アイムオールウェイズバッド 公演情報 アイムオールウェイズバッド」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.4
1-8件 / 8件中
  • 満足度★★★★★

    本気でおもしろ
    記憶喪失のブス(設定上)の一人称で展開する、
    極私的な愛と情が交差するヒューマン?コメディ。
    貧富と醜美の格差社会にマッチしたある意味リアルな物語。
    当日パンフに「これが私にとって紛れもないリアル」とあるように、
    同じカーストの日常に包まれたように共感。
    その設定は何より、小劇場らしさと利点を最大限生かした演出と、
    見せ場の数々に惹き込まれる。
    この路線と演出、大好きです。
    さらなれば、もう一歩踏み込んで、
    主人公のミィ☆ナにもっと泣かせる台詞を吐かせてほしかった。
    自分的には今年の最上位にくる良い物語でした。
    ありがとうございます。

    ネタバレBOX

    狭い舞台が効果的に見せられる病室セット。
    中央のベットが主人公の世界そのものに。
    出られないベット。動けない身体。解らない自分。
    世界と同期したベットから飛び出し、
    全てを焼き捨て、彼と共に歩み始める。結構ロマンチックなのかもしれない。
    一つ残念だったのは、お芝居の冒頭、
    上手の席からは丁度目の前の椅子と役者さんがブラインドして、
    病室に集まった男子たちと主人公のやり取りが視えなかった事。
    座席と見え方も考慮してほしいところ。
  • 満足度★★★★

    スッキリ軽快なコメディ
    コメディタッチなので笑いながら観ていたが、出てくる役柄がほとんどクズという設定。
    自分も他人の事を言えないので どの役(クズ)に一番近いか自分の姿と重ねながら観てしまう・・・

    謎解きのような流れで物語が進んでいくので引き込まれ、2時間の上演時間も退屈せずにいられた。

    受付の際もどこか劇団の女優さんだろうか?とても愛想が良く、立ったままの対応(個人的に受付は座っているより、立って対応してくれた方が好感が持てる)初見の劇団だったが安心して客席に入れたので 総合して今後も期待して観て行きたい劇団だと思う。

  • 満足度★★★★

    平成的下流系純愛物語...昭和金銭的悪意かも...
    ブスが主役というのも珍しいが、この主人公の肖像を彫り込みながら、その周りに登場する人物の描き方は表層的である。主人公の回想もしくは妄想した中で、見聞きした話と彼女がそれぞれの相手から受け取る感情から類推して物語は展開していく。
    もっとも、全て受身であるが、それには理由が...。
    (上演時間2時間)

    ネタバレBOX

    物語は彼女が病院(精神科)に入院しているところから始まる。なぜ病院に入院しているのか、記憶喪失ゆえに自分の名前すら覚えていない。この彼女の記憶を辿る旅路のような物語である。

    舞台セット...段差ある舞台上は、市松模様の床、中央にベットが置かれ、その脇に点滴器具。上手側は病室出入り口がある。その段差下は病院外の道。病室下手側には大きな窓(ガラス)。ぬいぐるみが置かれ、ファンタジックな雰囲気も漂うようである。
    物語はサスペンス・ミステリー風であるが、その描き方はコメディ・ポップ調で可笑し味があるもの。

    一人芝居ではないが、主人公の一人称のような語りで、周りの人物達の思惑がその視線に入り混じり、彼女の過去、今の暮らしが次々炙り出される。終盤は、入院するまでの過程が怒涛の如く現れる。その謎解きが高揚と胸騒ぎを覚えさせ、観客に複雑な感情の揺さぶりを仕掛けてくるようだ。
    ベットの上に横たわる姿は、現実(今)での回想シーン、ベットを下りて床で飛び跳ねる姿(アイドル)は過去の回想シーン、その虚実にも似たような、または綯交ぜにした描きは巧い。段々と現実に近づくにつれて楽しい空想(虚像)が、現在の暮らしに侵食され、哀しさが際立ってくる。それは、経済(金銭)的なことであるが、それは自ら招いたこと。

    本公演、昭和テイストが所々に表れる。例えば、歌謡曲「昭和枯れすすき」、キャンディーズの最終公演から、アイドルから普通の女の子へ戻りたい、と言うフレーズ。更に、同情するなら金をくれ...。懐かしさと郷愁を感じる。

    終演後、作・演出の長田莉奈 女史と話をした時、雲に隠れた空(素裸)模様を心配していたが、自分は気にならなかった。それよりも再演可能にするには、主人公・美直子役(今回は えみり-ゆうなサン)を確保できるかな。

    次回公演を楽しみにしております。
  • 満足度★★★★

    体を張って
    主演の女優さんが、
    体を張っていて衝撃でした(笑!)


    最後の解釈について
    ネタバレで

    ネタバレBOX

    最後、
    主役の女性は、
    お金をカバンに詰めて、
    病院を逃げ出したのでしょうか?
    病室に戻ってきた人々のリアクションを見ると、
    ベッドの上で自ら命を絶っていたようにも思えました。

    しかし、
    弾き語りの彼氏の前に
    「お金を燃やして来た」と実像の彼女が現れる。

    おんぶされた彼氏の背中で
    幸せそうに星をつかんでいる彼女は、
    何とも幸せそう。

    もしかすると、物語すべてが
    彼女の思考の中の出来事だったのか?
    すごく考えさせられました。
    面白かったです!



  • 満足度★★★★★

    リアル感
    当日パンフに、「愛とお金とブスと鬱」のストーリーとあり、そんな感じだなぁと思いました。主人公の歴史を振り返る回想シーンは、面白おかしく、「ここまでやるの?」と思われる役者さんの衣裳(?)もありました。熱演、素晴らしかったです。テンポも良く、キャラも独特感があり、借金の理由が分かっていく展開も面白く、リアルさも感じました。愛すべきブスの(決して主役の方がブスという訳ではありません・・可愛らしさのある方でした)物語で、面白かったです!

  • 満足度★★★★

    こういうの好きです!
    当日パンフに“前回公演では「設定にリアリティがない」との感想を・・・。今作も破茶滅茶で荒唐無稽ですが・・・”とありましたが、私的にはリアリティがあろうが、なかろうが、面白ければ良しとします。

    そして本作ですが、とても面白かった!

    しかし、主演の女優さんの“特別衣装”にはたまげた~!!(笑)

  • 満足度★★★★★

    病的だがちょっとカワイイ
    主人公役の人の捨て身の大熱演に目が点!
    病的なのだが、なかなかカワイイところもある憎めないステージでした。

  • 満足度★★★★

    なんだろう
    非常に評価が難しい。
    登場人物の邪悪さに胸糞悪さを感じながらも『でも⋯結局のところそんなもんだよな』と言うリアルな表現に感心したり。
    笑いもかなりありますが根本的には楽しい話ではありません。
    モヤモヤしつつも目の離せない2時間でしたね。

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