満足度★★★
鑑賞日2016/09/10 (土)
会社もの。現役サラリーマンとしては、ちょっと違和感を覚える人物造形があったからか、入り込めない部分あり。リアルとドラマのバランスが好みに合わなかった。こんな時もある。
やっと観た!!
ずっと、観たいと思っていた箱庭円舞曲。
ホンが痛く、とても、観ながら考えると怖くなった。
ただ、特別な世界ではなく、ごく、自分の身近な世界の風景。
そこには、「個」としての成り立ちと「団体」今回は「会社」という身近で没入し易い世界での話。
日本人であると言う事を私は観ながら強く感じた。日本人であるが故のきっと、こんな事柄がきっと、近い未来、絵空事ではなくなってしまうかもしれないと感じ、怖くなった。誰に投影するか
によっても、感じ方が変わるとは思う。
心に痛く、刺さったホンだった。ラストの電話のシーンに、涙してしまった。
救われたの?と思ったが、ただ、それは本当のラストになってしまったのだろう。
涙が出た。
今回の俳優の方々の力量にも、本当に善き、芝居を観させて頂いたと思う。
岡田一博さんや、鈴木ハルニさん、その他にも皆さん、本当に力ある方々で
素敵だった。
久しぶりに観劇後に高揚感を感じている。今一度思い返すと、色んな伏線というか、揶揄が含まれてるトリッキーな構成ではないかと。この台詞の裏は実はこう、この設定はこうそれぞれの配役をもう一度、なぞりたいような芝居だった。
善きホン
善き俳優
善き公演をありがとうございました。
満足度★★★★★
重厚で爽快
いるいるこんな奴。ホント何故だか事情通なあの女、そう!ざいんだよコイツ。
つい身近な人間に当てはめて想像を膨らませ観ていた。
では、自分は何処に居たのだろう…。大きく直進的な波に流され漂うだけの人。
嫌だなと感じる事が、実は自分自身のことなんだろうな…。
多面的な人間と、画一的な組織を再認識させられた貴重で秀逸な舞台でした。
一見重そう物語も、観終わり軽く心地良さを感じたのは気のせいだろうか。
魅力的で素敵な役者さんが多く、引きつけられる舞台。
満足度★★★★★
ズシーン
始まりは 普通に会社での人間模様なのかと思いきや 意外にもズシーンな感じ。
古川さんの作品は 前回もそうでしたが 数日たって更に味が出てくるというか
スノードームでいう 雪がチラチラしてる感じ 言語化するのが難しい。
満足度★★★★
no-sense man's wellness
ある1企業1組織内の社員の性格、生い立ち、論理的思考、立場などにより、こうも生き方が変わってくるのかと、苦笑しつつも熟考させられる精巧なストーリー。観劇しながら、あいつは今?あのこは今?とこれまでに職場で出会っては離れた上司や先輩、後輩の顔が次々に脳裏に浮かんでは消え。。。ひとは、他人の良い箇所よりも悪い箇所ばかりが目につき、それだけがクローズアップされるというのは真理であり、世の常。他人から良く見られたい、褒められたいという欲求を、自分以外のひとの長所を探すエネルギーに変換できたら。。。と小さな希望を胸に秘めつつ、、、我ら日本人のアイデンティティって一筋縄ではいかないな・・・としみじみ。これだけの大きな難問を2時間に纏め上げた脚本・演出の古川氏に感謝。
満足度★★★★
※画像はイメージです
チラシ写真から家庭劇と勝手に想像し事前情報はスルーしていたが、予想を覆す感想を目にしチケット確保。
舞台となったこの会社も夜遅くまで灯り点けて仕事してたんだろうが、現実社会でも遅くまで灯る明かりが目につく、数多の貴社は大変なんだろな。
個人的に会社組織が海外に及ぶような職種につく事はなく、想像の範疇ではあるが多少誇張が過ぎる場面もあったように見えた。しかし、この手の職場あるある舞台は好きだ。
悲しいかな、観劇日には空席も多かったが、宣伝の仕方をもう少し考えたほうが良いのでは。また、なるべくなら現役の会社員に観てほしい舞台と勝手に思った。
面白かったです。
約2時間。
満足度★★★★★
やっぱり、重いテーマになっていた...
箱庭らしい、重さやコンフリクト(人間関係の摩擦)を感じさせる作風。主宰が最近結婚して、脚本提供した他所の作品がずいぶん変わってた気がしたのですが、こちらはむしろ今まで通り。そして、安心の感激感でした。亀岡さんが自劇団と違う、随分重厚な役をこなしておられて、ちょっと驚きました(演出の力かも?)。
満足度★★★★★
箱庭らしい
派遣会社が除染や傭兵に派遣する人間を探す、という表面的に観れば社会派っぽいテーマながら、そこは古川らしく、しっかり人間関係の機微を描き、相変わらずの感触を持ち込んできている。社員同士の好き嫌いの変化や、細かいセリフの端々にも気を遣った脚本はていねいで、しかも、新たな劇団員の2人をしっかり使い、エンディングを任せているのは興味深い。本当に面白い作品だった。