぞれが背負っているものが判らなかった。
    (理解不足ですみませんが)そもそも、エロゲーをコミケで売る程度で、同人とはいえ組織として成り立っていくのかな。
    役者の方々のご親族の方らしき方が来ておられましたけれど、どういう感想もたれたのかな、そちらに興味がわきました。劇団の感じはとてもよかったのだけれど。

    ネタバレBOX

    端に喫煙室があり、そこの中でいろいろと行われているようなんだけれど、淫猥な感じと悲惨な感じが混在しているのはよいとして、何かのメタファー表現なのかしら。根
    性焼きというのか腕に多数の煙草の焼け跡がある男性と、躊躇い傷だらけの関根さん。
    他の方の口コミを読むと、主催者は異化を狙ったそうなのだけれど何との?
    自閉的で吃音癖があるような煙草の焼け跡男性役の方が、終演後、劇場の入口辺りで、笑顔で歓談しているのを拝見して、なぜかホッとしましました。
  • 満足度★★★★

    大学時代なぜかアニメ研の部室に入る機会があり、何とか話を合わせようと当時のある人気アニメを面白いと発言した途端、猛然と抗議され、あちこちで論議が勃発し始めたので、這う這うの体で退出した記憶が蘇りました。
    どうやらアニメ界の腐敗に加担した作品を褒めてしまった様です。
    「しっ知らんがなっ!」
    本作はこの時の、別の空間を生きているようにも感じてしまった人達を彷彿させ、興味深かったです。

    エロゲー制作事務所の、とある時間をそのまま切り取った形での進行で、説明的な台詞は特にない為、何とかその日常風景から内情を探り出そうと集中力が高まります。
    エロゲ―新作がヒットしたのに、誰もさほど盛り上がることもなく、事件が起こっても不思議な収拾力をみせますが・・・
    共感性ゼロ、心情不明・・・識別不可能ッ レーダーマ~ン♪(古く且つマニアックですいませんがピッタリきた曲)
    只々リアルなひとつの世界を目の当たりにした残像が後に漂います。
    1名だけでも普通?な登場人物を投入してもらえれば良きナビゲーターになってよかったかも。

  • 満足度★★★

    鑑賞日2017/03/12 (日)

    座席1階1列

    劇団 背傳館『快楽の谷』 於:花まる学習会王子小劇場

    生々しい舞台セットと演技・役作りが良かったです。
    個人的には同人サークルとして活動している場面をもっと観てみたかったかな。
    最初から最後までギスギスした重苦しい雰囲気で進むので、徐々に気が滅入って来ます。
    最初くらいはコミカルなエピソードがあっても良かったのではないでしょうか。

    同人をはじめ、オタクコンテンツに対する知識がある程度無いと厳しいかもしれません。
    セリフによってはチンプンカンプンな場面もあると思います。

  • 満足度★★★

    鑑賞日2016/03/12 (土) 13:00

    芦川、覚醒物語。エロゲー集団とあるがこれが若い劇団の内部事情だったらと思いながら観劇。

    ネタバレBOX

    若干解かり辛い物語ではあると思う。関根が町田にキレたのも良く分からない(絶叫のせいかセリフが分からない)そもそも町田ってなに? 展開も間延びした感じがした。
  • 満足度★★★★

    感じさせるために、フォローの不安に負けず滴らせた異次元の再現性。エロの裏のゲーとの格闘は、理解云々を凌駕して病的な焦げ跡を残した。救いの ★ が見つからぬほど谷は深い。

  • 満足度★★★

     エロゲーというと矢張りサブカルというジャンル分けになるのだろう。今作は、それを制作する立場にある者達についての物語である。

    ネタバレBOX


     サブカル発信者の多くが、描かれている人々のようなタイプだろう。というのも自分は若い頃出版社で編集をしていたので初めに担当した劇画作者たちは、いわばサブカルの代表選手のような所があり、その現場をつぶさに見た経験からそう思うのである。多くの作者が人間関係が苦手なので、マイナーで狭い世界で何故自分はこんなにも苦しまなければならないのか? とか、自分の苦しみを何とか解決する為に、或いは狂わずに生きてゆく為に己を少しでも対象化しようと必死であった。中には無論トンデモナイ才能を秘めた連中が確かに居た。天才と称して良いと思うような人々である。然し乍ら、多くの才能が時代を先読みし過ぎていたり、時代との接点が弱かったり、自己アピールが下手だった為に無名に終わった。時には、その孤独が探究した世界が余りにディープに過ぎ、他人には理解されなかった例もある。これも関係そのものを座標軸として捉えられるような視座さえ持っていれば、コミットの仕様もあっただろうが、彼らの多くはそのような視座を持たない。結果、人間関係の円滑な生活も築けず、仕事も中々金にならずに永遠のマイナーというスパイラルに閉じ込められてしまうのである。
     果てはこのような現実から紙一重の差で逃れる為にこそ、今作で描かれているような根性焼きなどに縋ることになる。
     終演後、主催者と話すチャンスがあったので、この辺りのことを訊いてみたのだが、主催は、異化を狙ったのと言う。然し、通常異化は、作品内に単なる二項対立のみならず二項対立に何らかのアウフヘーベンを必然と感じさせる要素を加え、観客が作品を弁証法的に観ることを余儀なくされるような構造を成立させた上で構成しなければなるまい。この点、大いに工夫の余地がある。
  • 満足度

    私には何とも理解不能な内容でした。声も聞き取りにくい役者さんもいるし、演技力も伴っていません。「同人サークル 芝居を作っている素人集団」という感じでした。せめてもう少し発声の練習をしてほしいと思いました。次に期待したいです。

  • 満足度★★

    楽しみにしていましたが・・・
    残念ながら私には理解不能でした。

  • 満足度★★★★

    殺伐とした人間関係でした。

    ネタバレBOX

    エロゲー同好会内のゲーム開発方針を巡ったりしての人間関係を描いた話。

    自閉症の青年を中心にして描いたこともあってか分かりづらい人間関係でした。極めて珍しい性癖を描いたゲームは特定の層にそこそこ人気があったようですが、根性焼きもその性癖の一つとなると、なるほど特殊なものだと恐れ入りました。

    ラストの会話、なぜエロゲーを作っているのかに対して、セックスが苦手だからを言いたいがためのお芝居でした。
  • 満足度★★

    全体的によくわからないお芝居でした。
    ところどころ何て言ってるのか聞こえない台詞もあり、なんだかすかした演技するなぁと思いました。

  • 満足度★★

    想像していた“笑えない冗談”とは、ちょっと違ったなぁ。

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